「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

旅の資金は、投資利益で捻出しています。セミリタイア家計簿も。

長野・白馬へ(栂池高原スキー場)

 

 スキー・スノボ旅1日目は、新潟・湯沢の「神立スノーリゾート」で滑った旅人一行。

 翌日は、早朝に起床し、新潟・南魚沼市から長野・白馬村まで移動します。

 起きると、体のあっちこっちが痛いという、恒例の筋肉痛祭りの洗礼を受けた旅人。

 スキーをした後は、毎回のことですが、年々ひどくなっているのは加齢のせいです。

 

 南魚沼から、白馬への移動は、最短距離で約140キロ。

 高速道路はありませんので、ひたすら下道で向かいます。

  塩沢(南魚沼)→R353→十日町市→R117→長野市→R19→県道→白馬村

 というルートで、長野市内通過が時間的なネックとなります。 

 ただ、いつもの年ならば、冬季は積雪で余計に時間が掛かりますが、今年は全く積雪が無かったので、結局休憩を入れて約3時間半で白馬村に到着できました🚙。

 白馬村には、白馬エリアを代表する

    八方尾根スキー場

を始め、隣の大町市や小谷村にあるスキー場を合わせると

    栂池、五竜・47、岩岳、コルチナ・乗鞍、鹿島槍、さのさか、爺ケ岳

の合計10か所のスキー場があるので、この10か所を統一して「HAKUBAVALLEY」という名称で、海外に売出しをしています。

 ですから、10か所共通リフト券も売り出していますね。

f:id:tabibitoshuu:20200202101125j:plain

 さてさて、旅人一行は、当初は白馬岩岳スノーフィールドに行く予定でしたが、今シーズンの異常な少雪の影響で、岩岳スキー場の滑走可能エリアがあまりにも狭いため、行き先を変更することに。

 

 ここで、株主優待券の出番です^^

 旅人は、こういうこともあろうかと、日本スキー場開発(略称NSD (コード6040))の株主優待券を予め取っておきました。

 NSDは、大阪に本社のある日本駐車場開発(2353)の子会社。

 日本駐車場開発のオーナーである巽氏がスキー好きなのが縁で、潰れそうになっていた各地のスキー場を買収したことから、日駐がスキー場を運営する会社として設立したのです。

 現在では、八方・栂池・岩岳鹿島槍竜王(いずれも長野)・めいほう(岐阜)・川場(群馬)と菅平(長野)の一部の合計8か所を運営しています。(八方は一部他企業運営部分もある)

 特に白馬一帯のスキー場が多いことから、2017年には、本社も都内から白馬村に移転(白馬駅近くにあります)しましたので、株主総会白馬村で行われています。

 このような経緯の企業ですので、1単位所有でもらえる株主優待券は、スキーリフトの割引券がメインとなります。

 その割引率は、八方と川場を除く50%引き(1枚で5人まで)×5枚。

(一番人気のある八方は他社運営の絡みもあるので大人800円引き、川場は2000円引きです)

 その他に、レンタルや温泉施設の割引券もあるので、スキーヤースノーボーダーにとっては、権利を取っても損はない優待券だと思います。

f:id:tabibitoshuu:20200202100817j:plain

 

 結局この日は、岩岳の隣の「栂池高原スキー場」に行くことにしました。

 栂池に着くと、前日の神立の混雑とは異なり、ゴンドラ乗り場付近の人は少なかったのですが、天気も、

f:id:tabibitoshuu:20200202091507j:plain

 このように、ガスがかかっていて、残念ながら北アルプス雄大な景色は全く望めませんでした。

 早速、ゴンドラ乗り場の隣にあるチケット売り場で、株主優待券を使ってリフト券を半額(一枚2700円)で購入。

 窓口の人が中国の方だったので、ちょっと驚きましたが、周りを見渡すとスキー・スノボ客の8割以上が外国人。

 日本人が少ないので、窓口の従業員も外国語の出来る人である必要性が高く、当然のことなのかもしれません。

 そして、ゴンドラに乗って、スキー場の上部に向けて出発。


Tsugaike-Kogen Snow Resort (Gondola Eve) hyper-lapse (栂池高原スキー場 ゴンドラ「イブ」 ハイパーラプス動画)

