先週・今週と小売・飲食業を中心とした主に2・8月期決算銘柄の決算発表が続きました。
コロナ禍の影響が小さくなる今期に関して、好決算予想を出した企業が勿論多かったのですが、株価がかなり高くなっている銘柄も多いことから、発表を期に材料出尽くしで急落する銘柄も目立ったのが、今回の決算発表の特徴でした。
この傾向は、来週末から本格化する決算発表シーズンでも続く可能性が高いので、株価が上がり過ぎている銘柄については、決算を跨ぐのはかなり危ないのかなと思います。
これは、社内での人望が低く、株主とも対立し、次の株主総会での信任見込みが無いことから、先週の取締役会で解任見込みだった車谷前社長が、起死回生の一手として、 自身の古巣の投資ファンドに、東芝へのTOB提案をさせたというのが、この提案の裏事情だったようです。
ところが、このTOB提案が逆に裏目に出て、「車谷氏は自分の地位を守るために、会社を売るのか?、利益相反行為ではないか?」と批判が益々大きくなり、あっという間の辞任に追い込まれたのです。
2015年に発覚した粉飾決算や、原発事業での巨額特損で、ボロボロになった東芝の価値というのは、キオクシアの4割の株を保有していることぐらいで、それ以外は他社に比べて技術面で優位性があるわけでもない、図体のデカいだけの企業ですが、コロナ禍での需要急増・米中対立等による半導体不足から、史上稀れにみる半導体ブームのお蔭で、キオクシアの企業価値が極めて高くなっており、巨額のTOB提案が相次いで表明される状況になっています。
今後、TOBの行方がどうなるのか、(最終的には、キオクシアが国内で唯一、先端の半導体を製造していることから、国内産業を守る新法が足かせとなって破談でしょうが、一時的には敵対的買収合戦となる可能性もある)非常に注目ですね。
先週の持越し分については
4月9日(金)
買い持越し:チヨダ・マックハウス・イオンFS
空売持越し:IGポート
でした。
4月12日(月)
利確:IGポート・イオンFS(PTS)
損切:チヨダ・マックハウス
買い持越し:ヨンドシー
空売持越し:アレンザHD・ワッツ
4月13日(火)
利確:紀文・ヨンドシー
損切:アレンザ・ワッツ
買い持越し:吉野家・パルHD・紀文
空売持越し:東宝・アークス
4月14日(水)
損切:アークス・パルHD
空売持越し:無し
4月15日(木)
損切:無し
買い持越し:フタバ産業
空売持越し:無し
4月16日(金)
利確:無し
損切:フタバ産業
買い持越し:アルプス電気
空売持越し:無し
※長期保有:SI(優待用)・日本スキー開発(優待用)・東急不(優待用)・東和フード(4月優待)
今週は、コロナの感染拡大で、日本株はやや軟調だったこともあり、個人的な取引金額・取引数はかなり少なくなりました。
週間成績は、IGポートでの空売りの勝ちで、プラス(+10万)で終わりました。
来週末から本格的に始まる決算発表シーズンに向けて、仕込みを開始したいところですが、今週末実施の日米首脳会談後の共同声明(特に台湾に関する部分)に対する中国の猛反発と対日制裁や、日本企業・製品に対する不買運動の発生も予想されることから、来週への買い持越しを基本的に見送りました。