それでは、今回は、世界自然遺産の知床半島周辺で撮った写真の中から紹介します。
まずは、知床半島の観光の拠点であるウトロで撮った写真。
なかなかきれいな夕日と、それに照らされる静かなオホーツク海です。
手前に映っている岩は、ウトロ港の目印「オロンコ岩」です。
オロンコ岩には歩道が整備されていて登ることができます。
頂上は結構広さがあり、ウミネコだらけです。
結構高さがあるので、高所恐怖症の旅人は、下りで腰が砕けてしまい、旅妻に笑われながら、岩から降りました。
ウトロでは、北海道の動物たちも普通にうろついています。
これは、一部の観光客が餌を与えることで、人間慣れしてしまったキタキツネです。
でも、野生動物にエサを与えることは、絶対にしてはいけません。
以前、阿寒方面の道路で見たキタキツネは、車が来ると逃げていきましたが、このキタキツネは、車を避けようとしなくなっているので、こうなると、いずれ車に轢かれてしまうかもしれません。
エゾシカは、普通にどこにでもいます。
車を運転していると、突然出てくることもあるので、気を付けましょう。
(特に知床峠や知床五湖に向かう道沿いは、シカが急に飛び出してきます)
エゾ鹿は大きいので、ぶつかれば、車が壊れます。
このほかに、ウトロでオジロワシが電柱の脇の木に留まっているのを見たことがあり、写真で撮ったものの、真ん中に一応写っていますが、小さすぎてあまりよくわかりません。
この時は、地元の通りがかりの方が興奮気味に教えてくれたので、気づきました。
また、知床自然センターに立ち寄った時に、ちょうど駐車場に車を止めたところ、何だか物々しい雰囲気だったので、何事かと思ったら、センターの駐車場脇に、ヒグマが出て追い払った直後だったという出来事もあり、本当にヒグマが身近にいるのだなと実感しました。
この時は、センターから散策するつもりでしたが、ヒグマが出たことで、散策コースは一時的な閉鎖となってしまいました。
これは5月中旬の知床峠での写真です。
知床のシンボルの一つ「羅臼岳」。
遠くから見ても、丸い山塊なので、直ぐにわかります。
北海道は亜寒帯。
積雪があれば、運が悪いと知床峠は通行止めです。
年によっては、4月でも5月でも大雪が降りますので、GW中も一時通行止めということもあります。
この写真を撮った時も、峠付近はかなりの雪の量でした。
そして、知床五湖も、知床観光では欠かせない場所です。
五湖のうち、一湖は、高架木道が整備されていて、誰でも簡単に、そして安全に周ることができます。
この高架木道からの眺めは、非常に素晴らしいです。
旅人が初めて知床五湖を訪れた時は、高架木道は無く、林の中の山道をぐるぐる回って訪れる場所だったので、全体の景色はほとんど見えませんでしたが、高架木道が出来た後訪れると、高い場所から見る景色は全く別物の世界が広がっており、知床五湖の魅力が大きく増したと感じました。
勿論、この道が整備されたのは、世界遺産に登録されたことによる観光客急増とそれに伴う自然破壊の防止並びに、ヒグマが非常に多い地域ですから、万が一の事故を防ぐためです。
知床一湖以外の湖を周りたい場合は、レクチャーを受け、ガイドさんと共に回らなければならないルールとなっています。
ですので、ヒグマが目撃された時やヒグマの活動期には、周れない時もあります。
ただ、ガイド料は結構掛かりますので、そこまでという方は、高架木道で回れる範囲で十分だと思います。
以前の知床五湖は、整備されていなくて、適宜周れましたが、ヒグマという危険もありますし、環境保護の観点からも、この整備は非常に良いものだったと感じます。
今では、外国人観光客も急増していますから、自然保護と人が立入るエリアをキチンと分けておかなければ、あっという間に自然が破壊され、ゴミだらけになってしまいますからね。
この日は、知床二湖を周りました。
天気は曇天でしたが、ヒグマの爪痕やアカゲラの鳴き声等を見聞き出来ました。
そして知床五湖と知床連山の紹介の最後に、高架木道からの風景写真を紹介します。
なんだかちょっと神々しい感じがしたので、撮った写真です。
こういう風景がいつもあるのが、知床の魅力でしょう。
知床は、ウトロと羅臼という二つの拠点がありますが、大型ホテルが立ち並ぶのはウトロの方です。
ウトロのホテルは、競争に負けたホテルが、強いホテルに吸収され、現在では、北こぶしグループと第一ホテルグループに集約されつつあります。
どちらも泊まったことがありますが、個人的な感想では、料理や部屋の内容等、北こぶしの方が高級感があり、ワンランク上です。
ただ、お風呂については北こぶしがホテルの大きさの割に小さいので、第一ホテルの巨大な大浴場の方が快適です。
ウトロは知床半島の北側の中心の街ですが、南側にも羅臼の街があります。
羅臼の方が、暮らしている人々が多いので、大型ホテルはありませんが、この街も活気があります。
元々温泉が出ていたのは、羅臼であり、ウトロは今から四十数年前に温泉を掘り当ててから大型ホテルが立ち並んで観光の街になった場所なのです。
知床峠を超えれば、両方の街は1時間もかかりませんので、是非両方巡ってみてはいかがでしょうか?
羅臼には、野天味溢れた公衆温泉も点在していますし、ホエールウオッチング等も出ていますから。
最後に知床を代表する滝を2つ、写真で紹介します。
オシンコシンの滝は、国道沿いにあり、常に観光客が居るところです。
カムイワッカ湯の滝は、知床五湖の奥にあり、その名の通り、お湯が流れ落ちており、ライダーの方とかが温泉として入っているのをみかけます。
旅人も二十年以上前に、一度だけ訪れたことがあります。
本当に山の中の温泉の滝でした。
写真で撮った観光船から見える滝は、その最下流部のカムイワッカの滝です。
今日はここまで。
旅人でした。