「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

旅の資金は、投資利益で捻出しています。セミリタイア家計簿も。

新潟・舞子スノーリゾート

 

 「舞子」と言えば、関西の人だと、

    神戸にある兵庫県立舞子公園やJR舞子駅

を思い浮かべると思いますし、全国的にも「神戸の舞子」の方が有名ですが、関東のスキーヤースノボーダーが「舞子」と言った場合には

    新潟県南魚沼市にある舞子スノーリゾート

のことを示します。

 旅人のスキーのホームグラウンドは、この舞子スキー場なので、今日はその写真紹介記事です。

 

 こちらのスキー場、昔は「石打後楽園スキー場」という名前で、60年前に開設され、冬はスキー場、春から秋はゴルフ場、そしてホテルも併設されていました。

 だいぶ前にゴルフ場は廃止になりましたが、スキー場とホテルは現在も引き継がれて運営されています。

 開発元は、旧名にある通り、東京のレジャー企業である「後楽園」。

 ちなみに後楽園(株式会社後楽園スタヂアム)は、後楽園球場→東京ドームとなったことから、会社の名称も変わり、現在は株式会社東京ドームです。

 バブルの時代に、石打後楽園スキー場の拡張が計画され、隣接地を大規模開発したことで、新しいゲレンデがオープンし、名称も「舞子高原後楽園スキー場」に変更となりました。

 ですからこの時から、関東で「舞子」と言えば、舞子(高原)後楽園スキー場を指し示すようになったのです。

 この新しい「舞子ゲレンデ(現在は長峰・奥添地エリアという名称です)」は、当時としては極めて画期的な日帰りスキーセンター(仮眠施設・温泉施設・ゴンドラステーション・リフト券売り場・レンタルショップ売店・飲食店・更衣室等が全て一つの建物に兼ね備えられていて、当時このような施設のあるスキー場は、ホテル併設のスキー場を除くと他には無かった)が設置されたことと、関越道・塩沢石打インターから車で5分以内と、アクセス面でも非常に恵まれていたので、折からのスキーブームもあり、多くのスキーヤーが押しかける人気スキー場になりました。

    当時の関越トンネルや湯沢周辺の国道17号の渋滞が酷かったので、アクセス面でのアドバンテージは大きかったですね。

 それまでの石打後楽園スキー場は、かなり地味なスキー場(インターからは車で2分と舞子ゲレンデより近いですが)でしたから、当時のリゾート開発ブームに乗ったスキー場の大幅拡張は、大成功したようにみえました。

 ところが、バブル崩壊と、スキーブームの沈静化で、巨額の開発費に見合う収支を得ることは出来ませんでした。

 そして、後楽園グループ(東京ドーム)自体も、バブル期に手掛けた多くのリゾート開発で、多額の借金を背負ってしまい、慢性的な経営不振に陥ったことから、最終的には本業の東京都文京区にある東京ドームシティと、熱海後楽園ホテル・札幌後楽園ホテル等一部の施設を除いて、各リゾートや貸金業と言った子会社群のほぼ全てを破格の安値で売却して一括損失処理し、一時的に巨額の赤字(736億円)を計上することにはなりましたが、その後経営の立て直しに成功しています。

 そういう経緯で、舞子後楽園スキー場も経営母体が外資系に代わったので、舞子リゾートに名称変更となりました。

 その後、リーマンショック発生で、舞子スキー場を買い取ったリゾート運営企業の親会社モルガン・スタンレーも経営危機に陥り、結局直ぐに手放すことになって、現在は国内でスマイルホテルを始め多くのホテルやスキー場を展開する「ホスピタリティパートナーズG」が所有・運営しており、現在の「舞子スノーリゾート」に再々度名称変更されています。

 

 今年は記録的な小雪で、舞子スキー場も現在、舞子エリア(旧後楽園ゲレンデ・石打後楽園スキー場の部分)はほぼ積雪ゼロで、ホテル前とゴンドラで上がった先の上部ゲレンデしか滑れない状況です。

 1月も半ばを過ぎて、こんなに雪が無いなんてことは、開設以来初めてのことだと思います。

 それだけ、気候の温暖化が急速に進んでいるということなのかもしれません。

 普段であれば、1月には150~300センチの積雪があるスキー場ですからね。 

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 いつもであれば、舞子ゴンドラ頂上駅からは、このような景色が見られます。

 正面の山は、飯土山。

 飯土山の反対側の斜面は岩原スキー場となっています。

 写真の中央には、ドーム状の建物がありますが、これはレストランです。

 写真正面のコースを滑ってくると、ドームレストランは、 

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 こういう感じで見えます。

 この写真の時は雪がかなり多い時で、ドームレストランの入り口も、雪で半分うずもれています。

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 こちらの写真も、ドームレストラン前のほぼ同じ場所でコースの端から撮ったものです。

 この日は、天気が良く、遠くの雪山が綺麗に見えていますね。 

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 こちらは、舞子エリア(旧後楽園ゲレンデ)の中央にある「舞子高原ホテル」です。

 元は舞子後楽園ホテルであったこちらも、外資系時代には、スキーシーズンのみの運営に変更されていましたが、スマイルホテル系になってからは、GW・夏休み・紅葉シーズン等も開くようになりました。

 シーズンオフだと、1泊2食付きで一人1万円以下と、激安で出ている時もあるこのホテルですが、ホテル内の造りは見た目以上に結構豪華なので、オフにはお徳に泊まれるホテルでもあります。

 もちろん大浴場は温泉です。

 ホテルの少し上のゲレンデからの景色は、

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 このような感じです。

 写真で、向こう側の山の斜面に見えるスキー場は、老舗の石打スキー場です。

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 こちらも舞子側から見た、ナイターの石打スキー場ですが、ゲレンデがキラキラと輝いていますね^^

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 こちらも石打スキー場のナイター営業の様子です。

 この時は、雪がかなり降った後で、より幻想的な感じがします。

 

 そして、ホテルのすぐ横には、もう一つの直営宿泊施設である、

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 「舞子高原ロッヂ」があります。

 こちらはロッヂなので、ホテルに比べると造りは簡素ですが、その分安く泊まれます。

 スキー・スノボの時のランチ時、ホテル内の飲食エリアはいつもかなり混んでいますが、ロッヂは比較的空いています。

 そして、スキー場内には所々に、

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 こういうものも雪で作ってあるので、探して発見してみるのも面白いですね。

 残念ながら、今シーズンは極端な小雪で、写真のような景色や体験をすることは今のところ出来ませんし、旅人としても今シーズンはほぼ諦めていますが、その代わり次シーズンは、旅人としても長めの期間、舞子に滑りに行く予定を計画しています。

 最後は、スキーに行った時に食べたご飯の写真で締めようと思います。

 と言っても紹介するのは、スキー場内ではなく、塩沢石打インターの直ぐ近くに「魚野の里」という、日帰りバスツアーが良く立ち寄る、有名なお土産物店・飲食店があるのですが、同じ敷地内に「NATURA」というスイーツ店もあり、ここはスイーツだけではなく、ピッツァ等も食べられるので、そこで食べたランチの写真です。

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 特にこのローストビーフ丼、スゴくないですか?

 お肉たっぷりで、食べ応えがありました^^

 (期間限定なので、無い時もあります)

 この写真を見ていたら、お腹が空いてきてしまいました。

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 こちらのお店には、このような人形も置いてあります。

 写真用ですね^^

 それでは、また。

    もう少し雪が降ることを願う旅人でした。

「Paidy」という新FSを利用した詐欺に注意。(巻き添えでメルカリ株急落)

 

 ここ数日、メルカリ株を使って日計り取引をしていた旅人。

 メルカリ株は、個人に根強い人気があり、1日で結構値幅が出るので、デイトレードで利益が取れる可能性のある株の一つです。

 ところが、今朝ニュースを見ていたら、「メルカリを使った新しい詐欺が発覚したので注意してください」という内容が流れていたので、驚きましたΣ(・□・;)

 気になったので、この詐欺について詳しく調べたところ、メルカリは、詐欺師の悪用の舞台になっていただけで、最大の原因は、「Paidy」という新しいFS(ファイナンシャルサービス)の、本人確認が甘すぎるシステムだったのです。

 まさにタイムリーな内容ですが、今日は気になったこの件について書きたいと思います。

 

 まず、「Paidy」とは、なんぞやというところから始まりますよね?

