3月7日で、2か月もの長期間となった一都三県の緊急事態宣言。
大半の方は、「2カ月もやったのだから、解除するだろう」と思っていたことでしょう。
キチンと従った人は、2カ月間も多くのことを我慢したんです。
我慢していない人も沢山居ますが、我慢していた人も沢山居るのです。
我慢した人に対するご褒美が、予定通りの解除。
特に、悪者に祭り上げられた、「居酒屋等の夜間営業の飲食店等(1日6万円の補助金の方が売上げより多い、一部の飲食店を除く)」にとっては、宣言の終了日が、長かった暗黒のトンネルから見える一筋の希望の光だったのです。
ところが、政治的な対立・動機でそれを翻す始末。
我慢をしていた方は解除を予想して、今まで我慢を強いられた分、色々な予定を組んで準備していたのですから...
突如浮上した「2週間の延長」が独り歩きし、その言い出しの主導権を握る争いで、官邸と知事が鍔迫り合い。
しかも神奈川県は内心「再々延長に反対」。
足並みもそろっていないし、昨春の大失敗を教訓にできず、十分な対応・対策を取らないまま、GoToで緩めすぎて、冬の再流行期に突入したからパンクしたのです。
既に、新型コロナ感染者の減少は下げ止まりとなり、現状の対策ではこれ以上の大幅減少は望めません。
人々も緊急事態宣言に飽き飽きしており、高齢者の一部を除くと、多くの人々が各地へ出歩き始めてしまっているのが実情です。
各観光地や繁華街も、「1月より2月、2月より3月」の方が明らかに人出が増えています。
近畿圏や福岡県が先行解除されたことから3月は、より人出が増えるでしょう。
もう人間の「行動抑制」の我慢の限界を超えているのです。
だから、これ以上緊急事態宣言の期間を延長しても、従わない人が増える一方となり、殆ど意味はありません。
今回だけは、批判を享受し、勇気を奮って、「緊急事態宣言を一旦解除します」と高らかに宣言し、人々の不満のガス抜きをしなければならなかったのです。
今回の再々延長は、批判も大きく、もし数字が減らないまま、3月21日に接近すれば、陽性者の一部の検査結果発表日をずらす等の数字の操作を実施して、減ったように見せ掛けて解除するのでしょう……
そういう小細工をするのもミエミエだからこそ、今回の延長には意味が無いのです。
それに当初、「東京都で1日500人を下回ったら解除するので、緊急事態宣言をさせて欲しい」と言ったのは、担当大臣です。
政治家は都合が悪くなると、自分が言ったことをすぐ忘れてしまいます。
いまや、高級官僚も政治家並みに、シラを切ったり言い訳ばかりで居座り、責任を取らずに乗り切ろうという小者連中ばかりですが……
いくら緊急事態宣言しても、特に活動が活発な若い人の行動を止めることは出来ません。
既に春休みに入っている学生は非常に多く、春の行楽シーズンも目前。
このスキー場の写真は、緊急事態宣言中(平日)のものです。
かなりの人出ですね💦
1月も2月も、スキー場は若い人で溢れていたようです。
人々の心に響かない緊急事態宣言では、効果は殆ど出ないでしょうね。