「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

旅の資金は、投資利益で捻出しています。セミリタイア家計簿も。

増税ばかりでは、未来は無いのでは?

最近は旅行記事ばかりだったので、少し気になることを。

 

現在、日本人の平均的な公的負担率は、一説に年収の48%に達しているとも言われています。

確かに、この1年間に支払った所得税・消費税・固定資産税・国民年金国民健康保険料の五大公費を足すと昨年の収入の4割を超えています。

少額投資で支えるセミリタイア生活なので、収入に比べて所得税率が高いことと国民健康保険料も高い(社保ならば労使折半)のもあるのですが、高いですね。

48%だとほぼ五公五民。

重税だったと言われる江戸時代(幕府直轄領を除く・幕府直轄領は江戸時代中期まで四公六民)の税率と同じ。

小田原北条氏の施政下では、四公六民ですから、少なくとも現在の日本の税率は、後北条氏よりも重いということになります。

そして政権与党では、今後も負担増ばかりが議論されています。

これでは、経済は沈む一方。

三十年以上も実質的な増税がほぼ毎年行われ続けてきたことも、経済が成長しない原因です。

 

今後は、少子高齢化加速で、個人消費は漸減。

人口減少も急加速で個人消費は漸減。

日本の経済情勢は、益々厳しくなります。

そこに、追加の増税ばかりでは、近い将来「日本経済終了」と言われるのも致し方ないでしょう。

 

ジリ貧に向かう未来に向けての逆転の活路は、「減税」です。

税金は大幅減税。

その代わり社会保障費は、年齢に関係なく一律公平(4割に引き上げは致し方無いでしょう)に負担へ。

高額医療費制度は縮小。

皆保険は出来るだけ維持すべきですが、共産国家じゃないのですから、8万円払ったら300万円以上する最先端医療が受けられる夢の制度は最早維持不能。諦めるべきでしょう。

高齢者の票が逃げるからと、医療財政の負担の大半を現役世代に押し付け続けるのは、もう止めにしないと、本当に維持出来なくなる。

 

貧しくなった日本。

今後益々貧しくなる日本。

でも、生きていかなきゃいけない。

2013年〜2020年に大学進学・就職した「ぬるま湯世代」。

厳しい現実から目を背けるために、GPIFの資産や日銀の輪転機を用いて、疑似好景気を作り出しました。

これが、市場経済の厳しい競争を知らぬ「ぬるま湯世代」を作り出すことに...

今後日本の国際競争力は、大きく低下していくことでしょう。

 

ぬるま湯世代。

そんなことないよって言う人も居るでしょう。

ITバブル崩壊とリーマンショックのあった激動の2000年代には、孫さん・柳井さん・三木谷さん・藤田さん等々が台頭し、現在の稼いでいる新興企業の創業者が、二度の大不況を乗り切って、自身の企業を大きく成長させました。

ところが現在、三十代以下の創業者は小粒な方ばかり。

だから、ぬるま湯世代と称しているのです。

次代に新しい分野で大きく稼ぐだろう新興企業が見当たらない.....

これは、相当な危機なのです。

 

でも、若い人も何十年、下手すれば100年生きていかなきゃいけない。

 

国際競争力が弱くなったことで、昨今の風潮は、猫も杓子も「投資・投資」。

特に最近の若い人は、投資に目が眩み過ぎているように感じます。

だから、世の中詐欺だらけ。

いつの時代も人間は欲望の生物。

色々な詐欺が、どの時代にもあります。

でも、将来の不安から投資に走っている若い人達が詐欺に引っ掛かり過ぎているように思うのは、気の所為でしょうか?

投資の世界は、生涯に渡るような長期投資は別として、9割の人が損をする世界だということも投資を異様に推進しようとしている政府には忘れないで欲しいですね。

 

そうした歪んだ風潮を正すにも、減税と社会保障制度・負担率の抜本的改革が必要でしょう。

まだ、力が残っているうちに、人口五千万人になる2100年に向けた全てのブラッシュアップ・バージョンアップを。

まあ、今になって40年前の「デジタル」とかいう死語を平気で用い、氷河期世代を完全に見捨てて、衰退を一気に早めた、現与党や日本の官僚には出来ないでしょうけど。

 

今後は、農業・観光立国+ニッチな高技術に特化していくしか、日本の生き残る道は無いのですから、そうした分野に重点的に予算を回すべき。

次世代半導体の官民プロジェクト・ガミラス?「ラ○ダス(2nm半導体)」とかという沈んだ太陽を引き戻そうとする無駄な努力に兆円も突っ込むなら、農業・観光やまだ高シェアの半導体素材等の技術力維持に投資すべき。

TSMCに渡り合えるようなものが官民プロジェクトで成功する可能性は殆ど無いですよ。

トップが75歳、ナンバー2が70歳。

とりあえず国の資金提供が1.3兆円でスタートするこのプロジェクト。

今迄の失敗は金額が少なかったからと、一桁増やしたようですが...

アメリカの最先端半導体への補助は、とりあえず5年間で7兆円超ですよ?

ラピダスが成功出来ると思っているのなら、劣化した日本の高級官僚のレベルが益々貧相になったという証拠でしょうね。

アメリカは台湾有事を危惧して、ラ○ダスに協力して保険を掛けているだけ。

ラピ○スに協力するインテルは7nm止まりで苦しんでいるし、最先端の3nmを作れるのはTSMC・サムソンぐらいで、それもほぼTSMCの独断場。

地政学的な危惧からTSMCも、相次いでアメリカ国内に投資・新工場建設を発表(総額7兆円)しているから、TSMCの台湾島外の工場が必要十分に揃えば、日本のラ○ダスプロジェクトから手を引くでしょうね。

 

いっそのことTSMCを100兆円で買収した方が良いのでは?と思うんですけど。

100兆円じゃあ買えないか〜。

200兆円かな?

日銀の輪転機に価値があるうちにね。

 

残念ながら、資源のないこの国で、次の世代が確実に食ってゆける国際競争力のある大きな産業が日本には見当たらないのです。

唯一残っている自動車産業も徐々に衰退しているのが現状。

「EV化はハイブリッド潰しだ」って騒いでいる専門家も結構居るけど、昔ならば「EVでも世界を取ってやる」という意気込みが日本経済にはあったはずですが...

だから、衰退止まらないんですよ。

 

人口も大きく減る。

だからこそ、世界的高シェア・高技術のニッチ分野に更に投資・進出し、他に奪われないよう万全を期すと共に、農業と観光立国で補う。

人間、みんながみんな優秀な訳では無いのです。

優秀な人にニッチ高技術分野で頑張ってもらい、平々凡々な人は農業と観光で稼ぐ。

日本には四季に加え、♨&❄がある上に、古い貴重な建築物も沢山あって、サービスも一流で、観光立国出来る十分な下地がある。

資源でボロ儲けの五大商社と、日本の食卓を支える巨大流通の7&I・イオンG等に対し、資本金数百億円規模の農業法人設立を義務化すると共に、農業関連は補助や税制面で優遇すれば、農業も大規模化・会社員化出来て、食糧自給率も維持出来る。

これくらいの、未来に向けた大改革を行わず、ただ増税ばかりでその場を凌ごうとすれば、日本の富裕層はシンガポール・ドバイ・アメリカに生活の拠点を移して逃げてしまい、国内は高齢者と貧乏人だらけになるでしょう。