 旅人的には、初めて聞いたこの単語。

 名前からして、新しい決済方法なのかなと思いましたが、その通りでした。

 「メールアドレスと、携帯電話番号の登録だけで簡単に買い物できる、新サービス」というのが、Paidyの売りです。

 2014年のサービス開始で、最大のポイントは、加盟店側の支払う手数料がクレジットカードに比べてだいぶ安いこと、そのため導入する企業もかなり増えているようです。

 今では、スマホを用いた色々な決済手段が出てきたので、大枠でくくればその中の一つ、(ただしクレカが要らない部分が異色)という感じですね。

 会員登録は必要無し。

 ネットで買い物をする時には、スマホの画面でPaidy支払いを選択した後、メールアドレスと携帯電話番号を送信し、返信で来たSMSに記載のコードを入力すれば、買い物は完了。

 実際のお金の支払いはクレカ同様に、1か月分の利用金額が纏まって自動的に翌月に繰り延べされ、PaidyからメールとSMSで送られてきた請求金額を、コンビニ又は金融機関で振り込む「Paidy翌月払い」と言われる支払方法となっています。

 

 このPaidyを運営している企業((株)Paidy)の狙いは

 〇 各携帯電話会社のスマホ(携帯)契約に依拠した本人確認とセキュリティに加え、決済手段もコンビニ・金融機関の既存システムを利用しているため、運営する側のコストが抑えられて、加盟店側の支払う手数料を安くできる

 〇 支払いは、クレカ同様に1か月毎の纏め払いなので、慢性金欠の若年層やクレカを作れない信用度の低い顧客の常時決済手段となれる

の2点でしょうね。

 既存のFS運営企業側が顧客に出来なかった信用リスクのある層に目を付け、その層の利便性だけを追求したFSモデルということです。

 どんなに怠惰だったり慢性金欠な人であっても、スマホ(携帯)代だけは必ず支払うという部分に着目したビジネスモデルとも言えます。

 ただし、ハイリスクなFSですから、貸し倒れ対策はかなり取っているということでしょう。

 確かにこのサービス、クレジットカードの登録や口座の登録も要らないし、住所や氏名等の登録さえも一切無しで買い物出来るので、運営側から見て信用度の低い顧客層からは、大人気のようですね。

 しかし、これって、逆に言えば、

   便利さだけを優先し、本人確認が大甘なのでは?

と思いませんか?

 結局、スマホ(携帯)の契約が唯一の本人確認手段となっているサービスですから、他人のスマホや裏世界に流通しているスマホさえ手に入れれば、買い物してトンずら出来てしまうということです。

 そして支払いも、クレカ同様に

  1か月分を纏めて翌月に振り込む方式

なので、実際に買ってから、支払うまでに最大1か月のタイムラグが生じてしまうところも、犯行の発覚を遅らせることができ、犯罪者に付け込まれるポイントです。

 手軽さを売りにするのは良いとしても、お金という大事なものを扱うにもかかわらず、スマホ頼みの本人確認システムで、その上、支払いのタイムラグ迄あるのでは、いずれその弱点を犯罪組織に狙われて、絶好のカモとなるのは、自明の理だったのかもしれません。

 

 次に、この企業について見てみましょう。

 資本金59.3億円。

 金融サービスということだけあって、ベンチャー企業ですが、資本金はかなりの金額となっています。

 経営陣は、HPに出ていますが、

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 主要な3名は、こちらの方々です。

 (顔を消したら何だか雰囲気が悪くなってしまいました💦)

 内外の大手金融機関出身の方が多いようです。

 外国人と日本人の混合する経営陣となっています。

 他の役員の方もHPに載っていますが、いずれも錚々たる肩書の方々ですね。

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 そして、こちらが主な出資企業。

 著名な内外の大企業がずらっと並びます。

 IPOしたら、少し面白そうな企業ですね。

 これらの出資先企業も、

   決済手段の一つとして、唾を付けておこう

   新規株式公開時の出資者利益

という狙いでの出資でしょう。

 

 そして今回の、詐欺師(犯罪組織)の手口は、以下の通りです。

 まず、犯罪組織は、裏ルートで手に入れた他人名義のスマホ・携帯を準備します。

 こういうスマホ・携帯は、振り込め詐欺グループ等も使っていますが、世の中、お金に困っていたり、小金を手に入れたいと、自己名義のスマホを闇ルートに流す人が沢山いるので、調達には困りません。

 そして、メルカリを利用して商品を出品します。

 犯罪組織が出品している品物は、今のところ新品の電化製品が多いようですが、相場よりだいぶ安く出ているので、メルカリ利用者は飛びつきますよね?

 落札(購入)すると、もちろん実際に商品が送られてきますが、出品者からではなく、ビックカメラヤマダ電機、アマゾンというPaidyが使える業者から直接送られてくるそうです。

 この時点で、「あれっ、ちょっとオカシイ」と思いますよね?

 普通ならプライバシー配送で、基本的には個人からの送付のはず。

 ところが、アマゾン等の業者から直接配送で来るわけですから。

 ここで受け取り拒否をせず、受け取って決済してしまうと万事休す。

 本来は出品者から送られてくるはずのものが、業者から送られてくるということは、出品者がこれらの業者からPaidyを使って商品を購入していて、それも落札者名義で買っているということなのです。

 この部分が、今回の詐欺の最大のポイントで、Paidyだと、スマホがあれば良いだけなので、本人確認が無いに等しいですから、メルカリから得た購入者情報に基づき、落札者名義で商品を購入できてしまうということです。

 それに購入者側からすると、被害を避けようとしても、出品者がPaidyを利用しているかどうかについて、調べようがないですからね。

 当然のことながら落札者は、商品が届けば、「取引完了」と、メルカリを通して出品者に約束の代金を支払ってしまいます。

 この手口の犯罪組織の出品者は、一定数出品して、メルカリから金を貰った後、トンずら。

 用済みのスマホも処分してしまいます。

 そうなると後日、Paidyから商品購入代金の請求が落札者に来てしまうのです。

 HPで謳われている、Paidyのシステムだと、本来は、スマホ(携帯)の所有者に請求が行くはずですが、連絡が取れなくなった場合、販売業者から配送先情報を入手し、請求書が行くシステムになっているようです。

 (この部分について、Paidy側は今のところ、回答を拒否しているようです)

 元々、信用度の低い顧客層に照準を絞ったビジネスモデルなので、延滞や貸し倒れリスク対策として、Paidyがお金を取りっぱぐれないようにシステム設計されているわけですね。

 でも、今回の被害が出ているメルカリの場合、販売業者から商品を受け取った人は、既にメルカリを通して代金を支払ったはずなので、Paidyを利用した購入者ではありません。

 しかし、実際にはその代金が詐欺師にネコババされていて、業者に購入代金が支払われていない以上、Paidyを利用したことすらないのに、企業間で勝手に個人情報が回遊され、請求書が来てしまい、支払いを求められるというわけです。

 被害者からすると、二重払いという最悪の事態に。

 

 今回の、メルカリの取引システムを悪用したPaidy絡みの大規模な詐欺行為の発覚で、Paidyという決済システムの大きな欠陥が世間に周知されたわけですから、抜本的な対策を取らない限り、今後、犯罪組織に狙われ続け、いずれPaidyは苦境に陥るでしょうね。

 新しい金融サービス(FS)を始める企業は、システムが犯罪に利用されることを初めから考慮して構築しなければならず、あらゆる対策に莫大なコストが掛かるので、豊潤な資金力を持つ大企業が絡んでいないと最終的に成功しないビジネスモデルなのですが、Paidyは既存のシステムに乗っかり、低コストでの事業確立を目指したビジネスモデルなので、犯罪対策等、コストのかかる部分に金をかけておらず、見込みが甘かったということです。

 Paidyの経営陣、肩書は立派ですが、立派だということは、表の世界の王道を順調に歩んできたということですから、裏の世界に対する知識が不足しているということにもなります。

 そして、裏世界のことを知らない人たちが構築した金融システムというのは、狙われると実は極めて脆弱なのです。

 昨年のセブンペイや、その前年のコインチェックも、「不正対策の経費をケチったり、経営陣の知識不足」等から、必要なセキュリティを構築しないまま運用をした結果、システムの脆弱性を突かれて犯罪組織にネコババコインチェックは仮想通貨バブルで稼いだ利益500億円弱のほぼ全てを犯罪組織(北朝鮮?)に奪われた)されてしまい、信用が失墜し、最終的には消えゆく結果となりました。

 Paidyも、昨夜(14日)にIRを出していますが、とっくに被害が出て報告もされているのに、マスコミの取材が入って14日中に記事になると知って、慌てて出したIRであり、危機対応が遅れていると言わざるを得ません。

(14日の時点で、ビックカメラヤマダ電機・アマゾンは詐欺事件の大量発生でPaidyの利用を中止しています)

 そしてこのIRを読むと

  「警察に被害届を出しました」

  「不正利用者には損害賠償を請求する方針です」

なんて書いてありますが、これを見ただけでも、

  Paidyの経営陣って、本当に大丈夫?

  犯罪やそれに関連する法律に対する知識不足が甚だしいのでは?

