「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

旅の資金は、投資利益で捻出しています。セミリタイア家計簿も。

2020年3月第1週の相場と成績(「落ちるナイフは掴む(拾う)な」の格言通りの一週間)

 

今週の日本株

2日(月)

 今日も大幅安スタートするも、午前中の黒田総裁による口先介入や後場想定外の日銀買いも入り大幅高となるも、買いの勢いは続かず小幅高で終了。

3日(火)

 アメリカ株の史上最大の上昇を受け、大幅高で始まるも大失速し、大幅安で終了。

4日(水)

 FRBの緊急利下げも、アメリカ株が大幅に反落したことから、日本株も大幅安スタートになるも、その後はNY株先物の大幅高と、追加緩和期待でジリ高に。

 後場の開始時には大幅高となるも、その後上げ幅を大きく縮小し、小幅高で終了。

5日(木)

 アメリカのスーパーチューズデーで、バイデン氏支持が広がり、サンダース氏が一気に劣勢となったことと緊急利下げを改めて好感し、アメリカ株が急上昇したことで、日本株も大幅高スタートになるも、新型肺炎の世界的な蔓延が止まらない不安も根強く、上げ幅を縮めて終了。

6日(金)

 アメリカでの新型肺炎感染の拡大が止まらず、前日急騰の反動もありアメリカ株が急反落したことから、日本株も大幅安スタート。その後、前場中盤から下げが加速し、急落に。

 後場は日銀買いが入り少し持ち直すも、週末で持越す危険さも意識され、急落したまま終了。

 

 先週に引き続き、厳しい一週間でした。

 特にアメリカ株が、連日急騰急落の繰り返しの日々で、方向感が全く定まらなかったですが、今まさにアメリカで新型コロナ肺炎の感染拡大が始まったところなので、まだ暫くは厳しい展開が続くでしょう。 

 アメリカ株が下がれば、例えそれがダウ先物であっても、日本株の連れ安は避けられません。

 特に今週末、アメリカにおける新型肺炎関連のニュースが増え続けてしまうのは、急速に感染が広がっている状況から確実で、しかもほぼ全てが悪いニュースなのだから、今週の買い持越しは一部の銘柄を除き、かなり危険を伴うと思います。

 

 個人的には、3月は成績が悪い傾向があり、細心の注意を払って取引をすることに徹しました。

 勿論、3月の配当権利取りを意識していますし、高配当銘柄が続出中の状況に、舌なめずりしたくなりますが、「落ちるナイフは掴むな」の格言通り、下げ相場の途中で買っても、損するだけなので、日毎のアメリカ株の上下予想をしながら、その予想に合わせて、打診買いを入れてみて、ダメなら撤退するという動きを少ししただけで、今週も様子見の一週間でした。

 先週持越し分は

 2月28日(金)

  買い持越し:東和フード・カーブス(IPO・3/2)・ウイルテック(IPO・3/6)

  空売持越し:無し

と土日を警戒して、事実上持ち越しはゼロでしたので、

 3月2日(月)

  利確:東和フード・出光・コスモHD・JAL・東北電力

  損切:カーブス(IPO)

  デイ買い:出光・コスモHD・JAL・東北電力

  買い持越し:ウイルテック

  空売持越し:HIS(9603)

 3月3日(火)

  利確:HIS・ダブルインバース

  損切:ブリヂストン日本郵政

  デイ買い:ブリヂストン日本郵政・ダブルインバース

  買い持越し:ウイルテック

  空売持越し:無し

 3月4日(水)

  利確:出光・コスモHD・武田(デイトレ

  損切:無し

  デイ買い:出光・コスモHD・武田

  買い持越し:武田・Dydo(2590)・ウイルテック

  空売持越し:無し

 3月5日(木)

  利確:武田(PTS)・鳥貴族

  損切:Dydo

  デイ買い:鳥貴族(3193)

  買い持越し:アルチザ(6778)・ウイルテ・フォーラムエン(7088・IPO・3/9)・フォースタート(7089・IPO・3/13)

  空売持越し:無し

 3月6日(金)

  利確:アルチザ(PTS)

  損切:中外製薬(4519)

  プラマイゼロ:ウイルテック(IPO)

  デイ買い:中外製薬

  買い持越し:鳥貴族・フォーラム(IPO)・フォースタ(IPO)

  空売持越し:無し 

 

 振り返ると、東和フードは金曜日の場中に発表された決算が良かったので少しだけ買いましたが、利確のタイミングが悪く、あまり取れませんでした。

 火曜日は、月曜日のNY株大幅高を見て、寄り付きで、気配値が低めだった2銘柄を、大きめに飛びつき買いしてみましたが、見事に失敗、撃沈しました。

 水曜日以降は、配当・コロナ関連狙いで水曜日に買い参戦した武田が、夕方に運良く、新型コロナ肺炎のワクチン開発着手のガイダンスが出て、PTSで大きく上がったのと、運試しで買ったアルチザネットワークが、決算を好感してPTSでストップ高となりそれぞれ利確できたので、小幅プラスで終われた一週間でした。

 この相場悪環境の中で、特に空売りを入れていないのに、少しでも勝てれば上出来かなと思います。

 

 今週新規公開した2つのIPOは、相場環境が悪すぎでダメでした。

 また、今週新たに、野村でIPOが二つ当選したので権利を取りました。

 どちらも来週上場で、フォーラムエンジニアリングは、確実に公募割れでしょうけど、フォースタートアップスは少し上がるでしょうから、トータルで少しプラスになると予想しています。

  

利下げより、予想外のサンダース氏劣勢で、NY株急上昇

 

 FRBの緊急利下げよりも、民主党スーパーチューズデーの結果の方が株価に大きな影響を与えるとは、ちょっと予想していませんでした。

 この予備選の結果は、事前予想を完全に覆し、バイデン氏が多くの選挙人を獲得しました。

f:id:tabibitoshuu:20200305113903p:plain

 それだけアメリカでは、万が一のサンダース大統領の誕生による景気悪化懸念が大きかったということなのでしょうね。

 前日のFRBの緊急利下げに対する大幅安発生の原因は、FRBの足元を見透かした売りだけではなく、サンダース氏優勢を懸念した株安という材料も、かなり入っていたということです。

f:id:tabibitoshuu:20200305113906p:plain

 低所得者や学生等という、サンダース氏支持者の熱気は物凄いですが、極端に左に寄った政策だけでは、T大統領に勝てる見込みは無いでしょう。

 

