本日(10月22日)、8月下旬まで実施されていた伊藤忠によるファミマ株TOBの結果から、筆頭株主の伊藤忠より実施が要請されていた、ファミリーマートの臨時株主総会が開かれました。
ファミリーマート株は、日銀によるETF買いの影響を非常に大きく受けていた銘柄であり、日銀の実質保有割合が20%超(日銀以外が保有するETF等の商品を合わせると約30%)だったことから、TOBでの株式の買付け株数が約65%に留まりました。
ETF等は、指数との連動を維持するために、TOBには応募しない(出来ない)のが通例ですからね。
そのため、伊藤忠による完全子会社化には、「臨時株主総会を開いて、株式併合の決議の承認が必要」になったことで、TOB成立後の完全子会社化による上場廃止の一連の手続きが2か月程度先延ばしになっていたのです。
そして今日、その臨時株主総会が開かれました。
勿論株式併合等の2つの議案は承認されましたので、ファミリーマート株は、本日東証より整理銘柄に指定された後、11月12日(最終売買は11月11日まで)で、上場廃止となります。
この結果により、本日夕方に、日経新聞社より日経平均(日経225)銘柄の入替えが発表されることになるでしょう。
ファミマ株に代わる日経225採用銘柄の事前予想は、最近の万年採用候補の「ZOZO・カカクコム」が筆頭となっています。
その他では、サントリーBF・ヤクルト・スクエニも名前が挙がっています。
今年9月の定期入れ替えを振り返ると、除外銘柄は大方の予想通りで「日本化薬」でしたが、採用は全く名前の挙がっていなかった「SB(ソフトバンク)」でした。
臨時入れ替えは、基本的に除外される銘柄と同一セクターから選ばれるのですが、このルールは必ずしも決まりというわけではありません。
今後、NTTドコモ株の上場廃止による、臨時入れ替えも控えていますから、今回選ばれる銘柄はドコモ株TOBの影響も少しありそうなので、今回どの銘柄が選ばれるのか、ちょっと読めないですね。