「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

旅の資金は、投資利益で捻出しています。セミリタイア家計簿も。

2020年4月第3週の相場と成績(公明党の反乱で、突然の「一律10万給付と緊急事態宣言全国拡大へ」となった週)

 

今週の日本株

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 13日(月)

 先週金曜日、海外市場の大半が休みで、投資家不在の中、日銀買いで日経平均が切り返して上がり過ぎた反動から小幅安で推移も、後場は日銀買いに対して売りがぶつけられ、急落。

 14日(火)

 NY株は小幅安だったものの、前日下げ過ぎの反動で小幅高スタート。

 アメリカの経済活動早期再開を大統領が目論んでいるという報道がもてはやされ、引けにかけて大幅高となり終了。

 15日(水)

 原油減産が決定したにもかかわらず、前日夜の原油が大きく下げたことや、アメリカで決算発表が始まったものの、内容が悪い企業も多く、ハイテク株は高く、それ以外は安くという流れが固まりつつあることから、小安く推移。後場日銀買いが入るも、終盤に売りがかさみ、小安く終了。 

 16日(木)

 アメリカの経済指標が悪く、NY株が下げたことから、安く始まる。後場日銀買いが入ったことや、全国民10万円給付案に変更との情報が出たことで、やや買い戻され、小幅安で終了。

 17日(金)

 NY株は小幅高で終了したものの、その後アメリカ大統領の移動制限緩和方針発表で、NY株先物が大幅高となたことから、大幅高スタートに。その後、先物空売りの買い戻しが誘発され、大きく上昇するも、中盤はやや押し戻されるが、そのまま大幅高で終了。

 

    

 今週は、火曜日と金曜日が大幅上昇、それ以外の日は軟調という週でした。

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 16日にT大統領が、11月の選挙対策と支持基盤の保守層からの「経済優先・移動制限撤廃しろ」という強烈な突き上げを食らっていたことから、段階的な移動制限解除を発表するというギャンブルに打って出たことで、感染者の少ない一部の州(共和党知事の州が多い)は、近いうちに制限を一部解除することになるのでしょう。

 でも、部分的にでも解除されると、強烈な制限が掛かっている州の人達の中から、制限への閉そく感を嫌がって、秘かに、解除された州に移動する人が出てくるでしょう。

 人々は、閉塞感から解放されても最初は感染を警戒するでしょうが、暫く経つと、感染のことは忘れて行動するようになってしまいます。

 現在のような強烈な制限下で暮らすのは、監獄に入っているのとほぼ一緒ですから、そうした状況に長く居続けた後、制限の弱い場所に移動すれば、開放感に浸るようになってしまいますからね。

 そして、この病気の怖いところは、感染力の強さと潜伏期間が長いことです。

 アメリカでは、未把握の者を含めれば、既に最低でも100万人程度の感染者が居るわけです。

 制限が解除された州への移動者の中には、多くの無症状感染者が含まれます。

 それに元々各州には、無症状感染者も多くいるのです。

 するとおそらく5月中旬頃から、規制を緩めた共和党の支持基盤である州で、新たな感染が拡大してしまい、再び移動制限を掛けざるを得なくなるという悪循環に陥るだろうと予想しています。

 

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 日本では、水曜日に突如公明党が「制限付きの30万円給付」に対し、強硬な反対姿勢を見せ、何でもゴリ押しの官邸に対し、「10万円一律給付に変更しないならば、連立を離脱し、野党案に賛成する」と最後通牒を突きつけた上、木曜日の与党の補正予算協議をも欠席しました。

 これには大いに焦った官邸側が、急遽、一律10万円給付案を丸呑みしました。

 ただ、「制限付き30万円給付」で一度決定したものを、公明党の反対で翻したという経緯については、それをそのまま世論に公表できないので、「緊急事態宣言を全国に拡大し、それを理由に制限無しの一律給付に変更した」という理屈付けを、政治的な動機から突然決めてしまい、急遽、緊急事態宣言の諮問委員会を開いて、一応の体裁を整えることとなったのです。

 だから、昨日一日で、非常にゴタゴタしたわけです。

 

 個人的意見ですが、一律給付の方が不公平を根に持ってしまう日本人の気質に合うと思います。

 「金持ちにも給付するのか?」という意見もあるでしょうが、税金をたくさん納めているのは金持ちですし、そうした方たちの大半も今回のコロナショックで、色々な面で損失や不便を抱えているのでしょうから、一律で構わないでしょう。

 「全員って、子供たちにも配るの?」とも思いますが、この給付は赤字国債の発行によるもので、将来のツケとなるのですから、将来この負の遺産を背負うことになる子供世代を含めて給付するのも、致し方ないことだと考えます。

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 今週の個人的な成績ですが、先週持越し分については

 4月10日(金)

  買い持越し:キリン堂・ホギメディ・パイプドHD・オンワード

  空売持越し:無し

でした。

 4月13日(月)

  利確:キリン堂・ホギメディ・国際帝石・ファーマライ・津田駒

  損切:オンワード・パイプドHD・JFE

  デイ買い:JFE・国際帝石・ファーマライ

  買い持越し:コーナン

  空売持越し:津田駒

 4月14日(火)

  利確:コーナン・津田駒・イオンFS

  損切:ベクトル・北の達人

  デイ買い:イオンFS

  買い持越し:北の達人・ベクトル

  空売持越し:無し

 4月15日(水)

  利確:トヨタ・日本製鉄・ダブルインバース

  損切:北の達人・イオンFS

  デイ買い:日本製鉄・トヨタ

  買い持越し:デンカ・ダブルインバース

  空売持越し:無し

 4月16日(木)

  利確:ダブルインバース・デンカ

  損切:東洋製缶・トヨタ三菱重工

  デイ買い:東洋製缶・トヨタ三菱重工

  買い持越し:東洋製缶・イオンFS・ビックカメラ(追加買い)

  空売持越し:無し

 4月17日(金)

  利確:東洋製缶・イオンFS・ビックカメラ

  損切:オリックス

  デイ買い:オリックス

  買い持越し:オリックス・ロンシール

  空売持越し:無し

株主優待用長期保有:日本スキー場開発・ビックカメラ

 

 今週は、先週金曜日の引け際に迷いながら急遽買ったパイプドHD(オンワードもですが...)が20%近く急落し、完全に裏目に出てしまった上、北の達人も外したのが響いて、週間成績は小幅マイナスで終わりました。 

 北の達人は、最近の決算発表後は下がる傾向のある銘柄なのですが、大半の企業同様にコロナ肺炎の為、今期予想を出さないだろうと読んで買ったものの、第4四半期は素晴らしい決算内容でしたが、今期大幅減益予想を出されてしまい、万事休す。

 

 それ以外では、リーマンショック時の安値と比較してだいぶ安くなっている「JFE・日本製鉄・イオンFS・東洋製缶・コニカミノルタ」等を打診買いしたのですが、結果は、不人気かつ業績面で低迷している銘柄ですので、イマイチでした。

 昨日・一昨日の海外企業の決算を見ると、引き続き業績拡大が期待されるEUVや5G関連銘柄に手を出す方が、当面は良いのかもしれませんね。