「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

旅の資金は、投資利益で捻出しています。セミリタイア家計簿も。

二日続けて、NY株急落

 

 昨日も、NY株は急落し、NYダウは2日間で合計ー1900ドルという大幅な下げに...

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 いやあ、これは予想外でした。

 アメリカに感染が広がったのであれば、当然の値動きでしょうが、ヨーロッパの感染が広がっただけで、ここまで下げるとは...

 

 ただ、アメリカ株は大バブル相場の真っ最中なので、このような大きめの下げが発生しても、おかしいことではありません。

 世界中の中央銀行が大規模金融緩和を行っている事で発生している、官製バブルの真っ最中ですからね、特にアメリカ株は。

 

 しかし、この官製バブル、まだ終わりは見えていません。

 FRBを始めとした主要な中央銀行が、主にアメリカでのバブル発生を認めて、大規模金融緩和を継続できなくなる環境になる時点まで、バブルは続きます。

 

 今回の新型肺炎がヨーロッパに飛び火しただけで、アメリカ株が急落したのは、最近、あまりにも楽観的予測に基づいた、高値更新連続の一本調子の上昇が続いていたので、今の株高に危険が伴っていることを自覚している投資家による、利益確定売り発生が招いた大きめの下げでしょう。

 でも、世界中の緩和マネーの大半がアメリカに向かっているので、この流れに乗らない手はありません。

 特にアメリカ株に投資する際には、既にバブルに入っていることを認識し、注意して投資していくべきなのは事実ですが、世界中のマネーの流れがずっとアメリカに向き続けているチャンスをみすみす見逃す手はありませんからね。

 特に長期投資をするのならば、「今後人口減少で経済が縮小する暗闇入り」の日本株よりも、「進取の気鋭に富み、世界中の優秀な人々を引き付ける魅力で、国全体が成長し続ける」アメリカ株を選ぶというのは必然の選択なのです。 

 

 そして今回のアメリカ株の下げは、あくまで「急落」で、「暴落」という言葉には該当しないと思います。

 「暴落」とは、1日で10%近い下げが発生した時だと個人的には考えています。

 現在の水準なら、NY株だと1日で3000ドル安ということです。

 日本株では、最近だと2016年の6月(イギリス国民投票)と11月(トランプ当選)に、あのトヨタ株ですら、1日で8~9%安でしたが、こういう日は「暴落」と言えます。

 今回は全体だと3%安の2連続ですから、「急落」にすぎません。

 NYダウの、リーマンショック前の高値は15000ドル。

 ITバブルの時の高値は11000ドル台です。

 それが、今は29000ドル超だったのですから、一昨日の1000ドルの下げは、リーマン前の相場に当てはめると、450ドル程度の下げにすぎず、高値邁進中だったことでの、かなり大きめの調整に入ったとみるだと思います。

 

 でも今後、アメリカ国内で新型肺炎の市中感染が始まれば、更にかなり下がるのは致し方ありません。

 2018年の12月には、米中貿易摩擦激化への警戒心だけで、3週間で約20%安となりましたが、高値圏にある株は、当然のことながら、非常に大きなネガティブ材料が出ると、利益確定売りが出やすいのも事実ですからね。

 昨日の下げは、CDC新型肺炎について「遠くの出来事・他人事だと思わず、間近に迫っていると思うべきだ」とアメリカ国民に向け、厳しい警告を出したことも要因でしょう。

 

 株は空売りで、下がっても利益が取れる世界なので、大口の売り仕掛けが入っていれば、トンデモナイ安値まで下がることもあります。

 利益ばかりではなく、損をすることも、投資の世界での茶飯事。

 特定銘柄に極端な惚れ込みをしたり、優待取りに固執するようなことはせず、それぞれ自己ルールを設定して、予想外な値動きにも備えておくという、柔軟な投資を学ぶ機会・経験と割り切って、今回の下げを許容・甘受するしかないと思います。

 

 個人的には、ITバブルリーマンショックという2回の大暴落という厳しい経験をしたので、自分の判断を疑いながら投資をしています。

 今回の下げでは、非常に小さな損失で済みましたが、なるべく損はしたくないですからね。

  

2/28追記

 言っているそばから、アメリカ国内で初の市中感染者が見つかったことで、アメリカ株が下げ止まらなくなりました。

 世界的なパンデミックが起きかけている可能性が高くなってきましたね。

 こうなると、感染の拡大を見ながら、入るタイミングをうかがうしかないと思います。

 高値で入れた空売りを持っている人は、相場が下げ切るところまで、握力を強くしましょう。