昨日(24日)に、応募期限を迎えた、伊藤忠によるファミリーマート株のTOB。
24日の大引け後、伊藤忠より何も発表が無かった(応募不足ならば、延長だったでしょう)ことから、成立したものと推測されていましたが、日経の記事でも「TOB成立の見通し」が出ました。
物言う株主からイチャモンが付いて、より高値のTOBとなるのではないかという期待から、TOB発表後の株価は高いままでしたが、先週木曜日から株価がTOB価格の2300円を下回るようになったので、それまで様子見をしていた株主の多くが、TOB応募に姿勢を転じて、無事成立という方向になったのでしょう。
正式には、本日中に結果が発表されます。
今回の伊藤忠によるTOBは、ファミマ株を上場廃止にする目的で行われたのですから、このTOBが成立すれば、臨時株主総会等が開かれた後、上場廃止となるので、日経平均銘柄の入れ替えという大きなイベントが発生します。
日経平均に採用されれば、株価は急騰しますから、予想を見事に当てた場合、かなりの利益をゲットできます。
(ただし、外せば、負け確定です)
ファミリーマートは2016年8月末に、ユニーとの合併により、元々日経平均銘柄だったユニーの代わりに日経平均銘柄に採用されましたが、約4年という非常に短い期間で除外されることになります。
ファミマ株に代わる採用候補は、現在のところ多岐にわたっています。
丁度、毎年9月上旬に発表される日経平均銘柄の定期入れ替え時期と重なっていることもあり、どの銘柄が選ばれるのか、全くわからない状況です。
入替え銘柄の発表日も、「定期入れ替えとファミマの臨時入替えを同時だろう」と言われています。
先日のソニーFHDの入替え時は、JPXでほぼ決まりでしたが...
今回の証券大手各社予想も、バラバラです。
今、名前が挙がっているのは、定期入れ替えと同時発表という前提での予想ですが、
カカクコム・ZOZO(この2銘柄は、万年採用候補です)
という名前も出ています。
ちなみに、ファミリーマート株だけに対する入替え候補について、
野村證券の予想は、カカクコム
という予想です。
ソニーFHDは金融セクターでしたので、入れ替え銘柄も金融系という予想で、結果もその通りでしたが、今回は消費セクターなので、どの銘柄が選ばれるのか、本当にわかりません。
ですから、今回の入れ替えを当てて利益を狙うのは、完全なギャンブルとなります。
ちなみに定期入れ替えでの除外銘柄は、日本化薬しか名前が挙がっておらず、昨年も最有力候補だった(結果は、万年除外候補の東京ドームでしたが)ので、ほぼ決まりといったところでしょうか?