と思ってしまいます。 

 今回の件、警察が捜査しても、捕まるのは犯罪組織が使った携帯を闇に流した名義人だけ(罪名も携帯電話不正防止法違反)で、詐欺に悪用した犯罪組織には全く辿り着くことはできないでしょう。

 その理由は、Paidyの本人確認があまりにもスマホ頼みの大甘で、Paidyが持っている決済情報等で判明するのは、携帯名義人だけだからです。

 

 Paidyは、今回の件で対応を誤れば、信用を失って、あっという間に消えたセブンペイの二の舞となる可能性もあります。

 そして今まさに、メルカリでPaidy詐欺被害に遭った利用者だけではなく、メルカリ株を保有している投資家にも迷惑を掛けているのです。

 Paidyは、ここが正念場。

 大きな損失発生を恐れて、本人確認の大幅な見直しをせずに、ずるずるこのままサービスを続けて被害を出し続けるのか、根本的にシステムを刷新してやり直すのか、大きな決断の時。

 

 しかし、犯罪組織は、新しい詐欺手法を次から次に、本当によく考えつきますね。

 昨年旅人も、クレカの情報流出被害だけでなく、配送される予定の荷物を待っていた時に偶然佐川を装ったSMSが来て、これにアクセスしてしまい、佐川急便の偽HPを使ったフィッシング被害に遭いそうにもなりましたが、こうした被害の発生を防ぐには、個人個人が常に気を付けないといけない時代なのでしょうね。

(今回の記事内容について、旅人は、運良く前日にメルカリ株を売却済みで保有しておらず、損もしていませんし、Paidyも使っていない・被害にも遭っていないですから、あくまで中立的な立場で書いたものです💦)

  

 

 

 

 

 

今年も2週間が経ちました

 

 オリンピックイヤーの2020年も、はや2週間。

 月日が経つのは、あっという間ですね。

 相場の世界では、日本の年末年始休暇中に、予想外のアメリカとイランの対立激化で、波乱の幕開けとなりましたが、これがたった3日間で終わったことも、全く予想外の展開でした。

 極端な短期間で対立が沈静化した原因は、アメリカへの報復攻撃後、反撃を警戒し過ぎたイラン軍が、誤射して民間航空機を撃墜してしまったことと、その事実の隠ぺい工作に対する大批判が重なり、イラン指導部が苦境に陥って、対立どころではなくなってしまったことです。 

 就任以来、イランとの対立激化を仕掛け続けたA国プレジデントのT氏も、ウクライナ国際航空の民間機撃墜という最悪の事態発生に対する批判の矛先が、下手をすれば、対立激化を仕掛けた張本人であるT氏に向かう可能性もかなり高いことから、これ以上対立の炎を燃え上がらせるのは得策ではないと、一気にトーンダウンして、知らんぷりしようとしている裏事情も、急速な沈静化の大きな要因です。

 このように情勢が短期間で目まぐるしく激変したことから、今後しばらくの間、対立激化の懸念は、ほぼ無くなったと考えられます。

 ですから、あの3日間の乱高下は、無かったものと考えて取引していくべきでしょうね。

 この2週間の相場絡みでの個人的な出来事は、一時的に円高が108円割れにまで進んだタイミングで、USドル建て旅行商品の残額支払いを実施したことぐらいでした。

 

 話は変わりますが、今日一番の話題は、良品計画(7453)株のストップ安張付きでしょうか?

 小売株の勝ち組と言われ、万円単位の高株価を長らく維持(昨年8月に株式を10分割しましたので、高株価銘柄では無くなりましたが)してきた良品計画も、1年半くらい前から業績の伸びの鈍化が顕著で、株価は決算発表をするたびに急落するようになりましたが、今回の発表直後である今日は、ついにストップ安気配で張り付いたまま(一瞬だけ取引成立)、取引終了となりました。

 良品計画クラスの売買代金規模がある銘柄が、堅調な相場環境に反して、ストップ安のまま終わるというのは、非常に珍しい出来事です。

 これは、株式の大規模な分割で、1単位当たりの株価が下がったので取引しやすくなったことに加え、消費増税特需の発生等もあって堅調な国内事業の月次成績を好感し、ここ最近株価が大きく上がっていたところに、会社側が発表していた好調な国内事業の状況と相反して、先週金曜日発表の第3四半期決算で、通期業績の下方修正をしてきたことが、完全に想定外の出来事であり、不意打ち状態に陥ったのが要因でしょう。

 ただ、良品計画の国内売り上げは、既に飽和状況で頭打ち状態にあり、海外展開の加速で伸びを維持していたわけですから、その海外の伸びが鈍化すると、高株価が維持できなくなることは、最近の値動きからも、ある程度事前に予想されていたことです。

 それに加え、昨年も決算発表のたびに10%超級の下げを連発していたのですから、決算発表を跨いでの買い持ち越しは、絶対に避けておかなければならないことだったのかもしれません。

 良品計画株が、2018年6月に高値を付けてから昨年8月末に分割をするまでの1年以上もの間、株価が下げ続けていた最大の要因は、中国の景気減速に伴う、中国事業の伸び鈍化であり、今回も東南アジアを含めた海外事業の不振が下方修正の原因です。

 ただ、急落するとリバウンドもしやすい株ですので、明日は要注目かもしれません。

 個人的には良品計画株、相性の悪い銘柄なので、今日に引き続き明日も、多分見ているだけで参戦しないと思います。

 

北海道旅(小樽・余市等)【trip to hokkaido (otaru&yoichi etc)】

 

 今回の記事は、冬の終わりである3月に行った北海道旅の写真を使ってのものです。

 3月の北海道ですと、本来はまだ冬のはずですが、最近の暖冬傾向もあり、旅人達が訪れた昨年(2019年)も、あまり雪は積もっていませんでした。

 東日本や西日本における今シーズンの暖冬は、昨シーズン以上にひどく、成人の日がある1月11日~13日の3連休も、滑走不能のスキー場だらけで、本当にどうしようもない状態であり、さらにその上、今後も暫く纏まった雪が降る予想も出ていない状況です。

 ですから、このままいくと、今冬のウインターレジャー関連は、前代未聞の全滅状態になりそうな雰囲気で、既に各地で観光産業を始め、深刻な影響が出ている模様です。

 ここまで雪が極端に少ない状態のまま、冬が終わり、更に空梅雨だった場合には、夏に危機的な水不足が発生する可能性も高くなり、今冬の極端な小雪は、実はかなりヤバいことなのです。

 まして今年はオリンピックイヤーで、夏場に非常に多くの観光客の来日があることから、万が一水不足が発生すると、ホテルやレストラン等が大混乱に陥る可能性もありますからね。

 

 話はちょっと逸れてしまいました。

 まず、定番の観光地「小樽」。

 小樽で寿司というのは、ごくごく定番な選択ですが、実は旅人「酢飯」が大の苦手なので、寿司が食べられないのです(苦笑)。

 年齢と共に、生魚は普通に食べられるようになったのですが、酢飯だけは全くダメで、寿司だけは未だにどうしても食べれません。

 そういうわけで、小樽では魚系ではなく、全く違う店でランチをとることにしました。

 そこで選んだのが、小樽で最も有名な洋菓子店「Letao」(ルタオ)が経営するレストラン。

 小樽運河近くの観光街の中にあります。(ルタオ本店の近く)

 ここで、ケーキセットとパスタランチセットを注文。

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 この写真が旅人達の注文品。

 これが、予想を超える美味。

 特にこのパスタ、超旨かったです。

 ケーキ類が美味しいのは、有名洋菓子店なので当たり前なのでしょうが、普通の料理も、これだけ美味しいとは、「ルタオでランチ」、正解の選択だったと思います。

    今後の小樽観光では、「ルタオでランチ」にします(笑)

 その後は、定番の小樽運河

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 や、先ほど食べたルタオもある、市街地を散策。

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 このような、古い建物もそのまま再利用したお店(ほとんどがお土産物屋さんです)が多いですね。

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 こちらは、同じ通りのルタオ本店前付近。

 寒いのに、観光客で人が多いです。

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 こちらは「お父さん預かります」のオモシロ看板があるお店です。

 この看板、イイですね(笑)

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 こちらは、北海道で大人気お土産の、北菓楼小樽本店・六花亭小樽運河店前付近で、このあたりが一番観光客が多い場所です。

 写真に写っている人の大半が外国人観光客で、小樽では当たり前の風景となりました。

 旅人が、初めて小樽を訪れたのは25年位前のことですが、その頃外国人観光客はほとんどいませんでしたし、今では大正時代風の建物が立ち並び、綺麗になった写真の観光市街地周辺も、当時はまだ雑多な感じで、坂を少し登った小樽駅に近い市街地には、廃止になった国鉄手宮線の線路が残っている状態でしたが、今ではその線路跡も整備され、全体的に日本人観光客の方が少ないという状況です。

 小樽に来るたびに、こうした徐々に変わりゆく光景を見ると、時代の流れと、隔世の感を何となく覚えます。

 

 その後、小樽から近く、最近人気の余市に移動。

 以前の余市ならば、観光客は殆どいない場所でしたが、現在の余市と言えば、

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 ニッカです。

 某N〇Kの朝ドラで、ニッカの創業者竹鶴夫妻を扱ったドラマ「まっさん」が人気となり、余市のニッカも今では大人気観光地になりました。

 また、このドラマがキッカケで、ジャポニーゼウィスキーの人気も火が付き、今や、かつての値段が信じられないほどの高値となっています。

 まっさんが放映されていた頃、たまたま、ビックカメラ(子会社のコジマも含めて株主優待券をしょっちゅう取っており、お世話になっているので、よく利用しています)で、竹鶴のウン十年物を安く買ったことがあったのですが、「あの時もっと沢山買っておけば、今頃は...(平均で3倍に値上がりです)」と、非常に後悔しています(笑) 

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 こちらの余市蒸留所、思っていた以上に非常に広大です。

    旅人が育った千葉・柏の増尾にもニッカの工場(旧東京工場・現在は柏工場に名称が変わりました)があり、子供の頃見学に行ったことがありますが、ここは竹鶴夫妻の創業の地の余市ですから、規模が違います。

 この時の旅人達は、ツアーで参加した旅だったので、集合時間が決まっていて、時間が限られており、足早に見学することになってしまい、「もっと時間が欲しかったなあ」と、かなり残念な気持ちで後ろ髪を引かれる思いのまま、ここを後にしました。

 ですから、こちらの見学は、時間の融通が利く、個人見学で計画した方が、良いと思います。

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 見学コース内には、竹鶴夫妻の旧宅の一部や使っていた調度品等が数多く展示されており、なかなか見ごたえがあります。

 見学時間は、最低でも2時間以上欲しいですね。

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    そういえば、竹鶴の年代物ウィスキーが全廃になるそうです。

