今は、旅行も控えなければならない情勢ですが、ここの基本は旅のブログなので、たまには過去の旅行記事を書くことにします。
どこにも行けないので、テンションは上がりませんが...
今回記事にするのは、トルコで非常に人気のある観光地である「パムッカレ」です。
1988年に世界遺産にも登録されています。
下はパムッカレの写真
ですが、これは残念ながらネット上にある写真で、写真家が撮った特別なものです。
実際にこの写真の通りならば、石灰岩と温泉水とで作り出された、白と青のコントラストが見事な、非常に綺麗な景色で、見てみたいですよね?
でも、実際に行ってみると...
現実は、こんな感じです💦。
実は、温泉水の噴出量が少なくなっているので、普段はごく一部の石灰岩の棚田にしか温泉水が入っていません。
この写真だと、少しは最初の綺麗な写真の雰囲気は出ているかもしれません。
温泉水が張られている所は、このように裸足で入ることが出来て(というより、靴を脱がないと入れません)、周囲の開けた景色を眺めながら、足湯気分に浸れるという、何となく少し優雅なひと時が味わえます。
パムッカレの石灰岩の棚田の下部には、この写真の中央部にも写っていますが「テルマル」という温泉施設があります。
元々この一帯は、ローマ帝国時代の温泉保養地だったことで栄えていたそうですが、何度か地震に襲われ、1354年の大地震で廃墟となってしまったとのことです。
パムッカレの上部には、ヒエラポリスの遺跡があり、両方合わせて複合遺産として世界遺産に登録されています。
土色の荒涼とした大地が続く中に、突如現れる白色の景色。
「あっ、あそこがパムッカレか」と近づくとすぐわかるほどの場所です。
ただ、パムッカレについては、この記事の一番上の写真のような、素晴らしい景色が見れなくなってしまっているので、「ガッカリだった」という意見も多いようですが、温泉水の噴出量が減っていることと、かつて温泉のように入れた時代に、観光客が増えすぎて、石灰岩に藻が生えてしまったということですから、「白」の自然の景観を維持するために、制限が掛かっていることは致し方ないと思います。
トルコには、ローマ帝国より前の時代~オスマン=トルコ帝国時代までの、2000年以上に渡る長い歴史の間に、人々が作り出した遺産が数多く残っています。
トルコ旅行では、そうした人類の歴史の遺産を周遊することが多いですから、その中でパムッカレのような自然遺産がちょっとしたアクセントになっているのかなと感じました。