 肝心な日本の株価ですが、今は小休止状態にあり、NY株は急上昇したものの、当然のことながら深刻な国内の新型肺炎蔓延の状況から、連れての大幅高にはならず、世界での新型肺炎の急速な拡大が続く限り、厳しいでしょう。

 イタリアに飛び火して以来、予想を超えた物凄い広がり方をしていますからね。

 現在の感染者数ですが、フランス・ドイツでは既に200人を超え、北欧のスウェーデンやスイスも50人に達し、アメリカも100人を超えました。

 「遠い、アジアの出来事」だと世界中の国々が甘く見ていたツケが、ここにきて出てしまったということですね。

 世界中がこういう状況に陥ってしまうと、まだまだ感染は広がりますし、日本も明日からPCR検査の保険適用開始で、民間での検査も始まりますから、今まで保健所で検査数を抑えていた効果(例として「大阪のライブハウスの集団感染の件では、大阪府知事が全員検査を指示するまで、保健所は発熱等の症状が出ている人とその家族だけのPCR検査しか実施していなかった」)が消えることで、来週に入ると一層の感染者数増加が予想されます。

 そうなれば、売り方は勇気百倍。

 株価はジリジリ下げ、感染者数が増えるに連れて、日本人の入国禁止措置をとる国(現在は22か国)も増えて、さらに下げるという悪循環に陥る可能性が高いと予想します。

 先日、インドが日本人へのビザを無効にしたことで、今後、日本経済に大きな痛手が出るのは確実ですが、こうした事例が増え続けることになります。

 そして、つい先ほど、オーストラリアが中国・イランだけではなく、韓国からの入国も禁止すると発表しました。

 こういう措置が株価には一番響きます。

 来週金曜日にはMSQ(メジャーSQ)もありますので、気を付けて取引していきましょう。

 

 しかし、新型コロナ肺炎の影響で、なかなか旅記事を書く気にならないです。

 予定では、3月には行ったら🌸関係の記事を順次書いていくつもりでしたが、花見も自粛要請が出てしまいましたから...仕方ないですね。

f:id:tabibitoshuu:20180317113021j:plain

 そのうち書こうと思います。

 昨日、少し買った武田(4502)から、引け後に「新型コロナ肺炎ワクチン開発への参戦」IRがあったことで、プラスで終われて平穏に過ごせた今日一日でした。

 

 

 

 

FRBが緊急利下げ

 

 昨日夜に、欧米日の口先協調介入が実施された後、サプライズでFRBが緊急利下げしました。

f:id:tabibitoshuu:20200304132356p:plain

 これは、最短でも4日朝だろうという事前観測よりも早く、予想外でした。

 

 しかし、株価は期待したような上昇は続かず、結局、緊急利下げを好感して上げたところから売り崩されての大幅安に。

 これは、T大統領の圧力に負けた形での緊急利下げである上、もう残り弾が少なくなった(残された下げ幅は1%)状況を見透かされ、大きなリバウンド後だったこともあって、逆に好材料出尽くし売りを誘う形となってしまいました。

 でも、せっかくのサプライズプレゼントなのに、ちょっと下げ過ぎな感じもあるので、今日の夜は大きく上がりそうな感じがしますが...

 

 アメリカで新型肺炎の感染者拡大は、まだ始まったばかりの段階ですが、ここで慌てて緊急利下げしても、人々の不安心理は全く解消されず、利下げによる効果が薄いのは当たり前のことです。

 最良のやり方は「利下げするぞ」とカードをちらつかせて、売り方をけん制しながら、株価や為替、債券価格等を横目に見て、感染拡大が出来るだけピークに近づいたところで、0.5%の利下げをすれば、効果は絶大だったでしょう。

 こんなことは金融の素人である旅人でもわかります。

 もちろんFRBも、そういう原理原則はわかっていたのでしょうが、2週間後にFOMCを控えているにもかかわらず、こんなに早く利下げしなければならなくなったのは、株安に焦っている選挙を控えたT大統領の存在だということにつきますね。

 

 ただ今回の利下げ実施で、効果が薄いと見れば、3月17日・18日のFOMCで追加利下げする可能性も出てきましたし、新型肺炎アメリカで、千人単位の大きな蔓延となり、国境封鎖という事態にでもならない限り、現在の株価水準で下げ止まる可能性が高くなったと思います。

 よって、利下げが収益悪化となる金融株、コロナ肺炎悪影響直撃の旅行・レジャー・空運等以外の、新型肺炎の影響が少ないハイテク銘柄等は、そろそろ買い出動を考えるべきだと思います。

 

 日本株の次の焦点は、来週からPCR検査数が急増するので、感染者が一気に増えるリスクと、アメリカが新型肺炎蔓延に伴い、日本滞在者の入国禁止措置に踏み切ってしまうかどうかでしょうね。

 もしアメリカに日本人の渡航禁止措置を食らったら、日本は経済的なダメージが非常に大きくなる上、オリンピックも事実上中止に追い込まれることとなって、日本株は大暴落してしまうでしょうから。

 

 しかし、新型肺炎の影響は酷いですね。

 3~5月に予約していた旅行は、軒並み催行中止のキャンセル😢となってしまったので、今後の予定を立て直しています💦 

 

 今日は午前中に、武田(4502)を少し買いました。

 武田さん、コロナワクチン開発でも発表してくれないかな?

 

今朝は、日本株を飛びつき買いしてみたものの...😢

 

 NY株の史上最大幅の急騰を見て、普段は飛びつき買いはしないのですが、今朝の寄付きで思い切って大きめに買ってみたものの...

f:id:tabibitoshuu:20200303111359p:plain

 買った銘柄の株価が上がらず、TOPIXも上伸しない様子を見て、異変を感じ、直ぐに損切りしましたが、午前中のうちにマイナス圏にまで落ちるとは...