    一時的な人気沸騰に終わらず、継続していることで、慢性的な原酒不足状態でしたから、仕方ない措置でしょうね。

    原酒は、十数年前〜三十年前に、未来の需要を予想して仕込んだものですから、まさかこれほどの人気になるとは、マッサンも喜んでいることでしょうね^ ^

 

 余市からは、この日の宿泊先である札幌に向かいました。

 その前に、苫小牧にあるノーザンホースパークにも立ち寄り。

 ノーザンホースパークは、競馬界の巨人「社台グループ」が運営する観光施設です。

 引退した競走馬等の展示もしております。

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 登別温泉から近いので、道南ツアーだと、最近は組み込まれていることも多い場所ですね。

 この時は、1時間もないという短い滞在時間でしたが、

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 放牧されている馬を間近で見て癒されたり、

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 このようなポニーのショーもあって、思っていたよりも面白い観光施設だと感じました。

    特に、活躍出来ず引退した競走馬は、ひどい扱い(最悪の場合お肉)をされてしまう馬も多く、このような施設があることで、そうした馬が少しでも減ればと思う、旅人でした。

 そして、夜は札幌のホテルにチェックイン後、旅妻が食べたがっていたスープカレーを食べにすすきのへ。

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 ネットで検索して、口コミの高めのお店に入りました。

 出てきたスープカレーはこんな感じです。

 旅人的には満足でしたが、辛い物大好きな旅妻にとっては、ちょっとマイルドな味過ぎたようで、不満そうでした(笑)。

 観光地の食べ物ですから、万人受けするように、辛すぎない設定になっているのは致し方ないことですよね?

    だから、旅人はそのように説明して、旅妻をなぐさめました(爆笑)

 お店の名前は、忘れてしまいましたが、思い出したら、追記しておきます。

 最後に、旅妻の希望で、旅妻が今まで行ったことが無かった、こちらの建物に^^

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 それは、時計台です。

 夜の時計台、なかなかきれいです。

 この時は訪問時間が遅く、閉館時間となってしまったので、中には入れませんでしたが、旅人的には結構好きな建物です。

 日本三大ガッカリ観光名所(他は、高知・はりまや橋、長崎・オランダ坂)として、取り上げられることも多いのですが、この時計台について旅人的には、そこまでガッカリだとは思いません。

 はりまや橋は、超ガッカリだと思いますけど...(高知の方ごめんなさい)。

 それでは、旅人でした。

 









 

冬の裏磐梯(♨&🍽)旅

 

 冬は、寒い場所だと、普段よりも宿が安く出ていることがありますよね?

 旅人も、どこかお得に出ている宿は無いかと、目を皿のようにして探している時があります。

 そういう訳で、普段よりもかなり安く出ていた福島・裏磐梯にある「猫魔離宮裏磐梯レイクリゾート)」を予約して、行ってきた時の記事です。

 

 いくら宿を安く予約しても、交通費が掛かってしまっては元も子もないので、青春18キップを使って、都内から福島県磐越西線猪苗代駅まで各駅停車で行く計画を立てました。

 この旅で、まず最初に立ち寄ったのは、新白河駅

 なぜ、新白河駅かというと、ここで今まで食べたことのない「白河ラーメン」を食べてみようという計画です。

 白河ラーメン一番人気の店は、車でないと行けないので、駅近くの店で探したところ、「せきた」「かづ枝食堂」という2店のお店が新白河駅前にあることを知り、行ってみることに...

 まず、口コミ評価の高い方の「かづ枝食堂」を覗いてみると...ガーン。

 店の外まで、並んでいました。

 白河は田舎町だし、白河のラーメン店は結構あるので、冬ならば並ばずに入れるだろうと考えていたのが甘かったです(苦笑)

 電車の関係で、あまり時間が無かったので、このお店で食べるのは諦めて、直ぐ近くの「手打ち中華 せきた」さんに向かって転進。

 「せきた」さんは、並んではいなかったものの、店内はほぼ満席。

 お客の大半は、場外馬券売り場が目的のおっちゃん・あんちゃんばかりです。

 そうそう、新白河にはJRAのウインズ新白河があったんですよね。

 お店に入り、ちょうど二人分空いていたカウンター席に座り、「チャーシュー麺」を注文。

 暫く待つと、出てきました^^

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 いやあ、昔風のオーソドックスな醤油ラーメンですが、見た目の通り、食べてみるとあっさりしていて旨い。

 チャーシューも大きくて、チャーシュー好きの旅人にとって、最高の一品。

 注文の品が先に出てきた旅妻も、隣で無心に食べています。

 中年になると、胃もたれしにくいラーメンを求めるようになるんですよね(笑)

 並ばない店でしたのに、期待以上の味に、2人とも、大満足で店を後にしました。

 このお店でも、十分な美味しさでしたから、有名なお店だと、もっと美味しいのでしょうね。

 新白河駅から、郡山駅で乗り換えて、猪苗代駅に。

 猪苗代駅からは、磐梯山が見えます。

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 写真の磐梯山の裾野に見えるスキー場は、猪苗代スキー場。

 表磐梯にあります。

 目的のホテル「猫魔離宮」は、この写真に写っている磐梯山の裏側の裏磐梯にあります。

 ホテルの送迎バスに乗って、約30分。

 旅人夫妻以外、送迎バスの利用者はおらず、何だか申し訳ない気分で、バスに揺られていました。

 そして、ホテルに到着。

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 このドーンと豪華な造りのエントランスが「迎賓館 猫魔離宮」です。

 同じ敷地内に、裏磐梯レイクリゾート「五色の森」本館も建っており、建物は猫魔離宮とも繋がっていますが、こちらは別館で、グレードが少し高くなっています。

 ロビーは、

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 こんな感じです。

 流石、バブルの遺物と言われる豪華な造り。

 特に、ロビーの吹き抜けの天井がめちゃくちゃ高さがあって、半端ない感じがします。

 こちらのホテルは、旧名が「裏磐梯猫魔ホテル」で、「東北の政商」と言われた福島交通グループの総帥小針歴二・美雄父子がバブル期に建設した豪華ホテルです。

 バブル崩壊後、当然のことながら、巨額の建設費を使って建てたこのホテルがペイするはずもなく、倒産して、所有者が変わり、運営主体も変遷しています。

 つい、先日までは星野リゾートが運営していましたが、通販会社のベルーナ傘下になったことで、星野リゾートからベルーナ子会社グランベルホテルの運営に。

 旅人は、星野リゾート時代に来たことがあり、運営が変わってから料金が値下がったので、全体的に良くなったのか悪くなったのか、その確認の意味合いもある、この時の宿泊でした。

 夜ご飯は格安プランなので、「五色の森」側のレストランでブッフェとなります。

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 このとおり、相変わらずの超テンコ盛り(笑)

 写真で見ると、まあ、本当にすごい量ですね。

 星野リゾート時代に比べると、ブッフェの食材は安いものに変わりましたが、その分宿泊料金も安くなっているので、文句は言えません。

 味は、ごく普通ですが、1泊2食付きで12000円位でしたので、品数や質は、十分なのだと思います。

 勿論、ホテルの大浴場は温泉です。

 大規模ホテルなので、五色の森側にある大浴場だけではなく、猫魔離宮側にも大浴場があります。

 一応、猫魔離宮側の温泉は、猫魔離宮宿泊者オンリーということになっていますが、厳しいチェックがあるわけでは無いので、五色の森の宿泊者も入りに来ていました。

 猫魔離宮側の夜のロビーは、非常に静かで、食事を終えた後は、こちらでコーヒーを飲みながら、ゆったりとした時間を過ごしました。 

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 翌日は、再び送迎バスで猪苗代駅まで送ってもらい、そこから、郡山駅を経由して、各駅電車を乗り継いで、都内迄帰ります。

 この旅をした2018年12月当時には、夕方に黒磯駅発上野行きの快速列車があった(2019年3月のダイヤ改正で廃止になりました)ので、その列車のグリーン車に乗って帰る予定としたことから、黒磯駅で2時間近く過ごすことになりました。

 最近、那須高原の入り口である黒磯駅周辺は、ちょっとしたおしゃれスポットに変貌してきており、雑誌で特集なども組まれることもあるそうです。

 そして駅前には、那須高原では超有名なパン屋さん「KANEL BREAD」もありますから、まずはこちらに立ち寄り、パンを購入。

 その後、お腹もすいていたので、ネットで調べて見つけた「カフェ・ド・グランポワ」さんにお邪魔してみました。

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 こちらのカフェ、黒磯駅から歩いて5分くらいのところにあり、元々は銀行だった建物を改装して、カフェレストランとして運営しています。

 店内は、

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 こんな感じで、何だかおしゃれですよね。

 そして、旅人は、

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 ピザセット(写真には写っていませんが、サラダもありました)を注文し、旅妻は、

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 オムライスを注文しました。

 このオムライスが、こちらのお店の人気メニューとのことです。

 写真で見た感じのとおり、ピザもオムライスも美味しかったです。

 ふらっと立ち寄った、黒磯駅周辺がおしゃれスポットになっていることを旅人は知らなかったのですが、新しい発見が出来て満足の小旅行でした。

 しかし、冬の猪苗代も、白河も、黒磯も凍えるような寒さでしたので、もし今後、行かれる方は、防寒対策を万全にして下さい。



 

今シーズンの初滑りに行ってきました

 

