先月中下旬から、新型肺炎感染警戒に対する自粛・休業要請の解除が続いてきましたが、解除して暫くすれば、感染者が再び増えてしまうという、イタチゴッコ状態に陥りつつあります。
これは、日本の検査体制の貧弱さや選別検査の大欠点を考慮すれば、至極当然のことだと言えます。
日本国内には4月のピーク時に、未把握の無症状感染者が数万人レベルで居たのですから、一旦感染者が大きく減ったように見えても、潜在的な無言の感染の広がりが、決して収まったというわけではありません。
だからこそ、再び大きな規制が掛かった時のことを考えて、今年の旅は、出来る時に、素早く行っておくしかないと思います。
それでは、今回は「長野県・松本」の旅です。
松本には二つの国宝があります。
まず一つ目は、
こちらの松本城。
漆黒の壁がかっこいいですね(^▽^)
国宝5天守(他は姫路・彦根・犬山・松江)のうちの一つで、東日本で唯一の国宝天守です。
武田信玄が攻略した時代まで、この場所にあった城は「深志城」と言われていました。
石川数正は、徳川家康の重臣の中の重臣だったのですが、突如豊臣秀吉のもとに出奔したという経歴があり、その出奔理由は現在でも不明(家康の弱体化を狙って引き抜きを掛けられたことと、秀吉の人たらしの魅力に惹かれたからだと言われていますが)なのです。
そのようないきさつもあり、秀吉に松本10万石に封じられて陪臣の身から大名となった石川数正は、この地に大きな城を築くこととなったのでしょう。
また、松本城最大の魅力は、周囲に見える北アルプスの山々と城との景色のコンストラクションだと思います。
この写真のように晴れていると、黒色の壁と白い雲と青空と深緑色の山々の対比が本当に見事です😊
内堀には、このような赤い欄干の橋も架けられています^^
この門は、一ノ門。
復元されたものです。
こちらは、二ノ門。
これも復元です。
こちらは外堀です。
ごく自然に、市街地に溶け込んでいると思いませんか?
こちらは、縄手通りという松本城の総堀沿いの一角を整備した、土産物店等が並んでいる通りで、統一感が出ていると思います。
なんとなく、城下町の一角という雰囲気が出ていると感じました。
松本城は、松本盆地の中心に作られた平城なので、城跡にありがちな急な昇り等が一切なく、また周囲は官公庁街なので、非常に訪れやすい国宝天守の一つだと思います。
もう一つの国宝は、2019年に指定されたばかりの「旧開智学校」。
この建物は、近代の学校建築として初めて国宝に指定されたものです。
開智学校は、内部を見学できますし、松本城からも徒歩圏内なので、城と一緒に訪れるのが良いと思います。
開智学校の窓からは、山々が見渡せます^^
二つの国宝の建物が、比較的手軽に見学できる松本市。
少し遠くに目をやれば、北アルプスの山並みも見れますし、近くには山葵や蕎麦で有名な安曇野や、風光明媚で静かな仁科三湖、少し足を延ばせば白馬等の観光地もあります。
普段は外国人観光客でいっぱいの松本城。
天守の見学は数時間待ちが当たり前だったのです。
新型肺炎でインバウンド観光客が居ない時が、ゆっくり見学できるチャンスだと思います。
是非訪れてみてください^^