 残念ながら、景色は見えず、寒々しい感じのまま、山頂駅に到着。

f:id:tabibitoshuu:20200202091718j:plain

f:id:tabibitoshuu:20200202091743j:plain

 山頂駅付近で撮影した2枚の写真ですが、写っている人の中でおそらく日本人は旅人一行だけ、他は全て外国人だと思います。

 この状況を見ると、外国人観光客が本当に多く来ているという証であると共に、この人たちが来なければ、日本の観光地は潰れてしまうんだろうなとも実感しました。

f:id:tabibitoshuu:20200202093126j:plain

f:id:tabibitoshuu:20200202093220j:plain

 午前中の中・上部エリアは、写真のような視界の悪い状態で、雪質も残念ながら非常に悪く、白馬エリアの1月末としてはあり得ないレベル(4月初旬のシーズン末期のような雪質)でした。

 ですから、非常に滑りにくかったです。(旅人が下手くそなのもあります)


Tsugaike-Kogen Snow Resort (Hannoki-No3-Lift) Hyper-lapse(栂池高原スキー場・はんの木第3クワッド・ハイパーラプス動画)

 

 そういえば最近のスキー場では、大手ファーストフードチェーンのお店があるのを見かけるようになりましたが、栂池には、

f:id:tabibitoshuu:20200202093527j:plain

 こちらのバーガーキングがありました。

 そこで、昼食は、

f:id:tabibitoshuu:20200202093548j:plain

 こちらのセット(1100円)にしました。

 価格はスキー場価格ですが、ゲレンデ内のレストランでアルバイトが作る1200円のカレーを食べるよりは、間違いないのかなと思います。

 昼食後は、ガスの掛かっていない下部で滑ることにしました。

 ですから、

f:id:tabibitoshuu:20200202094007j:plain

f:id:tabibitoshuu:20200202094030j:plain

 このように、周囲の景色も眺めながら滑ることが出来ました^^

 しかし、写真に写っている広大な栂池の緩斜面ですが、本当に人が少ないですね。

 次の写真は、

f:id:tabibitoshuu:20200202094254j:plain

 栂池のシンボルである広大な「鐘の鳴る丘ゲレンデ」内にある、「鐘」です。

 2人で鳴らすと幸せになれるそうですが、雪不足で付近は地面が見えていて、誰も居ませんでした。


Tsugaike-Kogen Snow Resort (Karamatsu-Pair Lift) Hyper-lapse (栂池高原スキー場・カラマツ高速ペアリフト ハイパーラプス動画)

 

 そして、滑り終わった後は、株主優待券を使って、

f:id:tabibitoshuu:20200202095115j:plain

 栂の湯で、ひとっ風呂。

 通常700円ですが、一人350円で入れます。

 写真の右側、「栂の湯」の建物の前に人が固まって居ますが、これは外国人スキーヤースノーボーダーで、宿泊施設に戻るための、バス待ちをしている方ですね。

 中華系のお客さんは、観光バスが大挙して迎えに来るのでバス待ち無し。

 来るときも、観光バスが連なって送り込まれてきます。

 そして、空港からレンタカーを借りて、多人数で来ている外国人の方もかなり居ます。

 白馬エリアは外国人が多いと聞いていましたが、いやあ、本当に多いです。

 平日の8割くらいは外国人客という実感ですね。

 

 この日の宿泊は、八方のペンション街の安宿でしたが、夜は、

f:id:tabibitoshuu:20200202102010j:plain

 歩いている人、欧米系の外国人ばかり。

f:id:tabibitoshuu:20200202101946j:plain

 このペンション街周辺には、ラーメン屋が3軒ありましたが、いずれも欧米系外国人が並んで、行列が出来ていました。

 更には、なんと

f:id:tabibitoshuu:20200202101926j:plain

 こちらのお店、日本語メニューがありません💦

 英語等の外国語メニューのみ。

 この一帯は夜歩くと、外国に居るような感じで、日本ではない気が...