 昨日は、知り合いの誘いで、今シーズンの初滑りに行ってきました。

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 今年は記録的な小雪で、全コース滑走可のスキー場が少ないため、人工降雪機を備えている栃木県・塩原の「ハンターマウンテン塩原(略称ハンタマ、旅人の若かりし頃はハンターだったような気が^^)」に行くことに。

 写真の通り、朝は晴れていました。

 周囲の山々も綺麗に見えますね^^

 リフトで一番上まで上がると、見渡す景色に爽快な気分が味わえました。

 来た甲斐があったという実感の瞬間です🌤

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 雪質も、ハンタマにしては、まずまず。

 人工雪はどうしても固く、日が当たると溶けやすいので、寒暖の差で凍ってしまい、結局のところ最終的には、アイスバーンになってしまいます。

 このハンターマウンテンも、お隣のマウントジーンズも、標高が高い場所で人工降雪機を使っており、アイスバーンで有名?なスキー場。

 雪の状態がイマイチ以下の時に滑ると、「シュー、シュー」という滑走音ではなく、「ガリガリガリガリ」という音が鳴ります(苦笑)。

 

 旅人がこのハンターマウンテン塩原に滑りに行ったのは、実に約15年ぶり。

 久しぶりに来てみると、昔の新しいイメージが記憶に残っていたこともあり、思っていた以上に、全体的な設備の老朽化が目立ちます。

 初めて来た時は、「ハンターマウンテンスキーボウル塩原」という名称の時で、出来てから間が無かったこともあり、何だかおしゃれで最先端を行っている感じのスキー場でしたが、既に開設されてから30年以上が経っていますので、そういう感じが残っているはずは無いですよね?

 スキー道具一式を、普段滑りに行く新潟・南魚沼に置きっぱなしにしているので、今回はレンタルとなりましたが、ハンタマの設備の古さをみて、レンタルも若しかしたらボロいのではないかと...心配に。

 しかも、ハンタマのレンタル、高い(5000円、Σ(・□・;))。

 そして、借りてみたところ、やはり古い...。

(特にブーツとストックが古すぎ、ストックは無名メーカー製で、このメーカーは倒産していたと思います)

 この値段で、最新級の装備で無いものを貸し出していることに、ガッカリ。

 しかも、リフトが動き始め(午前8時頃)ても、レンタル店は閉まったまま(開店したのは午前8時20分くらいでした)。

 平日とはいえ、リフトが動く前にレンタル店は開店すべきですよね?

 ハンタマは山奥のスキー場。

 周囲に他のレンタル店が全くないので、競争原理が働いていないからこそ、この強気の値段設定で、なおかつ遅い開店時間なのでしょう。

 もっと大きなスキー場であれば、レンタル店も沢山ありますので、一式5000円出せば、最新モデルのレンタルという場合が多いと思います。

 それを少し期待していたので、ブーツはボロボロ、しかも安物で、板もかなり重いものでしたから、本当にガッカリしました。

 そして、やはりこのレンタル装備では、思っていたような滑りは全くできず。

 道具のせいだけにするわけでは無いのですが(旅人が下手ってことです💦)、慣れない道具というのもあって、非常に滑りにくかったです...

 結論として、ハンタマのレンタルは「う~~~~ん」っていう、「~」が沢山付いてしまうような感想でしかなく、借りる場合は、塩原温泉への道沿いに数件ある、他のレンタルショップを利用した方が安いし、良いのかもしれません。

 個人的に、ここでのレンタル、二度目は無いでしょう。( ゚Д゚)キッパリ

 ここで、この日撮影した動画(ハイパーラプス)を入れてておきます。


Hyprelapse (Hunter-Mountain-Shiobara (tochigi prf japan) quattro lift) 【ハンタマ・クワッドリフト】ハイパーラプス動画

 


Hyperlapse (Hunter Mountain Shiobara(tochigi prf) japan (gondora lift))【ハンタマ・ゴンドラからのハイパーラプス動画】

 そして天気は、予報通り下り坂。

 この動画撮影時も、曇天で冴えない映像に。

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 昼前には、晴れ間も全く無くなり、写真や動画のとおりの曇天に。

 そして帰るころには、雪が結構降ってきて...

 凍える体を温める為にも、鬼怒川温泉に移動して、適当に見つけたホテルの日帰り♨に入ってから、帰路へ。 

 なお、温泉に入るころには、あっちこっち筋肉痛が...(今も痛いです)...

 慣れないレンタル装備で滑った影響もあり、いつも以上のひどい筋肉痛に💦

 大浴場に下りるホテルの階段で、手すりにつかまりながらという体たらくになってしまいました(笑)

 

 ここからは、〇△記の内容になります。

 以上の状況でしたので、昨日は久しぶりに相場に全くアクセスせず。

 昨日は全面高で、予想を超える展開だったみたいですが、これは、アメリカ・イランの対立激化で、月曜日に新規の空売りが沢山入ったことに対する、一部投機筋の買い仕掛けでしょう。

 今週金曜日がSQなので、一方向への仕掛けが非常に効きますし、変動も激しくなりやすい地合いですからね。

 そして、今朝、服喪明けのイランが予告通り、イラクにあるアメリカ軍の基地に報復攻撃をしたことで、昨日リバウンドし過ぎた反動も出て、再び一時的に急落。

 午前中には、「大統領のテレビ演説がある」とか「イランはこれ以上攻撃しない」等とのアメリカメディア発の情報が入り乱れて錯綜し、乱高下する場面も。

 午前中の大きめの下げは、被害状況等詳細が一切不明だったこともあって、過剰な反応が出たのだと思います(上海市場が始まり、小幅安程度だったので落ち着きました)。

 今後は、アメリカが先日の予告通り、全面的な報復に出るのか、それともしないのか、その部分のT氏の決断次第で、当面の相場が下げになるのか、それとも直近までの堅調地合いに戻るのかが決まるというところでしょうか?

 世界の相場はアメリカ次第、それもT氏の行動次第という状況は、昨年に引き続き、今年も続きそうだというわけですね。

 

大発会は厳しいスタートに

 

 日本が年末年始休暇中に、世界相場の情勢は一変してしまいました。

 その状況をつぶさに見ていきましょう。

 昨年の12月27日に、イランが支援するシーア派民兵組織により、イラクの基地が攻撃されて、アメリカ人の民間人が死亡するという事件(この攻撃の背景は、あくまでアメリカ側の発表によるものです)が発生していたので、大納会も少しきな臭い状態ではありました。

 ですから、年末年始持越しポジション調整の売りに、海外筋の売りも入ったことで、売り圧力が月末特有のドレッシング買いを上回り、大納会終値は安かったのでしょう。

 そして、12月30日に、アメリカは報復としてイランの支援を受けた武装勢力空爆を行って(25人死亡)いました。

 このように年末の時点で既に、ネガティブサプライズ発生に至る伏線があったわけですが、その後イラクアメリカ大使館が抗議デモで包囲されてしまい、そのニュースを見た最高司令官のT氏が、最強硬派の提案を受け入れて、今年の1月3日、アメリカ側の報復攻撃が行われた結果、今度はイランで英雄視されていた軍司令官が死亡し、一気にリスクオフに。

 為替は、27日の事件発生後、やや円高に進行していたので、アメリカ時間12月31日夕方時点の日経平均先物も安く(大納会比200円~250円安程度)なっていましたが、元旦のアメリカ株が、ご祝儀買いで大幅高になったことで、翌日には横ばい圏にまで戻しました。

 しかし、更に3日に発生したイランへの報復攻撃で、円高が一気に進み、先物も大幅安となり、今日の大発会を迎えたのです。

 

 アメリカのトップがT氏である限り、日本の長期休暇中に、突然のネガティブリスクが発生する可能性を考えて、常に備えておかなければならないというのが、この3年間の教訓なのだと思います。

 昨年、11連休という超長期休みだった日本のGW中にも、T氏が突如対中関税の発動を発表し、連休明け後は大幅な株安となりましたが、今回も同様の状況に。

 個人的には今回、そうした教訓があったので、幸いにも、少額のリスクオフ銘柄を1銘柄(北朝鮮・軍事関連銘柄の石川製作所)だけを買い、これのみの持ち越しにしたので、マイナスになるどころか、逆に想定外のお年玉を貰うような形になりましたが、この銘柄選びはただ運が良かっただけです。

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 しかし今回の対立激化は、イラン側として直ぐに終わらせられるような内容の話ではなく、アメリカが脅せば脅すほど、イランも引くことは出来ず、何らかの形で必ず報復するでしょうから、少し引きずるのは確実だと思います。

 実際、今日になってアフリカのアメリカ軍基地が、反米武装組織に攻撃され、死者が出ましたし、既にイラン軍が異常な厳戒態勢に入り、アメリカ側も身構えているようですので、イラン側が喪に服すと発表した3日間を過ぎた後が、非常に危険なのかなと感じます。

 こうした情勢の急速な悪化に加え、ちょうど今が北半球の冬で、原油の需要期であり、もともと原油高になりやすい地合いがあるわけですから、原油高デメリット銘柄(特に空運・海運)を持っている場合は、一旦処分を検討し、原油高メリット銘柄(元売り各社)や円高メリット銘柄等を組み入れて、当面はアメリカとイランの対立リスクヘッジとして補うのが良いのかもしれません。

 ただ、アメリカはシェール革命で産油国に変貌し、経済に対する中東リスクが非常に低いことと、ここ数年の相場は、金融緩和の影響が非常に大きく、買いが売りよりもだいぶ強いので、悪材料を織り込んでしまうと、直ぐに上げ転換しやすいという点も考慮しておかないといけないですね。

 

 

大戸屋HDの低迷と今後は?

