「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

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4630万ネコババ君、逮捕という結末に(直ぐに口座凍結や仮差押をしなかった阿武町のお粗末ぶりも明らかに)

ここに来て、急に大きな話題となっていた山口県阿武町の4630万誤振込問題は、ネコババ君の逮捕という結末を迎えました。

ネコババ君は、誤振込だと知っていながら、口座から金を動かした時点で犯罪(詐欺罪)が成立しアウト状態だったのですが、これだけ世間で大きな話題となってしまった以上、逮捕は時間の問題となっていました。
しかも、金を動かしただけではなく費消してしまったことで、完全に詰み🙏👮。
(4630万まるまる残っていれば、即逮捕とはなっていなかったのでしょうが、使ってしまったと自白したことで、あっという間に詰むことに🙏)

今回の場合は、スマホを使っての金の移動だったことから、電子計算機使用詐欺罪。

詐欺罪で被害額五千万弱、被害回復完全不能ならば、4年前後の実刑になるでしょう。

しかし解せないのは、何故誤振込が発生したのか?
未だによくわかりません。
阿武町は、この点を詳しく説明しようとしません。
現在のところ、振込の時系列は、
◎4月1日、役場の担当係の職員が、フロッピーディスク💾に463人分の振込データを入れて、山口銀行の支店で十万円の給付金の振込手続きを行った。
◎4月6日、とある職員(新人?)が、役場で誤って作成された振込データを印刷し、田口翔宛て4630万円の振込依頼書を持って、山口銀行の支店で振込手続きを行った。
◎4月8日、463人分の振込と田口氏宛て誤振込が実施されると共に、銀行から役場へ振込内容の問い合わせが有り、誤振込が発覚。
という経過です。

4月6日に役場内で印刷して、その振込用紙を持って、銀行で振込って.....
この阿武町役場の職員、ちょっと阿呆過ぎるでしょ?
フロッピーディスクのデータで振込みしたのなら、誤作成データを見れないから、誤振込したのわかるけど.....
振込データを印刷したのならば、その内容がおかしいって、普通誰でもわかるでしょ?
田舎の役場だから、縁故採用したポンコツ職員だったのかもしれませんね。

もう一点、阿武町の不適切な対応も明らかになりました。
それは口座凍結をしなかったこと。
ネコババ君の口座の金の動きを見ると、暫時出金しています。
この口座の振込前の残高は、わずか665円💴。
こういう口座であれば、簡単に口座凍結出来たのです。
どんなに遅い対応でも、8日から誤振込の金が使われ始めているのだから、12日火曜日迄には口座凍結出来た筈。
差押と異なり、凍結は振り込め詐欺の被害拡大防止の為、捜査機関を通せば比較的容易に出来るようになっています。
弁護士でも出来る筈💁
一旦口座凍結し、その後裁判所から仮差押命令を貰って差押えるというのが、こういう事案の基本的なやり方です。
裁判所の命令を貰うまでに、出金されるのを防ぐ為。
そうすれば少なくとも3000万は費消されず、最終的に戻ってきました。
これをしなかったのは、阿武町の怠慢でしかありません。

山口銀行某支店の窓口担当者も極めて不親切。
田舎の役場が個人宛て4630万円も振込なんて、ちょっとおかしいし、今は振込詐欺対策で振込内容に疑問があれば、必ず確認するのが当たり前になっているのだから.....
なんで、確認の質問をしなかったのでしょう?

今後、逮捕されたネコババ君の言い分も出てくるでしょう。
そうなれば、誤振込発覚後の阿武町側の不味い対応もハッキリしてくると思います。

阿武町の今回の危機対応は、あまりにもお粗末と言えるレベルなのですから、事実を隠さず、第三者委員会も立ち上げて、キチンと反省し、再発防止に努めて欲しいですね。