 ただ、夜中まで、音楽が鳴り響いていましたし、スキーブームが終わって寂れていたペンション街が、外国人観光客が増えて一変したのは経済的には良いのでしょうけれども、その代わり、失っているものもあるんだなと思いました。

 最終日は、また次の記事で。

 旅人でした。

新潟・神立スノーリゾートへ

 

 知人に誘われたので、1月28日に新潟県湯沢町にある「神立スノーリゾート」に行ってきました。

 「トンネルを抜けると、そこは雪国だった」という川端康成の有名な小説のフレーズを思い出させる世界が広がっているのが冬の湯沢町ですが、今回は、関東で雪が降る日に移動したので、全く逆の世界に...

f:id:tabibitoshuu:20200201094511j:plain

1月28日夜間の群馬県渋川市内(雪が強く降っていました)

f:id:tabibitoshuu:20200201094755j:plain

1月28日の新潟県湯沢町内(雪が非常に少ないです)

 写真のように、群馬県内は大雪でしたが、トンネルを抜けると逆に雪が止んでいました。

 それでも湯沢町は、周囲に雪が少しある世界でしたが、隣の塩沢町(南魚沼市)に移動すると...

 なんと雪がありません。

 「1月末で、こんなに雪のない世界とは...今まで見たことが無い」という景色が広がっていました。

 そういうわけで、塩沢の大きなスキー場である、石打スキー場・上越国際スキー場舞子スノーリゾート等は、殆どのゲレンデが閉鎖状態なので、湯沢町の神立スノーリゾートに行くことにしました。

 

 神立スノーリゾートに着くと、ガーラ湯沢JR東日本が経営・新幹線唯一のスキー場専用駅ガーラ湯沢駅で有名)の送迎バスが次から次へと到着しているので、変だなと思っていたら、非常に強い風がビュービューと。

 この時は強風でガーラ湯沢スキー場のゴンドラが停止し、そのため、リフトが動いている神立にガーラからお客さんがピストン輸送されていたというわけです。

 ですから、平日なのに、スキーセンター前は人が多く、また特に春節のシーズンだったので、中華系のスキー・スノボ客だらけ...

 他にも欧米人も結構見かけました。

 湯沢地区は、昨今の外国人観光客急増のブームに乗り遅れたことと、雪質が良くないので、日本の他のスノーリゾートに比べて、外国人スキーヤーが少ないのですが、それでも今シーズンは、滑走可能なスキー場が限られているので、かなり来場していますね。

 

 この日は風が強く、スキー場からは、

f:id:tabibitoshuu:20200201090327j:plain

 このように、晴れ渡った景色が広がっている時間もありました。

 ゲレンデには雪がありますが、周囲の山々は地面が結構露呈してしまっています。

f:id:tabibitoshuu:20200201095345j:plain

 リフトから撮ったハイパーラプス動画も載せておきます(10秒程度です)。


Kandatsu snow resort (B-Lift) hyper-lapse (神立スノーリゾート・Bリフト・ハイパーラプス動画)

 

f:id:tabibitoshuu:20200201100024j:plain

 こちらの写真は、スキー場最上部付近からの風景です。

 ちなみに、ここに写っているスキー・スノボ客の大半は外国人です。

 体感的には、「3分の2が外国人で日本人は3分の1」というのが、この日の神立の来客構成だと思います。 

 この日は気温が高く(10℃)、しばらく雪も降っていないので、雪質は悪かったですが、天気がまずまずでしたから、思いっきり滑りまくりました。

 旅人が神立に来て滑ったのは、約20年ぶり。

 実際に滑ってみて、コースも施設も、ほとんど記憶にありませんでした。

 

 スキー・スノボの後は、越後湯沢駅前のとんかつ店「人参亭」に。

 11月に書いた記事で書きましたが、 

www.tabibitoshuu.work

  この時には食べ損ねたのでリベンジです。

 

 店に入ると、オンシーズンとは思えない客の少なさ。

 普段のスキー・スノボシーズンならば、行列が当たり前のお店ですからね。

 異常な少雪で、湯沢に来る客が激減しているのを実感させる出来事でした。

 店に入ると、メニューが一新されていて...