 

 旅行帰りだと、帰宅しても食事を作る元気は無くなっているので、その前に最寄りの外食の店舗を訪れて、お腹を満たしてから家に帰ることはよくあることですよね?

 旅人も、旅行帰りの際に、かつて住んでいた自宅の近くにあった「大戸屋」に立ち寄ってから、という場面が何度もありました。

 でも最近、元気がないと感じる「大戸屋」。

 皆さんも、「大戸屋、最近勢いがないなあ?」って思いませんか?

 

 でも実は、大戸屋は経営の混乱が続いていたのをご存知ですか?

 近年の不振は、時代の変化もあるので、経営の混迷が原因の全部であるとまでは言い切れませんが、少なくとも一因であるのは事実です。

 そこで、その経緯等を考察してみようと思います。

 

 大戸屋は、三森栄一氏が池袋で創業した「大戸屋食堂」が発端。

 でも、大戸屋を全国的な規模に広げたのは、1979年に亡くなった三森栄一氏ではなく、甥の三森久実氏なのです。

 栄一氏の養子になり、後を継いだ久実氏。

 そして、定食屋のモスバーガーを目指し、店舗スタイルの確立のため、試行錯誤を重ねた結果、国内外で400店舗超を展開する一大外食チェーンに成長させたのです。

 ところが2014年、久実氏は末期の肺がんを患っていることが発覚し、翌年、57歳の若さで死去してしまいます。

 中興の祖の急病死が、跡目争いに繋がってしまうのはよくあることですが、大戸屋も...

 大戸屋大戸屋HD)は、創業家一族で経営している一族企業です。

 筆頭株主は、中興の祖、久実氏でしたが、その持ち株比率は約18%。

 この持ち株比率は、株主総会で、否決や重要な提案をできる等、大きな力を持つ3分の1を大幅に下回っています。

 その上、久実氏が三顧の礼で迎えたメインバンク出身の相談役(元大戸屋会長)河合氏が居たという状況だったのです。

 久実氏死去直前の経営陣は、社長(現在も)が久実氏のいとこ窪田氏であり、他は親族やメインバンクから送り込まれた役員等で、その中に久実氏の長男の名前も「常務・取締役」として入っていました。

 そして、久実氏は、「ゆくゆくは息子に跡を継がせてほしい」との意思を示しながら、ついに旅立ってしまったのです。

 ところが、ここからが、大戸屋騒動物語の始まり。

    相続税対策という面から、数億円の功労金を久実氏に支払う予定も立てていた経営陣。

 でも、250億円企業にまで成長したとはいえ、競争が激しい外食業界の企業の舵取りを、カリスマの息子というだけの若輩者に、いきなり委ねることできますか?

 それも、実績ゼロで、実力不明のまま特別扱いで取締役の地位に就き、それも余命幾ばくもない久実氏を励ます為、常務にまで無理矢理昇進させた若者を、いくらカリスマ経営者の遺言だとしても、そのまま実行して社長に据えるということは、ちょっとできないですよね?

 そういうことで、実力者が亡くなれば、その影響力で得ていた特別な地位は、過半の株を持っていない以上、消失してしまうのは致し方ないこと。

 当然のごとく、暫くすると、実績ゼロの長男氏は、常務から平取締役へ降格。

 多額の功労金(8億超)支払いの話も白紙に戻ってしまいます。

 これらはもちろん、大戸屋の将来を考えての行動で、まっとうな動きです。

 しかし、こうした人事や金絡みの話に納得できず、逆に不満を溜める三森母子。

 もし、出来の良い子ならば、自身が実績がない若者であることをキチンと理解した上で、降格を受け入れ、一兵卒として修業し直し、文句を言わせないような実績を作って、周囲を納得させてから、社長の座を目指すのが普通ですよね?

 でも、こちらの長男氏は、父の死後、遺言を理由に、最初からトップの座を求めてしまうという行動に。

 ところが、思い通りにならないことに業を煮やし、ここで相続により、筆頭株主となった久実氏の妻が口出しを始めます。

 「現経営陣は、亡くなった夫に、息子を跡継ぎにすると約束していたじゃないか?功労金も支払うと。それを反故にするのか?私たちは筆頭株主ですよ?」とね。

 まあ、よくあるドラマのような展開です。

 しかし、これは逆効果。

 経営にタッチしたことが無く、相続で突如筆頭株主になった人物が、経営に口を出し始めれば、「外野が騒ぎ始めた、排除しなければ」と、経営陣は危機を抱きます。

 まして、大戸屋はFC制で、直営店よりもFC店の方が多く、経営の混迷は、FCを展開している各地のオーナー経営者の懐を直撃しますからね。

 経営陣としては、筆頭株主とはいえ、三森母子は合わせても3分の1を大幅に下回る保有割合ですから、株主総会での影響力は限定的ですので、無視して経営を進めていきます。

 もちろん、巻き返しを図って三森母子も、株主総会において、自分たちを中心とする新経営陣提案の発議を目指しましたが、支持が広がらず、最終的に頓挫、表舞台から姿を消しました。

 

 その後、このお家騒動に、大きな動きはありませんでしたが、大戸屋は柱石と言える実力者を失ったことで、経営状況は悪化していきます。

 人件費を始め、各種コストの高騰もあり、競争の激しい外食業界ですから、売り上げが伸びなくなると、利益もほとんど出ない体質に...

 その上、アルバイト店員に、動画投稿サイトへ、店舗の設備や食材等を使ったふざけた動画を投稿されてしまう「バイトテロ」も食らって、客足の減少が止まりません。

 ですから、元気がなくなってしまったと感じるような状況に陥ってしまったのです。

 利益が出なくなると、経営陣はまず、立て直しのために最も手っ取り早く効果が出る、コストカットに走るようになります。

 ところが、コストカットが進むと、業務の細かいところまで縛りが強くなり、余裕がなくなるので、それに嫌気がさした従業員達の意欲が落ち、あらゆる面での質が低下します。

 そして、質の低下で客離れが始まり、ますます利益が出なくなり、新規投資資金が少なくなるので、メニューの斬新的な刷新も出来ず、店舗の改装費等も出せなくなって、客数がさらに減少するという典型的な悪循環に陥ってしまったのです。

 経営不振で業績が右肩下がりにもかかわらず、中興の祖である久実氏の意思を無視し続ける現経営陣に対する不満は、当然、三森母子も抱えたままです。

 ただ、18.6%程度の保有割合では、株主総会で提案しても否決され、何も変えられないのも事実。

 そこで取った、三森母子の最終的な行動とは...

 

 それは、なななんと、2019年10月1日付で、三森母子は、保有する大戸屋HD株(保有率18.65%)の全てを、外食業界の大手「コロワイド」に売却してしまったのです。

 自分たちの意見が通らないのなら、金に換えて縁を切るという選択をしました。

 この三森母子の判断、経営権を奪還する実力がない以上、相続税も株券を担保に借金して支払ったようですし、最良の選択と言えるかもしれません。

 しかし、夫(父親)が大きくした会社の株を、黙ってライバルの同業他社に売ってしまったという部分については、現経営陣に対する怒りから起こしたものでしょうね。

 コロワイドは、売上高年間2500億円を超える大企業。

 大戸屋の10倍の売り上げ規模を誇ります。

 大戸屋は、カリスマ経営者の死後、経営不振で、今期は利益ゼロ予想の低空飛行状態ですから、筆頭株主となったコロワイドが大幅なテコ入れをする可能性は、かなりの確率でしょう。

 最終的に、業務提携だけなのか、それとも敵対的買収か、友好的買収か、その行く末は分かりませんが、2割近い株式を30億円前後の資金を投じて買い取った以上、何らかの動きがあるでしょう。

    大戸屋物語、この続きはどうなるのでしょうか?

    また勢いを取り戻せるのか、それとも衰退が止まらないのか。

    「あの繁盛店が…」という場面もよく見かけるほど、外食業界は極めて競争が激しく、栄華盛衰の繰り返しの世界ですから、今後の動きに要注目でしょうね。

    

 

 

 

 

いきなり!ステーキ(ペッパーフードサービス)の経営状況を考察

 

 今日は、〇△カテゴリーの記事です。

 「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスの経営状況が急速に悪化していることを皆さんご存知ですか?

 投資をしている方々であれば、約2年前までは、非常に持てはやされ、上がる一方だったペッパーフードの株価(8000円を超えていた)が、その後ずっと下げ続けている(昨年末で1259円)ので、ある程度知っているとは思いますが、株をやらない方にとっては、最近ニュースで

 「いきなり!ステーキが大量閉店へ」

というものが出て、急に話題になったことぐらいしか知らないですよね?