 今日の午前中、アジア株はみんな堅調なのに、この体たらく。

 昨日日銀が、裏で余計なことをするから、リバが始まったと勘違いした個人は、昨日の上昇開始以降、今朝の大幅上昇も含めて、一気に買いまくったのでしょうけど、今日の急失速をみると、買ってしまった大半の株は、まだ掴んだままでしょう。

 HISの今期予想もひどいものになってしまいましたし...

 これが個人が被る損失拡大の負のスパイラルなのですよねえ。

 投機筋のシナリオ通りの展開に陥ってしまいました。

 

 今日の負けは、こういうシナリオもあるとはわかった上でのギャンブルだったので、「これも相場と」諦めます。

 

 昨日の、日銀による日本株に対する自作自演の買い上げでの大幅切り返しと、夜中には「すぐにも協調介入(利下げ)か?」のニュースとで、世界的な株価切り返しの動きとなっていますが、予想を超えるコロナ肺炎の世界的拡大は、まだまだ中途状態です。

(今日の昼にRBA(オーストラリア準備銀行)の0.25%利下げも発表されました)

 だから、この段階で協調利下げしちゃったら、もう利下げの余地がほとんど無く、打つ手も無くなってしまうのに...

 打つ手が無くなると、弱みを徹底的に突いてくる、投機筋の売り仕掛けの格好のカモになってしまいます。

 今回、特にFRBの腰が浮いてしまっていて、動くのがちょっと早すぎるんですよね。

 そうなってしまったのは、株安に焦ったT大統領による大きな圧力です。

 何といっても、大統領選挙がありますからね。

 今日も日銀がETF買いするのかわかりませんが、きのうのようなやり方は永続できないのだから、止めた方が良いのです。

 下げる時には、そうした動きすら、投機筋に逆手に取られるのですから。

 とある投機筋は、「日米欧の協調介入後には、新型肺炎騒動が拡大する限り、再度大口が結集して空売りで一気に仕掛ける、これは大きなチャンスだからだ」と不気味な予告をしていますし、「(空売りした)日本株を買い戻すのは東京オリンピックの中止か延期が決まった時だ」とも言っています。

 

 今回の新型肺炎の被害は、実損害額が非常に大きく、小手先の金融政策では何も解決しないので、各国政府が新たに借金して大型の財政出動をするしか手はありません。

(中国は、新型肺炎だけで1.5兆円、経済対策を入れると数十兆円規模です。韓国も1.4兆円超の緊急経済対策を策定、シンガポールが5000億、それに対して、日本は150億+予備費2700億だけ)

 今朝の、とある海外紙では「中央銀行金利を下げても、労働者を職場には戻せないし、観光客は旅行を取りやめたままなのだから、感染拡大防止には何の影響も及ぼさない」と、株価しか見ていない一部の政権・中央銀行アメリカ・日本等)に対して、批判を展開していましたね。

 

 愚痴ばかりで終わってしまった、今日の前場でした。

 

追記

 後場は、本日発表される?協調介入は口先介入だけで、「協調利下げと財政出動がパッケージされていないらしい」との報道が出たことで急落。

 この情報、本当か嘘かわかりませんけどね。

 報道通りならば、先週金曜日の安値から、今朝の引けまででNYダウは+2000ドルも反発しているので、FRBも「利下げはまだ取っておきたい」という気持ちに変化したのでしょう。

 これは、元FRB関係者が予想した読み通りの展開です。

 「月・火で大きくリバウンドしたら、4日(水)の利下げは無いよ」っていう話でしたから。

 

 

HIS、新型肺炎の影響で今期予想を赤字に修正

 

 本日、大引後に2020年10月第1四半期(11〜1月)の決算発表をしたHIS。

 まだ第1四半期なのに、コロナ肺炎の影響を考慮し、通期予想を赤字に修正しました。

 第1四半期決算自体は、新型肺炎の影響が大きく出る前の数字だったので、黒字だったものの、大幅減益でした。

 修正内容を見ると、第1四半期の決算を大幅に下回る通期予想に修正しており、第2四半期以降は、赤字見込みということになります。

    HISが上場してから、初めての赤字予想です。

f:id:tabibitoshuu:20200302154355p:plain

 その修正内容は

  売上高  9000億 → 7750億

  営業利益  193億 →   17億

  経常利益  195億 →   28億

  純利益   110億 →  -11億

となります。

 新型肺炎の予想を超える蔓延は、業態的にまともに直撃する企業にとっては、非常に厳しい状況である事実が、浮き彫りになりました。

 

   今日は、日銀総裁の発言で一気に切り返しましたが、この口先介入、世界相場への影響力が乏しい日銀総裁なのに、ちょっと上げすぎかなと感じました。

(結局、今日の上げの正体は、日銀による史上最大規模のETF買いで、日銀の自作自演でした)

   今日、日銀が何かしそうな雰囲気は、土曜日の首相会見内容から予想されていましたからね。

 

   市場は、今週中のFRBの臨時利下げ、それも0.5%を期待しており、それが実行されるには、条件があるそうです。

   その条件は、口先介入だけでは相場がリバウンドせず、続落基調にならないと実施されることは無いそうなので、パウエル議長の金曜日の口先介入、今日の日銀の口先介入で下げ止まると、臨時利下げは見送られ、今月中旬のFOMCでの利下げになるだろうと。

   個人的には、FRBが臨時利下げすると、一旦リバウンド相場に入ると見ています。

   リバウンドしても、協調利下げ後を狙って、世界の売り方は再結集するという投機筋のコメントも出ていますし、しばらく乱高下が続きそうですが、今夜のNY市場どうなるのでしょうかねえ、注目しています。

   相場次第で、早ければアメリカ時間で3月4日にも、臨時利下げ+各国の協調介入が発表される可能性があるそうです。

今日は、テーマを決めず、雑談です

 