 ガーン😨、旅妻大好きのエビフライ定食が無い...

 値段も消費税アップを機会に大きく値上げされてしまっていました。

 ちょっと残念ですね。

(ロースかつ定食1280円→1400円(税抜)に。またエビフライ定食・ハンバーグ定食等のとんかつ系以外のメニューがすべて廃止)

f:id:tabibitoshuu:20200201100438j:plain

 この日は、神立のスキーセンターも撮らずじまい等と、写真を撮るのを忘れまくってしまい、人参亭でもこの写真のように、旅人が食べかけのロースかつ定食となってしまいました💦

 

 この日は、これで終了。

 翌日は長野県・白馬方面に移動して、引き続きスキー・スノボをしましたが、その様子はまた別の記事で。

 旅人でした。

 

1月第5週&1月の相場(2月3日の上海市場には要注意)

 

 2020年1月も今日が最終日。

 ついこの間、年が明けたと思っていたのに、月日が経つのは本当に早いですね。

 今週の相場は、新型肺炎の患者数の増加やその拡散が想像以上のものであったことから、経済活動への懸念が大きくなってしまい、非常に弱い基調の1週間でした。

 旅人は今週、火曜日から木曜日にかけて、スキーに行っていたので、相場へのアクセスはほとんどしませんでしたが、その間、数少ない保有株である2銘柄を放置したところ、月曜日にはどちらも含み微益だったのに、今日確認したら、片方(1月優待銘柄・権利取り後処分し忘れ)はー5%、もう片方(コシダカHD(2159))はー13%以上の含み損発生となっていました😢

 相場が不安定な時に、放置するのは、やはりダメですね。

 

 31日の日本株は、アメリカ株が反発したことで、大きくリバウンドしていますが、アメリカ株は中国経済から受ける影響が相対的にかなり小さいことから、大きく下がらずに、少し下がると押し目買いが入ってリバウンドという動きを繰り返しているだけであって、日本株の場合には、多くの企業が中国経済の成長に依拠していることから、非常に大きな影響を受けてしまうことが最大の相違点なのです。

 特に来週の最大の心配事は、新型肺炎で中国政府が春節を延長したことに伴い、上海株式市場等の再開が、今日(1月31日)では無く、来週月曜日(2月3日)になってしまったことではないでしょうか?

 中国株は1月24日から休みに入っていますので、今回の、想定をはるかに超える拡散で猛威を振るう新型コロナウィルス肺炎による世界的な経済活動の停止と、それによる中国経済への大きな悪影響を、株価はまだ織り込んでいません。

 ですから、明日・明後日の土日の間に、

   ワクチンが出来そうだとか、患者の増加の伸びが急に止まったとか

等の、劇的に好転するような奇跡の出来事でもない限り、2月3日の中国株はー5%超(下手すれば10%安以上で取引停止措置発動の可能性も)の急落となってしまうだろうことは、中国(上海)株が中国人個人投資家中心の市場であることもあって、パニック売りが発生しやすく、致し方ない状況だと思います。

 そうなると、来週月曜日は、上海市場に引きずられて日本株も大幅安になるのは避けられないでしょう。

 でも、いま欲しい日本株の銘柄がある方は、2月3日の中国株暴落発生に賭けて、連れて安くなった時に、手を出すのが良いのかもしれません。

 しかし相場のことは、旅人のような零細投資家レベルでは、ハッキリしたことは何も言えませんから、上記の話は、あくまで一般論で、2月3日の上海株は非常に危険だよねという予測に基づいたものです。