 「いきなり!ステーキは、一時期大きな話題だったし、お店も沢山あるし、最近まで各方面で沢山取り上げられていたから、それなりに順調なのでしょ?」という感想をお持ちの方が大半だと思います。

 ところがその経営状況は、実はかなりヤバい状況に陥っています。

 肉マイレージ騒動(倒産すれば、肉マイレージカードに貯めているポイントが失効する可能性があるので、早く使い切る)も発生しているという最近の週刊誌の記事(ちょっと煽り過ぎの記事だと思います)もありますからね。

 今回はそこで、運営会社のペッパーフードサービスの財務状況等を投資家目線で分析してみようと思います。

  昨年末(2019年12月27日)に、ペッパーフードサービスは2件の情報開示をしました。

 それは、

   2019年8月~9月にかけて、6つの金融機関から合計41億円の新規の借金をしていた事実を開示

   2020年1月15日付で、SMBC日興証券に対し新株予約権を発行し、最大で69.3億円を調達する(この大半は借金返済と宣伝費に充当)と発表

というものです。

 この情報開示を言い換えれば、本業で利益が出なくなっている(実は店舗を増やしすぎて損益分岐ラインぎりぎりとなっている)ので、当面の運転資金として、借金や新株予約権の発行で、総額数十億円級の調達をしなければならないところにまで、財務状況が急速に悪化しているということになります。

 この発表のうち、金融機関からの借り入れは、それほど大きな問題ではありません。

 今回発表の「大規模な新株予約権の発行」の内容が、資金繰りの苦境を示しているのです。

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 株式を上場するということは、必要に応じて株式市場から資金を調達することが出来るということです。

 ですから、銀行からの借金以外の方法で新規資金を調達するために、新たに株式を発行するという手法は、多くの企業が実施していることなのですが、この際に通常は「公募増資」という方法を取ります。

 公募増資とは、株式市場にアクセスしている全ての投資家に対して、「新しい株式を数パーセントのディスカウントで発行しますから買いませんか?」という公募を実施し、増資して資金を調達するということです。

 この時には、増資分(新規発行株)の発行価格も市場原理に基づいて最終決定し、新規発行株を受け取る権利を取った各投資家が、権利行使の株数に応じた資金を振り込むことで手続きは完結となり、投資家は新株を受け取り、発行元の企業は資金を受け取るというわけです。

(公募増資以外には、第三者割当増資という特定の出資者に新株を割り当てて資金を調達する方法もある)

 ところが、ペッパーフードサービスが今回実施した新株予約権に基づく、新株発行(発行済み株数の24%超という大規模)というのは、引き受け元(今回で言えばSMBC日興証券)だけが、上手くいけばかなりの利益を取ることができる(その代わり引き受けリスク(株価低迷が続けば損が出る)も高い)ものなのです。

 新株予約権とは、その時の株価に応じて、転換価格が変動する(今回の場合、証券会社が権利を行使する前日の株価の92%)ように作られており、株価がさらに下がれば、転換価格も下がるので、ペッパーフードサービスが調達できる資金も大きく減ってしまうというものです。

 この新株予約権の権利行使日については、契約に基づいて、証券会社の独断で決定できるので、株価を見ながら、かなりの安値で大量に行使することも可能です。

 このようなやり方を選択してまでも、資金を調達せざるを得なかったということは、公募増資ではペッパーフード側が欲しい規模の資金が集まらない可能性が高いから、仕方なく調達金額が大きく減ってしまう可能性もある大量の新株予約権を発行せざるを得なかったという苦しい台所事情の裏返しとなります。

 ペッパーフードの開示資料を見ると、この部分については

 「公募増資や第三者割当増資も考えましたが、株価への影響が大きいので、既存株主の為にも新株予約権にしました」

という尤もらしい言い訳をしています。

 でも、その本音は、

 「24%超の新規発行を伴う公募増資だと調達前に株価が急落しちゃうし、第三者割当増資を引き受けてくれる企業も無かったのです。でも資金繰りが苦しいので、新株予約権を発行します」

と言っているわけです。

 そういうわけで、資金ショートの実態が露わになった「いきなりステーキ」。

 苦境の際の新株予約権での資金調達というのは、ゾンビ企業がよく行う方法でもあります。

 「そこまで落ちぶれていたのか」というのが、今回の発表に対する旅人の感想です。

 

 そこで、今まで開示されている情報から、ペッパーフードサービスの財務状況を見てみましょう。

 2019年9月30日現在で、自己資本は12.5億円(うち利益剰余金はー13.4億円)

 この数字を見て、「えっ、12.5億しか純資産が無いの?」というのが投資家が本業の旅人の感想です。

 この利益剰余金の「ー(マイナス)」は、業績不振で今まで貯めていた利益の積み重ねをすべて吐き出してしまい、逆に欠損金を生じてしまったということです。

 この部分がマイナスになると、配当を払うことは出来ません。

 でも、6月の中間配当15円を支払っている(実際の支払いは8月末頃)ので、利益剰余金がマイナスになることを公表しなければならなくなる直前まで、苦しい懐事情を隠していたということになります。(隠していたとは言え、今回の場合、違法配当では無い)

 因みに自己資本がマイナスになれば、債務超過となり、倒産予備軍の仲間入りです。

 売上高は2018年12月期で635億円。

 これは、外食業界の肉専業業態の企業として、かなりの大規模です。

 店舗展開数は、昨年9月末現在、

       元々やっていたペッパーランチ系列が505店

       いきなりステーキが484店

       新規事業系が14店

ということで、合計1003店舗というもので、これもかなりの大規模です。

 このうち、44店舗のいきなりステーキを閉店することが発表されたので、話題になりました。

(ここまで財務が痛んでいると、44店舗閉鎖という「44」の部分の決定は、純資産(自己資本)との兼ね合いで、店舗閉鎖特損を計上しても債務超過に陥らないギリギリの金額内から逆算した数字だと思われます。)

 635億円の売り上げがある企業の自己資本が12.5億円しかないということは、非常にギリギリです。

 比較の参考例としてあげると、同業のブロンコビリー(売上げ230億円規模)だと、自己資本が176億円もあります。

 業績がイマイチの「あさくま」でも、年間売上げ100億に対し、自己資本は40億円。

 ですから、売上げ600億円級規模の企業の自己資本が、たった12.5億しかないというのは、かなり少ないということです。

 そして、売り上げが大きいと、業績が傾いた場合、損失額も大きくなります。

 いま、「いきなりステーキ」の各店舗の売り上げ減少は著しく(前年の5~7割程度の売上げしかない)、元々の原価率が高い上に、余剰資金も無く、その上、人件費等のコストが上がり続けているのですから、苦境の三重苦に陥っていて、今回の資金調達で実施する立て直しが失敗した場合、12.5億円しかない過少な自己資本は、半年もしないうちに消失してしまう可能性も十分あるわけです。

 実は、ペッパーフードサービスは、「いきなりステーキ」を展開する前に、大不祥事で債務超過に陥り、決算書に「継続の疑義」(決算書を承認した監査法人から、「この企業は継続できない(倒産する)可能性があります、気を付けてくださいね」というありがたくないお墨付き)が付いてしまい、倒産間近だったことがあります。

 この原因は、2007年に世間を大騒ぎさせた、「大阪・心斎橋店で起きた、店長らによる前代未聞のトンデモナイ凶悪事件」(詳細はウィキペディア等ネットに出ています)と、その後、食中毒事件迄発生してしまい、信用がゼロになって客足が大きく遠のき、存続の危機に陥ったのです。

 その苦境下で始めた「いきなりステーキ」が大当たりして、企業として復活し、社長の一瀬氏もマスメディアで大きく取り上げられるようになったわけです。

 信用力がゼロとなり、債務超過に陥った企業が、わずか数年で復活したきっかけは、一瀬氏のアイデア力。

 この点は非常に素晴らしいですね。

 ただ、現在のように再び苦境に陥ったのも、一瀬氏に原因があると思います。

 一瀬氏は、アイデアマンですが、ワンマン経営者です。

 いきなりステーキが大当たりしたことで、調子に乗り過ぎて、市場規模を考えず、同業他社を全部飲み込んでやろうと、店舗展開を一気に広げ過ぎてしまったことが、今回、ついこの間まで順調だったのが、たった2年という短い期間で、あっという間に経営が傾いてしまった原因なのですが、調子に乗り過ぎていた社長の経営方針にストップをかけることができる良質の補佐役が居なかったことも、経営不振の遠因であると思います。

 ワンマンである一瀬社長の周囲には、イエスマンしか居なかった(残っていなかった)ということですね。

 一瀬氏は、なかなかのアイデアマンですが、経営者としては残念ながら一流とは言えないでしょう。

 大失敗も経験しながら復活し、成功しかけていたものを、この短期間で、ここまで傾けてしまうというのも、なかなかできる芸当ではありません(苦笑)

 よく特集で、一瀬氏密着の様子等をテレビで見ましたが、そのワンマンぶりに「いきなりステーキ、調子に乗り過ぎで、ちょっとヤバいんじゃない?」という感想を以前から持っていましたけれども...ここまで傾いていたとは。

 特に、調子に乗り過ぎている事実を如実に示していたのが「ステーキの本場アメリカで店舗展開する、必ず成功できる」と、一瀬社長が大風呂敷をぶち上げた時ではないでしょうか?