 今日は、特に話題を決めず、雑談をすることにします。

 と言っても、大半はコロナ関連になってしまうと思います。

 

 新型肺炎、世界での感染拡大が止まらないですね。

 日本のPCR検査門前払い問題は、既に世界にバレてしまったので、速やかに感染が疑われる人に対する全件検査に変更しないと、下手すれば相当な批判を浴びることになるでしょう。

    イタリアも韓国も一気に強化して実施している検査数の急増が、感染者数の急増にも繋がっていて、このうち半数は何の病状も出ておらず、無発症だそうです。

 「感染の疑いのある者はキチンと検査をして、感染者を把握し、その者の行動を制限しない限り、感染拡大を止めることができない」という考え方が世界の標準ですから、感染者増加によるネガティヴイメージよりも、実態を把握し、感染者の行動を抑制することを優先して、検査を強化しているのです。

    ところが、日本のやり方(イランも)は、軽症者に対して検査を実施しないで乗り切ろうというものなので、「潜在的な感染者を野放しにしているから、感染が広がり、止められないんだ」と、今後、世界への蔓延の原因の一端は選別検査にもあると批判に晒される恐れも高いのです。

 イランは政治体制が特殊なことと、経済制裁等もあるから、情状酌量の余地がありますが、日本は東京オリンピック開催の為に、検査を選別していると言われても仕方ない状況です。

 そして、一部の御用学者たちが「それ(検査選別)で良いんだ、何でもかんでも病院に来られたら、医師にウィルスが遷ってしまい、医療体制が崩壊しかねない」と言い放っている状況ですからね。

 

 特に首都圏と北海道の感染者数の増加が止まらず、ロシアも関東と北海道への渡航を自粛するよう勧告を出しましたが、来週から保険適用がなされて、民間の検査機関での検査も始まったら、感染者数は急に増えるでしょう。

   各国の感染の爆発的な増加状況等から見ると、日本国内には既に数百人~千人レベルの未把握感染者が居ると見るべきでしょうね。

 

 首相が27日に、その前日までの政府方針を、独断で突如変更したことで、社会が動揺しています。

 そうした雰囲気を敏感に感じ取った、市民の動きが、トイレットペーパー等の買いだめ騒動なのでしょう。

 若しかしたら最悪、封鎖措置が取られるかもしれないという不安な意識が、買いだめに走らせているのです。

 マスコミは、「SNSで広がった、マスクとトイレットペーパーが同じ素材で作られているというデマに乗せられた買い貯めだ」という論調ですが、いくらなんでもそこまで市民はバカではありません。

 日本の感染者数が、政府の公式発表よりはるかに多く、事態はより深刻になっていると考えている国民が多いからこその買い貯め騒動です。

    マスクは未だに売っていませんから、いくら供給不安は無いって言ったって、こうした行動は止まりません。

    旅人もトイレットペーパーだけは買ってきました(-。-;

 首相の言葉や方針転換というのは、それだけ重いっていうことなのですが、言った張本人の首相自身は、「何もしていない・表に出ようとしない・後手後手」という世界からの非常に厳しい批判や「PCR検査抑制」問題も追及され、来週からの検査数増加が今後の感染者増加に繋がるという危機感、新型肺炎対応での支持率低下等からの、パフォーマンス的な行動だったようですね。

 今回の「休校・自粛」要請、これ自体は、これだけ感染が広がれば正論の決断だと思いますが、周囲の反対で一度はやらないと決めたこれらの措置を、菅官房長官にも知らせずも、噂を聞きつけて飛んできた萩生田大臣の反対も押し切って、今井首席秘書官と二人だけで独断で決め、公明党にも知らせず発表しちゃったということだから、パフォーマンスだと言われてしまうのです。

 ただ、学校内での人から人への感染例は1件も発生していないので、「学校閉鎖は極端な対応で、ただのパフォーマンスだ」と、海外紙は更に手厳しく批判しています。

 

 ダイヤモンドプリンセス号を新型肺炎の感染地帯にしてしまい、救えなかったことで、海外からは非常に厳しい目で見られるのは致し方ないでしょうね。

 もし、思い切って下船させて、多くのホテルを借り上げて、そこに分散させて隔離するという手を打っていたら、DP号の乗客を救えていたでしょうし、そうなれば今頃「日本の対応は素晴らしかった」と賞賛されていますよ、きっと。

 イギリス人の乗客も亡くなってしまい、本当に残念です。

 

    個人的には、5月後半に予約していたベネチア発のアドリア海クルーズツアーが、イタリアでのコロナ肺炎の蔓延によるキャンセル続発で最低催行人数を下回ってしまい、中止になってしまいました。本当に残念です😭

 

  28日のNY株は、終了15分前まで-1000ドル安でしたが、最後の15分で急速に買い戻され、-350ドル安で終わりました。

 アメリカでの感染拡大は、これから始まるので、まだ予断を許さない状況ですが、FRBが利下げを仄めかしたことで、急落の連続は、一息つけるのではないでしょうか?

 しかし、利下げを仄めかしても、戻りが鈍かったことは、今回の下げにまだまだ本腰が入っている証拠でしょうね。

 FRBのこうした類の発表があれば、大概は、大きく上がりますからね。

 今週1週間のNY株の下げ幅は、記録に残る大きなものとなりましたが、これが超高値圏にある株価の怖さでしょうね。

 皆が強気の時に、新型肺炎ブラックスワン(99%発生しないだろうという最悪シナリオのこと)が現実になってきたことで、その強気が崩壊してしまった時に出る、強烈な負へのスパイラルの典型的な値動きと言えます。

 ただ、今回の新病が、一気に、世界景気の大幅な後退を招くことは無いでしょうから、いずれ大きく反発することになると予測しています。

   そこを狙っていきたいですよね。

   そう言えば、このままだとアメリカが、日本・韓国・イタリアからの入国を拒否する決断をするかもしれないという未確認情報が今日速報で出ました。

   大統領選があるので、批判を恐れて、感染者が多い国に対する制限を一括で掛ける方向に、T大統領の考えが変わったそうです。

   「魔法のようにウィルスは消えてなくなる」と言っている大統領なので、突如何をするかわからないから、それが心配ですね。

 

