先月、世界一周航空券の申し込み直前に、12年使っているクレジットカードで、情報流出が発生してしまったことを書きましたが、その後の経過について、追記しようと思います。
まず、改めて簡単に経緯を。
たまたま、限度額の確認のため、ネットで利用明細を見たところ
10月15日 「Apple itunes store 120円」
という明細が...
アップルの決済を全く使っていない旅人ですから、「これは不正利用だ」と、即気が付きました。
そこで直ぐに、インターネットで、同様の被害に遭った人の体験談や、対処法が無いか探したところ、沢山出てきましたので、それらを参考にネットで
「apple 問い合わせ」
と入力して、検索で見つけた、アップル公式サイトのメールフォームから、「身に覚えのないクレカの利用があった旨」を書き込んだところ、返信待ちに。
同時に、クレカ会社にも電話し、不正利用状況の確認と、今後の対応策について話しました。
(クレカ会社からの回答だと、アップルの方で異常を検知したらしく、連続決済が入ったものの、2回目以降はキャンセルになり、決済は1回だけで停止し、このことで犯人は、「使えないカード情報」と判断して、不正利用を諦めたようです)
後日、アップルの担当者からメールの返信があり「セキュリティーチームと連絡を取って下さい」と、連絡方法も含めた回答があったので、当初は、メールで改めてこのセキュリティーチームとやりとりをしようかと思いましたが、メールだと時間が掛かりますし、万が一不正利用が新たにされた場合を考慮して、電話で直接やり取りすることに決めました。
この時アップルの場合、電話予約をして、電話がかかってくるのを待つ形だったと思います。
(アップルは直通の電話番号を開示していないので、基本的には電話予約を入れる形になります)
もちろん、現在進行形でクレカの不正利用が発生している場合は、まずはクレカ会社に電話して、即カードの利用を止めることが優先です。
旅人の場合は、クレカの不正利用が連続的になされていなかったので、先にアップルに連絡し、クレカの利用はアップルの回答があるまで、停止しない形にしていました。
アップルのセキュリティーチームの担当者から掛かってきた電話で、不正利用された状況を話したところ、そのクレカ番号を聞かれたので、答えました。
すると、即
やはり、不正利用だと思われます
クレジットカードの使用停止手続きをして下さい
当社では、この番号の利用停止措置をします
との回答がありました。
本当に、待ち時間ゼロ、秒単位での回答だったですね。
こんなに即答できるということは、おそらく、アップルのセキュリティーチームが利用している端末だと、全ての情報が見えるので、たとえ携帯電話でクレカ決済を行った場合でも、その場所までが確認できるのだと思います。
だから、不正だと即答だったのでしょうね。
その後、即クレカ会社に再電し、クレカの利用停止と再発行の手続きを行いました。
しかし、ここで、旅人は失敗をしてしまいました。
それは、この時に不正利用分の返金手続きについて、アップルにもクレカ会社にも確認しなかったことです。
そのため、クレカの11月分利用確定時にも、この120円の不正利用がそのまま残ってしまうことに。
このまま放置すると、誰も返金してくれませんよね。
あれ?
不正利用と特定されたのに、自動的に返金手続きはしてくれないの?
加盟店側が返金しない場合には、最終的にクレジットカード会社が(加入している保険で)、返金手続きをするわけですが、第一義的には、不正利用決済の当事者となった加盟店側に、返金手続きを申し込まないといけないのです。
加盟店側も保険に入っている場合があり、そちらで支払うことも多いからですね。
今回の場合、不正利用の返金手続きは、最初、アップルに申し立てなければいけないのですが、それを怠ったために、返金手続きは宙ぶらりんに。
もし、最初にクレカ会社に返金申し込みしても、クレカ会社からは「まずは加盟店に申し出てください」と言われるだけですので、携帯から電話を掛けると、電話代も掛かり、120円の不正利用のために、120円以上の経費を掛けるのでは、意味がないですし、二度手間ですから、もう一度アップルのメールでの問い合わせフォームから、返金申し込みをしました。
すると、当日回答があり、「アップルの方で返金手続きします、なお、返金決済は翌月か翌々月になりますので、ご了承ください」と丁寧なメールが来ました。
これで一件落着ということに。
そうしても、こういう被害に遭うと、動揺してしまいますので、大事なことを確認し忘れる場合も多いですよね?
クレカの不正利用は、今どんどん増えています。
来年は東京オリンピックもあるので、日本人のカード情報は益々狙われると言われています。
今までは、日本語という部分が世界的に見て大きな壁になっていて、日本人のカード情報は、それほど狙われていなかったとのことですが、優秀な無料の翻訳ソフトが開発されるにつれ、狙われるケースが増えているとのことです。
アメリカ人の場合ですと、普段使っている自宅周辺ではない、アメリカ国内の遠い旅行先でクレカ使うと、「不正利用の疑い」と自動的に判断され、決済ができないどころか、カードが止まってしまう場合もあるとのことです。
それに比べると、日本のクレカ会社は、そこまでのシステムを導入していません。
今後も、インターネットショッピングの世界は拡大する一方ですし、それに伴い、クレカの情報流出も増える一方ですから、
自分は被害に遭わないだろう
ではなく
いつ自分が被害に遭うか
という時代に突入しているのだと感じました。
ですから、適切な対応方法を知っておく必要があります。
安易に、怪しいメールを開くようなこと(フィッシング被害に遭う可能性が高い)や怪しいサイトでのカード番号を入力するようなことは、絶対に避けないといけないですね。