 結局、周囲の取り巻きは誰も止めず、有言実行でNYで一気に11店舗を展開し、株式もアメリカ(NASDAQ)に上場しましたが、これが大失敗。

 NY市民からも「このお店は、なんでこんなに近くにまとまって店を出しているの?これじゃあ、客が分散してしまって、上手くいくわけないじゃない?」と食べに来ていたイチお客レベルで、味ではなく店舗展開の方針を酷評されていましたからね(苦笑)

 

 そういうわけで、いきなりステーキは現在、資金繰りが苦しく、かなり苦境に陥っているのは間違いありません。

 せっかく成功したのに、将来に備えた利益を積みあげる前に、一気に店舗展開を拡大したことで、逆に利益率が低下し、財務状態が盤石になる前に衰退が始まり、海外進出も大失敗して大きな損失を出し、そのまま経営が傾いてしまったという「イケイケ経営失敗の典型例」となっています。

 そもそも、日本の外食産業は、人口減少と少子高齢化で、市場が徐々に縮小する中、限られたパイを奪い合う、厳しい環境下に有るわけです。

 いきなりステーキが取ったシェアは、新規に開拓したものでは無く、別の企業や中小の店舗が持っていたシェアを奪い取っただけのものです。

 当然、真似もされるし、シェアを奪われた他社・他店も反撃に出るわけですから、その地位は万全のものでは無かったのです。

 まして、ステーキ市場は高価格帯で、外食産業の市場としては大きくないのですし、そうした状況をきちんと分析して理解することなく、ただやみくもに拡大戦略に走ってしまったペッパーフードサービスという企業が、下手すれば今後淘汰されるのは致し方のないことなのだと思います。

 ただ今回、あまり良くない方法とは言え、資金調達をできる見込みが立ったことで、数年分の運転資金を確保しました。

 その間に不採算店を全部閉鎖し、市場に合った店舗数(いきなりステーキの形態だと、200~250店舗位が最大利益を出せる適正水準だと個人的には思います)に縮小均衡しないと、おそらく、かつての経営危機時よりも会社の規模が数倍になっていることから、人件費や店舗等の基本的な維持経費も相対的に大きくなっているので、この部分が重石になり、立て直しに失敗すれば、再度の経営危機に陥るのは避けられないのではないでしょうか?

 同業だと、愛知地盤の、財務盤石・超安定企業「ブロンコビリー」は138店舗、老舗の「あさくま」は88店舗の展開数ですから、国内の外食ステーキ市場は1企業で500店舗展開できるほどの市場規模が無いのです。

 そういえば、いきなりステーキ、最近では「牛タン」→「牡蠣」と来て、「社長のお願い」というキャンペーンまでやっていますが、これは経営の迷走ぶりを示しているだけにすぎず、集客効果はほとんど出ていないようですからね。

 

 上記は、あくまで個人的な意見で、いきなりステーキに食べにも行きますし、ペッパーフードの株を持っているわけでもないし、この会社の株で損得関係も無いので、あくまで中立的な立場から見た分析です。

 ただ、年末の開示情報が気になったので、記事にしてみました。

 

 

 

 

氷瀑&温泉の日帰り旅(茨城)

 

 ようやく、寒さも本番。

 だいぶ冬らしくなってきましたね。

 今シーズンのスキー場は、稼ぎ時の冬休み・年末年始に入っても、雪が積もらず、中には積雪ゼロという、異常な少雪に苦しんでいるところも続出の状況でしたが、一昨日や昨日にやっとまとまった雪が降って、オープンできたところも多いようです。

 年末年始の休暇が終わると、その後に冬旅に出るという人は、他のシーズンに比べると少ない訳ですが、冬にしか見れない景色を見に行くというのも、なかなか乙な物ですよね?

 そういうわけで、冬の関東近郊日帰り旅として、「袋田の滝&袋田温泉」というのはいかがでしょうか?

 「袋田の滝」は、日本三名瀑の一つに数えられ、「華厳の滝」・「那智の滝」と並んで称されるほどの滝なのですが、なんといっても、都道府県魅力度ランキング最下位の常連である茨城県にある滝ですし、周囲に他に観光名所が無いため、観光名所だらけの場所にある「華厳の滝」や「那智の滝」に比べると地味なのは否めません。

 でも、旅人は、穴場で近い茨城県を観光でよく訪れており、袋田の滝にも今までに10回くらい行っています。

 袋田の滝は、全長120メートル、最大幅73メートル、冬には凍結し、「氷瀑」の異名があります。

 また別名で「四度の滝」と言われますが、その由来は、「滝が四段になっているから」という説と、有名な歌人西行法師」が「四季の都度に訪れないと、真の趣が味わえない」等と言ったという説の二通りがあるようです。

 今年は、極端な暖冬で、凍結するかどうか微妙ですが、寒さが最も厳しい2月になれば、氷瀑が見られるのではないでしょうか?

 それでは、昨年に撮った写真をどうぞ^^

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 どうしても滝は縦長なので、縦向きの写真になってしまいますから、大きな写真であることはご容赦ください。

 この縦長の写真は、近年新設された、第2観瀑台から撮影しました。

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 こちらは、昔からある第1観瀑台より撮った写真です。

 

 昨年の12月に、旅妻と裏磐梯に激安宿泊プランを見つけて行ったときに使った、青春18きっぷが1回分残っていたので、期限切れになる前に、袋田温泉&袋田の滝に行ったのが、ふと突然思い立って、出かけた理由でした。

 そういうわけで、水戸駅でJR水郡線(現在は台風被害で久慈川に架かる鉄橋が流されてしまったので、西金~常陸大子間が不通となっていて、袋田駅に列車では行けません。復旧には1年以上かかる見通しです)に乗り換えて、

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 この袋田駅に着いたのは、昼前。

 袋田駅の二つ先「矢祭山駅」は福島県ですので、袋田は、ほぼ県境にあるのです。

 袋田駅からは、袋田の滝入り口まで、徒歩で片道35~45分くらい。

 バスもありますが、本数は少なく、そもそも大半の観光客が車で訪問する場所ですので、歩いている人は殆ど居ません。

 袋田温泉は、温泉の少ない茨城県内では、比較的有名な温泉ですが、温泉街というものはありません。

 所々に、温泉宿がポツンと建っています。

 この時最初は、袋田駅から歩いて15分くらいにある大きな温泉宿(思い出浪漫館)の日帰り温泉に入るつもりでしたが、まさかの臨時休館...

 年末年始の連休明けの閑散日だと、こういう設備点検の休館があるんですよね。

 そういうことで、袋田の滝近くの温泉宿に行くことにしました。

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 こちらが、旅人が日帰り温泉に何度も入っている「豊年万作」さんです。

 この時も、帰る時に、こちらで入りました。

 値段は一人700円(増税前)です。

 こちらのお宿は、最も袋田の滝に近いところにある温泉旅館「滝美館」の別館。

 館内は、綺麗です。

 温泉は屋上にあり、露天風呂からは、周囲の山々が見え、特に紅葉の時期は非常に景色が良いです(勿論、その分日帰り湯も混雑します)。

 写真の右に写っているアップルパイが名物で、何度もテレビに取り上げられていますが、この日は休みでした。

 食べようと思っていたのに、残念😢

 豊年万作を通り過ぎると、袋田の滝のお土産物屋や飲食店が立ち並ぶエリアになります。

 道路も行き止まりになり、その先は徒歩でしか行けません。(特別な理由があり、許可を得た人を除きます)

 そして、

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 この写真の歩道をしばらく進むと、階段の上に袋田の滝を見学する歩行者用トンネルの入り口が見えます。

 そこで、見学料を払ってトンネル内を進むと、写真の観瀑台(第1)に到着するのです。(第2観瀑台は、最奥にあるエレベーターで上がった先です)

 ちなみに、次の写真は、夏の袋田の滝です。 

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 紅葉の時の写真も持っていたのですが、パソコンが突然壊れた時にロストしてしまったので、現在はありません。

 凍っていない時は、このように岩肌を水が流れ落ちる滝なのです。

 この点は、他の三名瀑である、華厳の滝那智の滝のように、上から水がドーンと落ちている滝とはだいぶ違いますね。

 でも、冬に間近で、それも手軽に行ける、これほど大きい氷瀑というのは、日本国内では他に類を見ないでしょうから、一見の価値はあると思います。

 

 周囲には大きな観光地はありませんが、車で行けば数十分の距離に、こちらの

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 竜神大吊橋があります。

 ここは、竜神ダムの上に掛かっている歩行者専用の橋で、九州・大分の「九重夢大吊橋」が完成するまでは、日本一の長さを誇っていました。

 数年前に、グー〇ル社のCMで使われていましたので、CMでのバンジージャンプのシーンを覚えている方も多いと思います。

 写真でも写っていますが、中央部ではバンジージャンプが行われております。

 その他に、袋田の滝近くには、「月待の滝」という、滝の裏側に行ける小さな滝もあります(こちらはテレビの旅番組で時々、袋田の滝と一緒に取り上げられています)

 

 今回記事にした、袋田の滝

 紅葉シーズンは、かなり混雑しますが、冬の、特に平日ならば、人も少なく、ゆっくりと観瀑できます。

 旅人が昨年訪れた時も、ビックリするほど人が少なく、以前に訪れたGWや紅葉シーズン時の混雑とは桁違いな状況でしたので、「冬の方がゆっくり出来て、いいなあ」と思ったほどです。

 今年は暖冬で、若しかしたら氷瀑が見られないかもしれませんが、テレビの生中継でも取り上げられることが多いですから、もし氷瀑になったら、温泉付きで行ってみられてはいかがでしょうか?

 この一帯も、昨秋の台風の被害で、浸水被害に遭ってしまったとのことですので、是非復興の為にも、是非訪れてみてください。

 今なら、ふっこう割も出ています。

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昨秋の台風被害で崩落した「第6久慈川橋梁」の在りし日の写真

(昨冬撮影した、こちらの鉄橋が増水で崩壊したので、水郡線は現在も不通となっています)