追記

   先程アメリカは、イランからの入国拒否並びに、イタリアと韓国の一部地域に対する渡航制限の強化を発表しました。 

   未確認情報ほどの厳しい措置ではありませんでしたが、アメリカ国民で初の死者も出て感染の拡大が一気に進みそうな気配なので、まだまだ厳しい相場が続きそうです。

 

2020年2月第5週の相場(新型肺炎が突如ヨーロッパへ、そしてついにアメリカへと拡散し、急落した週)

 

2/28緊急速報

 アメリカでの市中感染者が33人に。

 8400人を感染の疑いがあるので経過観察中とカリフォルニア州が発表。

 更に検査キットが200しかなく、検査が遅れていて遺憾とも発表。

 

今週の日本株

25日(火)

 連休中に、韓国に続いて、新型肺炎の感染がイタリアで爆発的に増えたことで、パンデミック発生を懸念した世界同時株安が発生し、N225は一時1000円を超える大幅安となり、大幅安のまま終了。

26日(水)

 世界同時株安が止まらず、アメリカ株も2日続けての大幅安となったことから、日本株も大幅安となるも、夜のアメリカ株の大幅反発を期待した買い(GPIFの無駄撃ち大買いも)もかなり入り、結局小幅安で終了。

27日(木)

 アメリカ株が、一時大幅高となるも、その後急速に上げ幅を縮小し、小幅安で終わったことから、日本株は前日の大幅切り返しの大きな反動が出たことや、前日に、政府の新型肺炎検査忌避の実態が明るみになったことで、官邸が自粛要請を出さざるを得なくなる状況にまで追い込まれ、日本の景気悪化が更に進むと見た売りが止まらず、大幅安で終了。

28日(金)

 アメリカで、感染経路不明の新型肺炎患者が発見され、アメリカでの市中感染がついに始まった可能性から、パンデミックの懸念が更に大きくなったことで、アメリカ株が史上最大の下げ幅の大幅安となり、昨晩、突然の長期休校要請による日本社会の萎縮・混乱懸念も重なり、日本株も続急落。

 昼前に、OLCがディズニーリゾートの臨時閉園を発表、更にアメリカ国内の感染者33名にとの情報で、急落→暴落へ。

 なお、大引けの急な上げは、月末のドレッシング買い、MSCIのリバランス等によるものです。

f:id:tabibitoshuu:20200302162913p:plain

 新型肺炎が急速に世界中に広がり始めたことで、下げっぱなしの1週間でした。 

 日本の連休前の21日にはイタリアで一人しかいなかった感染が、突如火を噴いて、3連休中に百人単位となり、パニックが起きるという新型肺炎の感染力の猛威に、個人的にもやられました。

 リバウンドしても短時間で終わってしまい、下げが止まらないので、今回の売りは、かなり腰が入ったもののようです。

 アメリカでの大規模な感染拡大は、まだ始まるか否かの状態ですが、NY株が月火と2日連続の大幅安の翌水曜日も、リバウンドを維持できず、3日連続で下げ、更に木曜日には史上最大の下げ幅を記録して4日続落となったというところに、その雰囲気が感じ取れますね。

 このままだと、暫くは、2018年12月のような売り一色の相場になる雰囲気かもしれません。

 ただ、マネーの流れがアメリカに向かっている(今はアメリカ国債)ことに変わりは無く、空売りが簡単に踏み上げられる場面も目立ちますので、途中からの空売り参戦は躊躇しちゃいますね。

 現状は、アジアだけの出来事だった新型肺炎が広がってしまったことに対し、世界的なパニックが発生した状態で、過剰反応と見るべきですが、とはいっても、その過剰反応で、経済活動が止まっているのだから、株価は大きく下がります。

 しかし、いずれ「超強力なインフルエンザウィルスと同程度」という評価が定着すれば、人々の恐怖心も修復されていくと思いたいですね。

 

 個人的に今週は 

 2月21日(先週・金)

  買い持越し:USMH・チヨダ・アークス・コシダカ

  空売持越し:無し

だったので、

 2月25日(火)

  利確:無し

  損切:USMH・チヨダ・アークス・コシダカ

  優待取り:USMH・東京個別・チヨダ・アークス

  買い持越し:コシダカ

  空売持越し:無し

 2月26日(水)

  利確:コスモHD・ゼオン(4205)(デイトレ

  損切:USMH・東京個別・チヨダ・アークス・コシダカ・スギHD(7649)

  優待持越し:USMH・イオンファン・東京個別・スギ・チヨダ・アークス

  買い持越し:コスモHD・コシダカ・JAL(9201)

 2月27日(木)

  利確:スギ・USMH

  損切:コシダカ・イオンファ・東京個別・チヨダ・アークス・JAL

  買い持越し:カーブス(コシダカのスピンアウトIPO・3/2上場)

  空売持越し:無し

 2月28日(金)

  利確:無し

  損切:無し

  買い持越し:カーブス・ウイルテック(IPO)・東和フード(3329・優待用)

  空売持越し:無し

という取引で終了。

 一部、リバ狙いの打診買いもしましたが、結果は芳しくなく、即撤退した取引もいくつかあるのですが、それらはトータルプラマイゼロだったので、割愛しています。

 相場が予想以上に崩れたので、事実上取引を見送ったという一週間でした。 

 今週は、空売りか、ダブルインバース等の下がると儲かる商品でないと勝てなかったですね。

 昨日決算発表したパーク24(4666)だけは、火曜日に空売りを入れようかと考えたものの、その時点で既に大きく下げていたので、無理せず見送りましたが、結果的には判断ミスでした。

 結局大幅安の連続だったので、先週の大幅安の時に入った優待取りの買いが裏目となりましたが、金額的には少ないですし、適宜売り買いを繰り返して、急落相場での損失を抑えたので、配当金を加味すれば、小負けで終わりという結果でした。

