昨晩、アメリカ国債の金利が再び急騰(+0.1%超)したことで、アメリカのグロース株が軟調に。
その影響で、本日の日本株は一時、日経平均で850円安(終値628円安)と、先週の金曜日(日経平均で1202円安)に続いての急落となりました。
今日の大きな下げは、今晩のパウエルFRB議長の講演内容警戒と、MSQ絡みの動きだと思われますが...
ここにきてなんだか、急に崩れ始めた感じがしますが、振り返ると、アメリカ・ゲームストップ株の乱高下や仮想通貨の急騰と言った、局所的にバブルな動きが顕著に出ていた時点で、株式相場にも急ブレーキが生じるサインが点灯していたのだと思います。
超低金利政策が実施されているはずにもかかわらず、それに反する、アメリカ国債利回りの急騰は、空前の超大規模な財政出動と金融緩和だけで高値まで突き抜けた極めて歪なコロナバブル相場の象徴なのかもしれませんね。
いま、コロナからの回復を見込んで、ありとあらゆる商品にジャブジャブのマネーが入り込んで、商品価格も上昇しています。
それでインフレ率が上がってきているのですが、そうなると、中央銀行の利回り誘導操作だけでは、経済全体の動きを御するのは無理だということなのです。
日本株で言えば、先週金曜日の1202円安だけではなく、今週火曜日に「+330円高からー350円安」という値動きが、相場に大きな変調が出たサインなのだと思います。
「下げそうなら、空売りすればいいじゃん」と思えますが、最近は空売りで入っても、直ぐに急反発してことごとく踏み上げられる動きとなっていますので、現状で安易な空売りでの利益取得は難しいものと思われます。
それに、来週金曜日にはMSQ(メジャーSQ)がありますが、それに向けた色々な思惑や裁定解消の動きも重なって、アメリカ株以上に日経平均が大幅に変動している原因なのでしょう。
個人的には、このような相場状況の変化から、先月から長期保有予定で買い持ちしていた銘柄は、今週損切りして殆ど撤退しました。
現在の保有株は、3月の株主優待目的で先週金曜日の急落以降に買い入れた銘柄ばかりに。
今月末には、3月期銘柄の権利取りという大きなイベントがあります。
特に、主に日銀が保有する巨額のETFに対し、権利落ち前後に配当落ち分再投資(今回は1兆円規模と言われている)いう巨大な買い需要が自動発生する点が、他の月の権利取りと大きく異なります。
そこに向けて、どのタイミングで入るべきか、それを探る日々が続きそうです💦