「舞子」と言えば、関西の人だと、
を思い浮かべると思いますし、全国的にも「神戸の舞子」の方が有名ですが、関東のスキーヤー・スノボーダーが「舞子」と言った場合には
のことを示します。
旅人のスキーのホームグラウンドは、この舞子スキー場なので、今日はその写真紹介記事です。
こちらのスキー場、昔は「石打後楽園スキー場」という名前で、60年前に開設され、冬はスキー場、春から秋はゴルフ場、そしてホテルも併設されていました。
だいぶ前にゴルフ場は廃止になりましたが、スキー場とホテルは現在も引き継がれて運営されています。
開発元は、旧名にある通り、東京のレジャー企業である「後楽園」。
ちなみに後楽園(株式会社後楽園スタヂアム)は、後楽園球場→東京ドームとなったことから、会社の名称も変わり、現在は株式会社東京ドームです。
バブルの時代に、石打後楽園スキー場の拡張が計画され、隣接地を大規模開発したことで、新しいゲレンデがオープンし、名称も「舞子高原後楽園スキー場」に変更となりました。
ですからこの時から、関東で「舞子」と言えば、舞子(高原)後楽園スキー場を指し示すようになったのです。
この新しい「舞子ゲレンデ(現在は長峰・奥添地エリアという名称です)」は、当時としては極めて画期的な日帰りスキーセンター(仮眠施設・温泉施設・ゴンドラステーション・リフト券売り場・レンタルショップ・売店・飲食店・更衣室等が全て一つの建物に兼ね備えられていて、当時このような施設のあるスキー場は、ホテル併設のスキー場を除くと他には無かった)が設置されたことと、関越道・塩沢石打インターから車で5分以内と、アクセス面でも非常に恵まれていたので、折からのスキーブームもあり、多くのスキーヤーが押しかける人気スキー場になりました。
当時の関越トンネルや湯沢周辺の国道17号の渋滞が酷かったので、アクセス面でのアドバンテージは大きかったですね。
それまでの石打後楽園スキー場は、かなり地味なスキー場(インターからは車で2分と舞子ゲレンデより近いですが)でしたから、当時のリゾート開発ブームに乗ったスキー場の大幅拡張は、大成功したようにみえました。
ところが、バブル崩壊と、スキーブームの沈静化で、巨額の開発費に見合う収支を得ることは出来ませんでした。
そして、後楽園グループ(東京ドーム)自体も、バブル期に手掛けた多くのリゾート開発で、多額の借金を背負ってしまい、慢性的な経営不振に陥ったことから、最終的には本業の東京都文京区にある東京ドームシティと、熱海後楽園ホテル・札幌後楽園ホテル等一部の施設を除いて、各リゾートや貸金業と言った子会社群のほぼ全てを破格の安値で売却して一括損失処理し、一時的に巨額の赤字(736億円)を計上することにはなりましたが、その後経営の立て直しに成功しています。
そういう経緯で、舞子後楽園スキー場も経営母体が外資系に代わったので、舞子リゾートに名称変更となりました。
その後、リーマンショック発生で、舞子スキー場を買い取ったリゾート運営企業の親会社モルガン・スタンレーも経営危機に陥り、結局直ぐに手放すことになって、現在は国内でスマイルホテルを始め多くのホテルやスキー場を展開する「ホスピタリティパートナーズG」が所有・運営しており、現在の「舞子スノーリゾート」に再々度名称変更されています。
今年は記録的な小雪で、舞子スキー場も現在、舞子エリア(旧後楽園ゲレンデ・石打後楽園スキー場の部分)はほぼ積雪ゼロで、ホテル前とゴンドラで上がった先の上部ゲレンデしか滑れない状況です。
1月も半ばを過ぎて、こんなに雪が無いなんてことは、開設以来初めてのことだと思います。
それだけ、気候の温暖化が急速に進んでいるということなのかもしれません。
普段であれば、1月には150~300センチの積雪があるスキー場ですからね。
いつもであれば、舞子ゴンドラ頂上駅からは、このような景色が見られます。
正面の山は、飯土山。
飯土山の反対側の斜面は岩原スキー場となっています。
写真の中央には、ドーム状の建物がありますが、これはレストランです。
写真正面のコースを滑ってくると、ドームレストランは、
こういう感じで見えます。
この写真の時は雪がかなり多い時で、ドームレストランの入り口も、雪で半分うずもれています。
こちらの写真も、ドームレストラン前のほぼ同じ場所でコースの端から撮ったものです。
この日は、天気が良く、遠くの雪山が綺麗に見えていますね。
こちらは、舞子エリア(旧後楽園ゲレンデ)の中央にある「舞子高原ホテル」です。
元は舞子後楽園ホテルであったこちらも、外資系時代には、スキーシーズンのみの運営に変更されていましたが、スマイルホテル系になってからは、GW・夏休み・紅葉シーズン等も開くようになりました。
シーズンオフだと、1泊2食付きで一人1万円以下と、激安で出ている時もあるこのホテルですが、ホテル内の造りは見た目以上に結構豪華なので、オフにはお徳に泊まれるホテルでもあります。
もちろん大浴場は温泉です。
ホテルの少し上のゲレンデからの景色は、
このような感じです。
写真で、向こう側の山の斜面に見えるスキー場は、老舗の石打スキー場です。
こちらも舞子側から見た、ナイターの石打スキー場ですが、ゲレンデがキラキラと輝いていますね^^
こちらも石打スキー場のナイター営業の様子です。
この時は、雪がかなり降った後で、より幻想的な感じがします。
そして、ホテルのすぐ横には、もう一つの直営宿泊施設である、
「舞子高原ロッヂ」があります。
こちらはロッヂなので、ホテルに比べると造りは簡素ですが、その分安く泊まれます。
スキー・スノボの時のランチ時、ホテル内の飲食エリアはいつもかなり混んでいますが、ロッヂは比較的空いています。
そして、スキー場内には所々に、
こういうものも雪で作ってあるので、探して発見してみるのも面白いですね。
残念ながら、今シーズンは極端な小雪で、写真のような景色や体験をすることは今のところ出来ませんし、旅人としても今シーズンはほぼ諦めていますが、その代わり次シーズンは、旅人としても長めの期間、舞子に滑りに行く予定を計画しています。
最後は、スキーに行った時に食べたご飯の写真で締めようと思います。
と言っても紹介するのは、スキー場内ではなく、塩沢石打インターの直ぐ近くに「魚野の里」という、日帰りバスツアーが良く立ち寄る、有名なお土産物店・飲食店があるのですが、同じ敷地内に「NATURA」というスイーツ店もあり、ここはスイーツだけではなく、ピッツァ等も食べられるので、そこで食べたランチの写真です。
特にこのローストビーフ丼、スゴくないですか?
お肉たっぷりで、食べ応えがありました^^
(期間限定なので、無い時もあります)
この写真を見ていたら、お腹が空いてきてしまいました。
こちらのお店には、このような人形も置いてあります。
写真用ですね^^
それでは、また。
もう少し雪が降ることを願う旅人でした。