 ですから、毎月狙っている優待タダ取りには至りませんでした。

 (タダ取り成功は、スギHDのみ)

 それ以外の取引も、小負けでしたので、今週は小幅マイナスで終わりました。

 月間成績は、初週が大幅プラスだったことで、プラスで終了。

 波乱の2月相場でしたが、無事乗り切りました。

 

 そして来月への持ち越しは、IPO株と今日決算発表した4月の優待株のみに。

 3月は配当・優待取りの最大のシーズン。

    3月最終盤には自動的に発生する大きな買い需要もあるので、新型肺炎の蔓延下げはもう少し続くと思いますが、入るタイミングをうかがって行きたいと思います。

 

 しかし、今週の下げは、あのリーマンショック前後を思い出させますね。

 あの頃は、サラリーマンだったので、昼休みとかおやつタイムとか、なんとか時間を作って合間を見ながら市場にアクセスして、リバ狙いに徹してコマメに利確を繰り返すことで、長期保有株の損失をカバーし、何とか大負けしないで済んだのを思い出します。

 (ITバブル崩壊の時は、若く、未熟だったので、資産をほぼゼロにまで減らしましたが(苦笑))

 

 来週は、検査体制強化からの国内新型肺炎感染者急増による、更なる日本売りに引き続き注意しないといけないようです。

 今まで、各地の保健所は、政権の意図に忖度し、「キャパオーバー」を盾にして、新型肺炎PCR検査の門前払いを繰り返してきました。

 「意図」とは、必要性の低い軽症者の検査は実施しないことで、実態より感染者数を少なくみせたいというものです。

 新型肺炎は、圧倒的に軽症者が多く、それに比して現状の風評被害が極めて大きすぎるので、重症・死者・クルーズ等の注目関連以外は、なるべくカウントしたくないという気持ちはわかりますが、露骨すぎるやり方だと思いますね。

 そして、韓国やイタリアでは、特定の地域で短期間に感染者が急増したことに対し、広範囲に感染者が出ている日本の感染者数の増加が、この件で批判される直前まで、毎日十数人ずつとあまりにも一定過ぎるので、

   どうも日本の数字はおかしい

と、世界から感染者数の数字に対する疑惑を持たれてしまったのです。

 そうした状況があるところでSNS上に、保健所に検査を門前払いされた多くの人々の不満が相次いで書き込まれ、

   「検査数を少なくすることで、感染者数を少なく見せかけていた」

という日本のカラクリがバレてしまいました。

 早くからこのカラクリに気づいていたマスコミも、オリンピックの為に報道せず、様子見を決め込んでいましたが、読売が批判に動いたことで世論の風向きが変わり、急速に批判の論調を強めました。

 この出来事で、今後政府は軽症者も検査をせざるを得なくなり、感染者の数が急速に増えるのは確実です。

 「東京オリンピックを開催するためには、世界から、爆発的な感染地域というレッテルを張られたくない」という気持ちもわかりますが、詐術を使って過少に見せかけても、病気の感染は止まりません。

 そればかりか、今回の新型肺炎の場合は、インフルエンザレベル症状止まりや無自覚の感染者も多いので、これらの感染者が逆に検査を受けない・受けれないことから、自己の真の病名に気づいていないことで、新型コロナウィルスに感染したまま動き回って、まき散らし続けてしまい、そこから多くの人に連鎖的に感染が起きて、追跡不能の感染者続出という結果となったのです。

 小賢しい検査忌避のカラクリが、事態を大きく悪化させてしまったということですね。

 こうした誤魔化し対応の結果、既に東南アジアでは、北海道旅行で感染する事例が何件も出てしまっています。

 

 その上、一部為替筋からは、国会の大臣答弁と政府発表の検査実施数に大きな差があること等に着目して分析し、日本の感染者急増に注意との情報も出ています。

 いま海外大口が、日本株先物に大量の空売りを入れ続けている理由は、新型肺炎が世界に蔓延し始めたことだけではなく、彼らの高い情報収集能力から、日本政府のまずい対応状況を知り、その意図や結果を見抜いているからこそ、安心して売り仕掛けしてきているのであって、今後、検査忌避マジックが無くなることでの国内感染者数急増には、特に気を付けて取引しないといけないですね。

 

 

 

 

群馬・川場スキー場で、今シーズンの滑り納め?^^

 

 2020年2月の3連休の前半2日間は、旅妻と山梨県湯村温泉に行ってきましたが、

www.tabibitoshuu.work

 

 最終日は、天気予報がかなり良かったので、今シーズンラストのスキーで締めようかなと思い、知人と群馬県にある川場スキー場に行ってきました。

 

 行ってみると、天気予報のとおり、 

f:id:tabibitoshuu:20200226082147j:plain

 この素晴らしい晴天。

 川場スキー場に行くのは、今回が初めてでしたが、前日に大雪が降ったこともあり、標高の高いスキー場上部の雪質は良かったです。 

f:id:tabibitoshuu:20200226082152j:plain

 こちらは、スキー場最上部から撮った写真です。

 スキー・スノボ客に交じって、登山客もかなりいるのがこのスキー場の特徴で、リフト券売り場の横には登山届を出す場所も設置されており、最上部のリフトを降りたこの地点から、フル装備で目の前の岩山の上部に向かって登って行く姿や、縦走を終えて降りてくる登山客をたくさん見かけました。

 

 スキー場下部を見渡すと、

f:id:tabibitoshuu:20200226082140j:plain

 関東平野を見渡す、開けた景色が広がります。

 この日は、3連休最終日の好天ということもあって、

f:id:tabibitoshuu:20200226082146j:plain

 こちらの写真のとおり、かなり混んでいました。

 ただ、新型コロナ肺炎の影響も大きく出ているようで、先日行った福島・グランデコ同様、この日の川場も外国人客はほぼゼロでした。

 大半のスキー場では、2月の冬のインバウンド需要、ほぼ壊滅状態となっているのでしょうね。

f:id:tabibitoshuu:20200226082120j:plain

 川場村は、いま、麓にある道の駅「川場田園プラザ」が大人気で有名ですが、バブル期に、この写真に写っている立体駐車場一体型のスキーセンターを備えた川場スキー場を開設したことで、知名度が上がったんですよね。

