「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

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更に追い詰められた黒田東彦。あっという間に1ドル130円突破

今日(4月28日)は、日銀の金融政策決定会合の結果発表の日でしたが、政策の変更無しは予想通りだったものの、
   国債指し値オペを毎日無制限に行う
と仰天の発表をしたことで、一気に円安が進行。

これは日銀・黒田東彦総裁が事実上「庶民の生活苦を見捨て、円安の更なる進行を黙認する」と言ったも同然。
ですから、発表後数時間で1ドル127円→131円へと一気に円安が進んでしまいました。
今回の指し値オペの無限化は、国債利回り上昇での巨額の含み損発生を恐れた日銀リフレ派保身のための決定という、極めて不純な動機によるものでしょう...
FXやっている方は大喜びでしょうね(^^)
大半の方の予想した通り「会合後に、一気に円安が進む」という結果が、より加速する内容でしたから📈

黒田日銀の保身から、円安で物価がドンドン上がりますから、円安の恩恵を受ける直接感じられる政策が必要ですが、一番簡単なのは、コロナ鎖国を全面廃止し、海外旅行客を受け入れることです。
コロナ規制の反動と円安で、爆発的なインバウンド需要が発生することに間違いなく、最も効果的な円安対策となるでしょう✈✈✈

「黒田緩和」と言われた、日銀の超大規模金融緩和は、片道切符の金融政策ですから、副作用が出始めても止めることが出来ません。
現状、緩和を止めた途端に、日本国債の利回りが上昇してしまい、あっという間に日銀は債務超過に転落💀

「黒田緩和」は、アメリカ・EUの三分の一しかない日本の経済規模を考慮せず、実力を過大評価したことで、FRBやECBと同規模のものとなりました。
当初は2〜3年で止める予定だったから、こういう超大規模になったのですが、効果が限定的だったところに、政治の圧力で2016年に更に拡大・長期化してしまったのが致命傷に。
だから、予想外の出来事(コロナ・戦争)が相次ぎインフレ率が急上昇すれば、今回のような「打つ手なし」の状態になるのは、自明のことだったのです。

この度の円安は140〜150円位迄行けば、いずれ止まるでしょうが、投機筋に見せてはいけない姿を見せてしまった黒田日銀は将来に大きな禍根を残す結果に。
今後人口減少と経済縮小の負のスパイラルに陥る日本で、次の円安の大きな波が来た時に、日銀や財務省には円安を止めれないことを今回見せてしまったのですから、そこに南海トラフ地震発生が重なった場合、残念ながら通貨安が一気に進んで日本はGDP2兆ドル以下の弱小経済国に転落するとともに、円安で企業価値が激安となった日本企業のうち価値がある所は海外企業に買収されてしまうのでしょうね。

「円安が進めば、製造業が国内に戻る」「円安は良いことなのだ」と某元首相等が「東彦への援護射撃」のため夢物語を語っていますが、円安が進んでも、製造業は国内に殆ど戻れません。
それは、急速な少子高齢化と人口減少で、労働者が居ないから。
その上、国内市場も縮小して需要が無いから、戻りたくても戻れないのです。

この某お坊ちゃんは・・・...
黒田緩和の副作用を軽視し、権力欲から一部の取り巻きの進言を鵜呑みにしたことで、一万円札を11円で印刷して湯水の如く700兆円も使うという、錬金術を実行したのです。
錬金術は等価交換の原則」って鋼の錬金術師も言っていますが、abe.kuro緩和で作った700兆円のお金は、いずれ何処からか持ってきて穴埋めすることになります。