阿寒湖の続きの記事となります。
屈斜路湖周辺は、別荘地として一部開発されているものの、それ以外は農地が広がり、典型的な北海道らしい牧歌的な風景が広がります。
屈斜路湖はカルデラ湖なので、周囲を外輪山に囲まれており、湖全体を見渡せる場所として、峠がいくつもあるわけですが、一番有名なのは「美幌峠」。
この写真撮影時は、春先だったので、積雪対策で安全策が倒されています。
こちらは、夏の美幌峠から撮影した屈斜路湖の写真です。
そして、屈斜路湖に突き出た和琴半島は、ミンミンゼミの北限として知られ、コオロギも一年中生きています。
これは、和琴半島全体が火山活動で地熱が高く、温かいので、亜寒帯で生きられない生物が生きているという不思議な場所となっているのです。
この写真は、和琴半島の付け根付近です。
屈斜路湖は大きな湖なので、波が少し高めです。
写真の和琴半島西側の湖岸は凪いでいますが、反対側の東側湖岸は、かなり波が高かったです。
和琴半島を夏、歩いていると、ミンミンゼミの鳴き声がこだましています。
本州では当たり前の事なので、最初は特別な感じはしませんが、よく考えてみると、北海道の道東地方で、ミンミンゼミの鳴き声がするのは、この場所だけです。
ですから、非常に不思議な場所です。
ただ、和琴半島を訪れる人は少なく、半島を歩いて約1時間で一周出来るのですが、旅人と旅妻が訪問した時、すれ違ったのは数人だけでした。
和琴半島の先端部は、写真のように地面から蒸気が出ているくらい、地熱が高いのです。
屈斜路湖周辺に大型ホテルは、殆どありません。
西武鉄道系列のプリンスホテルが運営する屈斜路プリンスホテルが最大のホテルです。
屈斜路湖は、阿寒温泉や川湯温泉も近いので、そちらで泊まる方が多いのが実情です。
この写真の撮影時は、屈斜路プリンスホテルで宿泊しました。
こちらは、夕闇の屈斜路湖畔です。
波も穏やかで、人影も殆ど無く、静かな夕暮れ。
遠くに来たなあという実感がします。
都会の喧騒とは無縁の世界が広がっています。
最後に、阿寒湖から知床に向かう山道で見かけたキタキツネの写真を。
この場所は、人里離れた山深い峠道の途中ですから、知床で見かけたキタキツネとは異なり、ただ道路を横断していただけのようですが、少し人慣れもしているようです。
こうして写真で振り返ると、また行きたくなってしまいます。
コロナが収束し、一通り世界旅をしたら、また道東を訪れるつもりです^^