「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

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2020年6月第1週の週間投資成績

  

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 今週の相場も引き続き、欧米亜における経済再開を好感した買い相場が続きました。

 特に日本株は、来週12日のMSQ(メジャーSQ)に向けた空売りの買い戻しが顕著でした。

 全ての指標が超過熱を示すぐらいにまで上がり過ぎたので、流石に木曜日の高値(22907円)で一旦一段落した感じですが、来週は、12日金曜日に向けて、大口短期筋同士の殴り合いの喧嘩で乱高下する可能性が高いですね。

 空売り筋が一挙に降参すれば、下手すると、24000円にかなり近づくかもしれません。

 

 しかし、2月下旬から始まった大暴落が、わずか3ヶ月半で元に戻ってしまうとは、予想出来ませんでした。

 今までの経験上、不況に陥ると、最低でも1年程度は暗闇のトンネルに入るのが常識でしたから...

 これは、新型肺炎という感染症による世界的な経済危機が、どうなるのか、どうなっていくのか、誰もが初めての経験で、先のことは予見しきれなかったのですから、致し方のないことだと思います。

  

 今後の目先の焦点は、6月12日のSQ値が、「幻のSQ」になるかならないかで、6月後半の流れが、ある程度予測出来るのではないでしょうか?

 おそらく、海外筋による巨額の空売り残の影響で、今回のSQ値は、11日木曜日の終値に比べて、大幅に高い数値となるのではないでしょうか?

 そして、その数字を超えないまま、12日の取引が終了すると、幻のSQとなるわけですが、これが出た時には、暫くは軟調地合いになると言われています。

 今回の株価の急騰について、日本の景気は2月以降から続く非常に長い自粛期間の影響で悪く、またいずれ近いうちに再度の緊急事態発言発令も見込まれる情勢であるのに、それ等の状況を無視して上げ続けている原動力は、

 〇FRBによる超大規模金融緩和による世界同時株高

  (超大規模金融緩和による株高の賞味期限は数か月と思われますが…)

 〇3月~5月まで日本株先物空売りを入れ過ぎてしまった海外筋の損切買い戻し

  (損切買い戻しをさせるために、買い仕掛けしている別の海外大口の存在)

であるわけです。

 しかし、MSQが過ぎれば、先物空売りの損切買い戻しは一旦収まりますし、3~4月の安値で買った個人の売りがかなり出てきている上、3月の株安時にリバランス(と買い支え)の為に日本株を買い捲ったGPIFによる、再リバランスの利確売りも出てきていますから、幻のSQになった場合の6月後半の需給バランスは、かなり崩れるだろうと予想されます。

(日本の感染状況についても、日本は自粛への忍耐切れから再拡大の気配が出ていますし、全ての指標から買われ過ぎのサイン出ていますから、余程のことが無い限り、幻のSQとなれば、6月後半に関して日本株は下がると思います)

 

 その後の相場は、どうなるのでしょうね?

    パンデミックは第2波が来た時に最大のピークになると言われています。

 世界的な感染の第2波が来るだろうと言われている10月~11月の前に、アストラゼネカとオックスフォード大が開発しているワクチンが、最も早く上市(最短で9月と言われています)されそうなので、このワクチンの開発が成功し、人への接種が承認されれば、更なる株高となるでしょう。

 しかし、このワクチンを接種したら、新型肺炎に罹らないという保障は全く無いような気もします。

 そもそもコロナウィルスは、風邪ウィルスの一種ですし、インフルエンザワクチンを打っても、インフルエンザウィルスは変異して、多くの人がインフルエンザに罹るのですから、新型肺炎のワクチンを打った場合でも、コロナウィルスも変異し続けていることから、感染の第2波が猛威を振るった場合には、結局かなりの人が罹ってしまうような気がするのですが...

 ただし、第2波が来ても、3月・4月のようなロックダウンを導入する国は殆ど無いと思います。

 ロックダウンはあまりにも経済的な影響が大きく、人々の生活が破綻しますし、これ以上の経済対策や金融緩和を実施するのは財政的に難しいのですから、ロックダウンではなく、ある程度の制限に留める国が大半になると予想します。

 

 ワクチンの効果が限定的だった場合、特効薬の開発以外、新型肺炎の克服は目指せなくなり、経済の全面再開はかなり遠のくので、リセッションが長引き、これが今言われているブラックスワンです。

 

 また、面白いデータがあり、今、アメリカ株のS&P指数は3000ptを超えていて、まだまだ上がるのでしょうけど、半年先の12月先物は2000ptのものに大きな売買が出来ているそうです。

 これは、

「感染の第2波に対しワクチンの効き目が薄く、今の楽観ムードが完全に壊れ、再度暴落するだろうという予想に賭けている投機筋が結構居る」

ということの現れだそうです。

 それに加え、アメリカの現在の政治情勢が続くと、アメリカ大統領選で現職T大統領が敗れて、バイデン氏が大統領になる可能性が高く、そうなるとバブル株価が崩れ始め、トランプ減税が撤回されれば、より株安になるだろうという見立ても入っているようです。

 

 また逆に、ワクチンに相当の効果があって、第2波の発生が小さくなり、新型肺炎の蔓延が徐々に収まっていって、景気の回復が見通せる状況になった場合には、あまりの急激な株高にバブルの発生を警戒しているFRBが、超大規模金融緩和政策を大統領選終了以後に、段階的に縮小するのは確実です。

 そうなると、現在のバブル相場を支えるマネーの供給が無くなりますから、今のバブル相場が崩壊するだろうという予想までをも入れた、一部投機筋の2000pt先物に対する賭けなのでしょうね。 

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 今週の個人的な成績ですが、先週の持越し分については

 5月29日(金)

  買い持越し:東洋製缶・山一電機・TOWA・日立・SB
  空売持越し:無し

 でした。

 6月1日(月)

  利確:TOWA・日立・SB

  損切:山一電機

  買い持越し:東洋製缶・SB

  空売持越し:無し

 6月2日(火)

  利確:東洋製缶・SB

  損切:無し

  買い持越し:SB

  空売持越し:無し

 6月3日(水)

  利確:SB

  損切:無し

  買い持越し:SB・出光・JAL

  空売持越し:無し

 6月4日(木)

  利確:SB・出光・JAL

  損切:無し

  買い持越し:SB

  空売持越し:積水ハウス・アインHD

 6月5日(金)

  利確:積水ハウス・アインHD

  損切:SB

  買い持越し:SB・出光・三菱マテ・三菱商

  空売持越し:日駐   

 ※株主優待用長期保有:日本スキー場開発・東急不動産HD・すかいらーく

  

 今週は、木曜日の寄付きまで、先物絡みでの非常に強い相場だったので、空売りはせずに、買いだけに徹し、まずまずの成績でした。

 

 個別では、積水ハウスの決算がかなり良く、空売りは大失敗したと思いましたが、直前に外資系証券がレーティングを引き下げていたので、売り仕掛けをしていたようで、今日株価が全く上がらずに助かりました。

 逆に、決算内容がいつも期待外れで暴落するアインHDは、今回も決算が悪かったのですが、こちらは逆に野村が事前に買い仕掛けをしていたようで、レーティングの目標株価を大きく上げてきた影響からか、寄付きに少し下げた後、直ぐに切り返して小幅高となってしまい、利益はほとんどありませんでした。