「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア資産運用)

旅の資金は、投資利益で捻出している旅人です。旅妻が大病を患ったことを契機に、世界旅へ(新型肺炎の為、延期)。資産運用月報も。

もう見れない景色(千葉 柏・船橋にて)

 

 今回は、ちょっとマイナーで、それも古い感じの話になります。

 千葉・柏の柏駅前には、シンボルとして柏そごうがありました。

 今から約50年前の昭和の時代、大火事があったことを契機に、建設省のモデル都市として柏駅前の再開発がなされたのですが、その時に進出したのがそごうと高島屋です。

 当初は、そごうの方が床面積が大きく、しかも繁華街側にあったので、高島屋は劣勢でしたが、東武鉄道が貨物線を廃止して、その跡地に東武柏駅ビルを建てた際、この新しい駅ビルに高島屋が入ったことで、そごうと高島屋の力関係が逆転し、高島屋は旗艦8店舗の一つに数えられるほど(高島屋柏店と柏高島屋ステーションモールの合計年間売上高は530億円)になりましたが、逆にそごうは衰退の一歩(年間売上高100億円)を辿っていきました。

(当時、東武柏駅ビル建設を巡って、市長選の争点になったほどでした)

 バブル崩壊の影響で経営不振に陥ったそごうは、1.8兆円を超える負債を抱えて倒産し、西武百貨店経営統合して「そごう・西武」となって、再建に成功したことで、最終的には7&IHDの傘下に入ることになりました。

 しかしながら、7&Iには、百貨店を運営するノウハウが無く、百貨店業界の中でも負け組の代表格として、業績は低迷しつづけたまま、地方赤字店は閉店の方針が決まったことで、柏そごうも閉店が決まりました。

 旅人も、閉店間際まで、毎週のように買い物で訪れていましたが、残念ながら巨大な建物に比して客は非常に少なく、「いずれ閉店してしまうだろうなあ」と思っていました。

 そして、2016年9月末日がその閉店日だったのですが、旅人も柏のシンボルの閉店に寂しさを覚え、その様子を見に行きました。

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 閉店直前のそごう柏店前は、この人だかり。

 皆、閉店の瞬間を見届けようと、集まってきていました。

 次の写真は閉店日の、薄暮時に撮った写真です。

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 店の前では、建物を見上げて、写真を撮る人も多く写っていますね。

 煌びやかにネオンサインが光っています。

 しかし、もう、この建物に光が点ることはありません。

 建物自体は、現在もまだ残っていますが、いま三井不動産がこの建物の地権者を説得して、買収を続けています。

 土地と建物の約7割の権利を持っていた7&Iも、残りの3割を保有する46人の地権者のうち44人は三井に売却したとの記事が2年前に出ていましたが、その後進展が無いようですので、最後の段階で苦戦しているみたいです。

 しかし、残りの二人の地権者も、閉店したことで、収入が無いまま多額の固定資産税を払い続けている上、全体から見ればごく一部の権利だけしかないのに我儘を通し続けても、何も得るものは無く、このまま持ち続けることはできないでしょうから、いずれ買収が完了すれば、建物は取り壊しになり、新しい建物(おそらくタワーマンションが入った複合施設)が建つことになるでしょう。

 

 次の写真は、2018年2月末日で閉店した西武船橋店。 

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 この煌びやかなネオンや明かりも、もう見ることはできない景色です。

 写真を撮ったのは、閉店前最後の日曜日。

 こちらも東武鉄道東武船橋駅ビルを建てた時に、東武百貨店が入店したことで、それまで地域一番店だった西武船橋店が劣勢になり、そごう柏店の後を追うように閉店となりました。

 閉店前の売上高を比較すると、どちらも駅とくっついていて、立地の差はないものの、東武百貨店船橋店は年間約400億円の売上高ですが、西武百貨店船橋店は、約167億円と差がついてしまい、晩年は赤字垂れ流しだったそうです。

 西武船橋は、サラリーマン時代に時々利用していましたが、店内はガラガラで、赤字店ですから設備投資もされていなく、古さは否めなかったです。

 

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 西武船橋店は、立体駐車場にロフトが入っていましたが、同時に閉店となりました。

 こちらの跡地は、立地が非常に良く、閉店直前にもすぐ隣にJR東日本が新しいビルを建てて、商業施設&ホテルが開業したばかりですから、閉店後は7&Iが再開発するとのことでしたが、その後方針が変更になり、7&Iは再開発はせずに売却し、複合施設が入ったタワーマンションが建つ計画とのことです。