欧米アジア株は堅調なのに、日本株だけがここにきて上がらなくなった最大の要因は、日本における新型コロナの感染拡大が止まらないことでしょう。
東アジアで、最も感染が深刻な日本国。
だからここにきて、東京エレクトロンやレーザーテックといった、コロナで大きな恩恵を受けている超高値圏の半導体装置関連銘柄が、再び大きく上昇しているのだと思います。
そして、第4の波に突入しつつある、日本の感染状況。
日本における新型コロナウィルスは、従来型では比較的感染しにくかったことで完全に油断している若年層にも感染するように変異したもようです。
緊急事態宣言が全面解除された3月については、偶然日本特有の年度末だったので、各学校は休暇に入っており、今のところ若年層への広がりが顕著になっていませんが、4月に入って学校が再開し、新型コロナウィルスの変異種は、若年層を中心に、静かに、そして一気に広がってきていると見て間違いないでしょう。
残念ながら、学校の外に出ると、先生が見ていないからと、マスクを外したり、あごマスクにして、友達とベチャクチャしゃべりながら、街中を闊歩し、遊んでいる、小・中・高校生・大学生の多いこと多いこと...
「若い人は感染しにくい・しない」と若年層の大半がSNSでの情報で思い込んでいますから、マスクは仕方なくポーズでしているだけであり、コロナ感染への警戒心は低いというのが実情でしょう。
(上の写真は、記事との関連性は特にありません)
新年度に入った大学も、対面での授業を再開していますから、大学生も多く街中に出ています。
従来種は、若年層に感染しにくかったので、こうした光景もある程度仕方のないものでしたが、今回の変異種では、こうしたことを続けていれば、直ぐに感染してしまうでしょう。
日本の学校は集団生活の極致みたいな場所ですから、あっという間です。
おそらく、GWに入る直前に、都市部の学校でのクラスターが徐々に発生することになるでしょう。
一部の地域ではGW後の、学校休校という動きも見られることになると思います。
GW前には一部の地域で緊急事態宣言の再々発令も見込まれる、このような状況から、今高値圏にある日本株は、残念ながら「セルインメイ」の格言通りの動きになるかもしれませんね。