 当時の沼田インター周辺のスキー場は、道路の渋滞がひどかったのですが、川場はアクセスルート上に他のスキー場が無いことで、渋滞がましだったこともあって、かなり人気がありました。

 ただ、バブル崩壊でスキーブームが去り、川場スキー場も、他のバブル期開発のスキー場と同様に、初期の開発費をペイできず、倒産を経験しています。

 今は、日本駐車場開発(2353)の子会社日本スキー場開発(6040)が運営しており、株主優待割引き(リフト券2000円引き)が効くので、こちらを選び、この優待割引を使って滑りました。

 

 このような苦しい経営時期もあった経緯からか、リニューアル投資はあまりされていないようで、設備は全体的に老朽化しており、特にトイレは、かなり古さを感じます。

 首都圏からの近さが売りなので、便利さを考えれば、その古い部分には目をつぶれるくらいの感じですが(苦笑)

 近さは、一番の売りですからね。

 帰りに、人気の道の駅にも立ち寄りたかったのですが、三連休最終日ということと事故渋滞も発生していて、関越道がかなり混んでいたので、立ち寄らずに帰りました。

 道の駅は、またの機会に。

 異常な少雪だった今シーズン。

 来シーズンは、普通に積雪がありますよう、祈りながら帰路につきました。

 

 

二日続けて、NY株急落

 

 昨日も、NY株は急落し、NYダウは2日間で合計ー1900ドルという大幅な下げに...

f:id:tabibitoshuu:20200303111359p:plain

 いやあ、これは予想外でした。

 アメリカに感染が広がったのであれば、当然の値動きでしょうが、ヨーロッパの感染が広がっただけで、ここまで下げるとは...

 

 ただ、アメリカ株は大バブル相場の真っ最中なので、このような大きめの下げが発生しても、おかしいことではありません。

 世界中の中央銀行が大規模金融緩和を行っている事で発生している、官製バブルの真っ最中ですからね、特にアメリカ株は。

 

 しかし、この官製バブル、まだ終わりは見えていません。

 FRBを始めとした主要な中央銀行が、主にアメリカでのバブル発生を認めて、大規模金融緩和を継続できなくなる環境になる時点まで、バブルは続きます。

 

 今回の新型肺炎がヨーロッパに飛び火しただけで、アメリカ株が急落したのは、最近、あまりにも楽観的予測に基づいた、高値更新連続の一本調子の上昇が続いていたので、今の株高に危険が伴っていることを自覚している投資家による、利益確定売り発生が招いた大きめの下げでしょう。

 でも、世界中の緩和マネーの大半がアメリカに向かっているので、この流れに乗らない手はありません。

 特にアメリカ株に投資する際には、既にバブルに入っていることを認識し、注意して投資していくべきなのは事実ですが、世界中のマネーの流れがずっとアメリカに向き続けているチャンスをみすみす見逃す手はありませんからね。

 特に長期投資をするのならば、「今後人口減少で経済が縮小する暗闇入り」の日本株よりも、「進取の気鋭に富み、世界中の優秀な人々を引き付ける魅力で、国全体が成長し続ける」アメリカ株を選ぶというのは必然の選択なのです。 

 

 そして今回のアメリカ株の下げは、あくまで「急落」で、「暴落」という言葉には該当しないと思います。

 「暴落」とは、1日で10%近い下げが発生した時だと個人的には考えています。

 現在の水準なら、NY株だと1日で3000ドル安ということです。

 日本株では、最近だと2016年の6月(イギリス国民投票)と11月(トランプ当選)に、あのトヨタ株ですら、1日で8~9%安でしたが、こういう日は「暴落」と言えます。

 今回は全体だと3%安の2連続ですから、「急落」にすぎません。

 NYダウの、リーマンショック前の高値は15000ドル。

 ITバブルの時の高値は11000ドル台です。

 それが、今は29000ドル超だったのですから、一昨日の1000ドルの下げは、リーマン前の相場に当てはめると、450ドル程度の下げにすぎず、高値邁進中だったことでの、かなり大きめの調整に入ったとみるだと思います。

 

 でも今後、アメリカ国内で新型肺炎の市中感染が始まれば、更にかなり下がるのは致し方ありません。

 2018年の12月には、米中貿易摩擦激化への警戒心だけで、3週間で約20%安となりましたが、高値圏にある株は、当然のことながら、非常に大きなネガティブ材料が出ると、利益確定売りが出やすいのも事実ですからね。

 昨日の下げは、CDC新型肺炎について「遠くの出来事・他人事だと思わず、間近に迫っていると思うべきだ」とアメリカ国民に向け、厳しい警告を出したことも要因でしょう。

 

 株は空売りで、下がっても利益が取れる世界なので、大口の売り仕掛けが入っていれば、トンデモナイ安値まで下がることもあります。

 利益ばかりではなく、損をすることも、投資の世界での茶飯事。

 特定銘柄に極端な惚れ込みをしたり、優待取りに固執するようなことはせず、それぞれ自己ルールを設定して、予想外な値動きにも備えておくという、柔軟な投資を学ぶ機会・経験と割り切って、今回の下げを許容・甘受するしかないと思います。

 

 個人的には、ITバブルリーマンショックという2回の大暴落という厳しい経験をしたので、自分の判断を疑いながら投資をしています。

 今回の下げでは、非常に小さな損失で済みましたが、なるべく損はしたくないですからね。

  

2/28追記

 言っているそばから、アメリカ国内で初の市中感染者が見つかったことで、アメリカ株が下げ止まらなくなりました。

 世界的なパンデミックが起きかけている可能性が高くなってきましたね。

 こうなると、感染の拡大を見ながら、入るタイミングをうかがうしかないと思います。

 高値で入れた空売りを持っている人は、相場が下げ切るところまで、握力を強くしましょう。

 

 

