NY株の史上最大幅の急騰を見て、普段は飛びつき買いはしないのですが、今朝の寄付きで思い切って大きめに買ってみたものの...
買った銘柄の株価が上がらず、TOPIXも上伸しない様子を見て、異変を感じ、直ぐに損切りしましたが、午前中のうちにマイナス圏にまで落ちるとは...
今日の午前中、アジア株はみんな堅調なのに、この体たらく。
昨日日銀が、裏で余計なことをするから、リバが始まったと勘違いした個人は、昨日の上昇開始以降、今朝の大幅上昇も含めて、一気に買いまくったのでしょうけど、今日の急失速をみると、買ってしまった大半の株は、まだ掴んだままでしょう。
HISの今期予想もひどいものになってしまいましたし...
これが個人が被る損失拡大の負のスパイラルなのですよねえ。
投機筋のシナリオ通りの展開に陥ってしまいました。
今日の負けは、こういうシナリオもあるとはわかった上でのギャンブルだったので、「これも相場と」諦めます。
昨日の、日銀による日本株に対する自作自演の買い上げでの大幅切り返しと、夜中には「すぐにも協調介入(利下げ)か?」のニュースとで、世界的な株価切り返しの動きとなっていますが、予想を超えるコロナ肺炎の世界的拡大は、まだまだ中途状態です。
(今日の昼にRBA(オーストラリア準備銀行)の0.25%利下げも発表されました)
だから、この段階で協調利下げしちゃったら、もう利下げの余地がほとんど無く、打つ手も無くなってしまうのに...
打つ手が無くなると、弱みを徹底的に突いてくる、投機筋の売り仕掛けの格好のカモになってしまいます。
今回、特にFRBの腰が浮いてしまっていて、動くのがちょっと早すぎるんですよね。
そうなってしまったのは、株安に焦ったT大統領による大きな圧力です。
何といっても、大統領選挙がありますからね。
今日も日銀がETF買いするのかわかりませんが、きのうのようなやり方は永続できないのだから、止めた方が良いのです。
下げる時には、そうした動きすら、投機筋に逆手に取られるのですから。
とある投機筋は、「日米欧の協調介入後には、新型肺炎騒動が拡大する限り、再度大口が結集して空売りで一気に仕掛ける、これは大きなチャンスだからだ」と不気味な予告をしていますし、「(空売りした)日本株を買い戻すのは東京オリンピックの中止か延期が決まった時だ」とも言っています。
今回の新型肺炎の被害は、実損害額が非常に大きく、小手先の金融政策では何も解決しないので、各国政府が新たに借金して大型の財政出動をするしか手はありません。
(中国は、新型肺炎だけで1.5兆円、経済対策を入れると数十兆円規模です。韓国も1.4兆円超の緊急経済対策を策定、シンガポールが5000億、それに対して、日本は150億+予備費2700億だけ)
今朝の、とある海外紙では「中央銀行が金利を下げても、労働者を職場には戻せないし、観光客は旅行を取りやめたままなのだから、感染拡大防止には何の影響も及ぼさない」と、株価しか見ていない一部の政権・中央銀行(アメリカ・日本等)に対して、批判を展開していましたね。
愚痴ばかりで終わってしまった、今日の前場でした。
追記
後場は、本日発表される?協調介入は口先介入だけで、「協調利下げと財政出動がパッケージされていないらしい」との報道が出たことで急落。
この情報、本当か嘘かわかりませんけどね。
報道通りならば、先週金曜日の安値から、今朝の引けまででNYダウは+2000ドルも反発しているので、FRBも「利下げはまだ取っておきたい」という気持ちに変化したのでしょう。
これは、元FRB関係者が予想した読み通りの展開です。
「月・火で大きくリバウンドしたら、4日(水)の利下げは無いよ」っていう話でしたから。