突然のイタリアでの爆発的な新型肺炎の感染者急増で、市場は急落へ

 

 今回の3連休は、日本市場にとって危険な日々だろうとは予測していましたが、まさかまさかの、

  イタリアでの感染者急増という非常事態

が発生したことで、月曜日の世界市場は急落となってしまいました。

 イタリアは、早期に中国人や中国滞在者の入国拒否の措置を取っていたにもかかわらず、結局大規模な感染を防ぐことが出来なかったということで、この出来事に欧米諸国が大きなショックを受けたことが、今まで、中国や日本(ダイヤモンドプリンセス号)で、これだけの新型肺炎の感染者が出ても、「他人事」とみなして、下げてこなかった欧米の株式市場が急落した原因なのだと思います。

f:id:tabibitoshuu:20200302162913p:plain

 また、金曜日の相場が開いている時点で既に判明していたことですが、韓国では、一人のスーパースプレッダーの存在が、急速な感染者増加の原因となってしまいました。

 この出来事は、どこの国でも、このようなスーパースプレッダーが出現してしまえば、一気に数百人単位の感染者を出してしまうという、今回の新型コロナウィルスの感染力の強さの厳しい現実が明らかになったということでしょう。

 

 そして今、特に危険だと言われているのがイランです。

 イランは、中国に次ぐ多くの死者が出ており、潜在的な国内の感染者は900人超で、若しかしたら千人単位なのではないかと言われていますが、検査キットが500人程度分と、極端に不足しているので、実態がほぼ不明なのです。

 特に日本は、周囲の国と比較しても、イランとの交流が極めて活発なので、こちらのルートからも新たに感染者が流入するのではないかと危惧されるところです。

 

 日本の3連休中の感染者増加数については、毎日十数人と、日・祝の二日間が各地の病院の休診日で、まだ発熱しただけの初期の感染者が病院に行けなかったこともあり、それほどの増加数ではありませんでしたが、韓国だけではなく、イタリアやイランでも火が点いてしまったことで、今日の株式市場は一時的に、N225で1,000円を超える急落となってしまうのは、最早避けられないでしょう。

 

 こういう相場の時は「休むも相場」という気持ちで、手を出さずに放っておくのが良いのかもしれません。

  

 そういえば、この連休中に、新型肺炎を楽観的に予測して見事に外し、失敗続きの政府に助言している「感染症対策の専門家」という肩書の御用学者連中が、官邸での会議の後、「ここ1~2週間が山場、瀬戸際」という声明を出しましたが、御用学者達が、急に「瀬戸際、山場」と騒ぎ立て始めた理由は、一体何だと思いますか?

 世界における予想以上の感染拡大から、更に感染者が増加して、適切な対処ができない途上国にも蔓延していくことは確実な情勢となり、

  「3か月後には落ち着いて、短期間で収束する」

という市場が予想していた標準的シナリオはもろくも崩れ去り、悪いシナリオが現実となり始めたのです。

 ところが、日本の御用学者連中は

  今からたった2週間程度の

  それも国内対策だけで

  しかも自粛要請的な注意喚起レベルのもの

を「対策」だと掲げて「瀬戸際、山場」と騒いでも、既に相当数の潜在的な感染者が居る日本で、一時的かつ限定的な自粛だけでは、拡大が収まる可能性は無いと思います。

 

 暖かくなればインフルエンザの流行が終わるように、新型コロナウィルスも自然消滅するだろうという、希望的観測は捨て去るべきではないでしょうか? 

 おそらく、北半球が夏になれば、一時的に鎮静化するでしょう。

 でも反面、その時は南半球が冬になって感染しやすい季節になるわけですし、夏でもインフルエンザの患者は、相当数出ていることから、数か月後に新型肺炎の恐怖が無くなるというのは厳しい情勢でしょう。

 逆に、一時的な鎮静化で人々が油断して、潜在的にウィルスがより広く拡散し、次の冬に規模を拡大して再流行する可能性もかなり高いと見られています。

 しかも、イタリアに飛び火したことで

   「どこの国に、感染者が居るのか、全くわからない」

という五里霧中の恐怖が、昨日、世界的な株安が発生した原因。

 それなのに、世界的な状況を考慮しないまま、国内の感染状況だけを見て「瀬戸際、山場」と騒いでも意味はありません。

 

 でも、次に述べるこの文字を入れれば、御用学者達が言っている「瀬戸際、山場」が「何の瀬戸際、山場」なのか明らかになります。

 その文字とは「東京五輪」で、それを入れると

  「ここ1~2週間が、東京五輪を予定通り開催できるかどうかの瀬戸際、山場」

となります。

 そういうわけで、昨日、御用学者たちが急遽声明を出した「瀬戸際、山場」というのは、

  オリンピック開催に赤信号が点る瀬戸際なので、協力してください

という官邸の意が入ったものなのです。

 もちろん正直に、こういう風に言ってしまうと、「世界的な新病流行の危機でも、オリンピック優先なのか?」と反発を受けてしまいます。

 でもその証左に、各マスコミはいまだに「オリンピック、オリンピック」と連呼しています。

 確かにマスコミは、IOCに対して1千億円の巨額な放映料を支払っているという事情もあるので、この金を無駄には出来ないという心情は分かりますが、この非常事態になっても、「オリンピック・オリンピック」と、大きく取り上げて、祭りに向けて騒いでいることについて、かなり違和感を感じませんか?

 また、既に開催まで150日を切っているのに、ここにきて新型肺炎の感染が世界的に拡大し始めたことに危機感を持っているIOCは、水面下で「東京五輪の延期若しくは無観客開催」等、最悪の事態を想定した、色々な検討を開始しているのは間違いないでしょう。

(流石に巨額投資をした開催国の事情に配慮し、よほどの危機的な流行に陥らない限り、「中止」は無いと思いますが、予定通りの開催日程で強行しても、感染を嫌がって、選手も観客も、見込みをはるかに下回る参加となるでしょう。代替え開催も、人が多数集まることで、新型肺炎蔓延の恐れが消えない限り、不可能でしょう)