 

 2020年1月の相場を振り返ると、アメリカとイランとの緊迫度合いが急に増したことから始まり、それが数日であっけなく終わったと思ったら、今度は新型コロナウィルスによる肺炎の騒動が日が経つにつれて大きくなって、川本産業を筆頭とする、ウィルス関連銘柄がとんでもなく上昇し、その反対に中国関連・レジャー関連銘柄等を中心に、残りの大半がダメだったという1か月間でした。

 個人的には、出だしの1週間は、軍事関連銘柄の石川製作所を年末に少し買っていたことで、好調なスタートを切りましたが、その後、相場全体の下げに巻き込まれて、利益は大きく縮小し、結局そのまま終わってしまいました。

 でも日本株全体が、大きく下がる中、なんとか踏ん張って、月間成績は小幅プラスで乗り切れたという、まあまあ健闘の1か月だったと思います。 

 

追記

 1月末日の金曜夜のアメリカ株は、新型コロナウィルス騒動が始まって2週間以上経った、今更というタイミングで-600ドルの下落となりました。

 旅人的にも、この下げは完全な不意打ちで、2月分の利益確保を狙う(旅人は自己ルールで、月間単位で利益計算をしている)ため、31日にだいぶ仕込んでしまい、週明けは厳しそうです。

 新型肺炎騒動が始まっても、ほとんど下がらなかったアメリカ株が、随分タイミングのズレた感じで発生した今回の下げは、新型肺炎に対する数々の新しい対策措置が金曜日に発表されたことで、景気悪化懸念が増したという理由もありますが、最大の要因は、

   月曜日の上海株式市場暴落に対する警戒感

   (時差で、上海市場が開くとき、アメリカは日曜日の夜中)

であり、利確売りがかさんだからでしょう。

 今回、アメリカ株が突如2%超下げたことから考えると、おそらくこのまま何の対策も無く、月曜日に上海市場が開いた場合、10%安前後の暴落は避けられないような気がします。

もう見れない景色(千葉 柏・船橋にて)

 

 今回は、ちょっとマイナーで、それも古い感じの話になります。

 千葉・柏の柏駅前には、シンボルとして柏そごうがありました。

 今から約50年前の昭和の時代、大火事があったことを契機に、建設省のモデル都市として柏駅前の再開発がなされたのですが、その時に進出したのがそごうと高島屋です。

 当初は、そごうの方が床面積が大きく、しかも繁華街側にあったので、高島屋は劣勢でしたが、東武鉄道が貨物線を廃止して、その跡地に東武柏駅ビルを建てた際、この新しい駅ビルに高島屋が入ったことで、そごうと高島屋の力関係が逆転し、高島屋は旗艦8店舗の一つに数えられるほど(高島屋柏店と柏高島屋ステーションモールの合計年間売上高は530億円)になりましたが、逆にそごうは衰退の一歩(年間売上高100億円)を辿っていきました。

(当時、東武柏駅ビル建設を巡って、市長選の争点になったほどでした)

 バブル崩壊の影響で経営不振に陥ったそごうは、1.8兆円を超える負債を抱えて倒産し、西武百貨店経営統合して「そごう・西武」となって、再建に成功したことで、最終的には7&IHDの傘下に入ることになりました。

 しかしながら、7&Iには、百貨店を運営するノウハウが無く、百貨店業界の中でも負け組の代表格として、業績は低迷しつづけたまま、地方赤字店は閉店の方針が決まったことで、柏そごうも閉店が決まりました。

 旅人も、閉店間際まで、毎週のように買い物で訪れていましたが、残念ながら巨大な建物に比して客は非常に少なく、「いずれ閉店してしまうだろうなあ」と思っていました。

 そして、2016年9月末日がその閉店日だったのですが、旅人も柏のシンボルの閉店に寂しさを覚え、その様子を見に行きました。

f:id:tabibitoshuu:20200127082800j:plain

 

f:id:tabibitoshuu:20200127082736j:plain

 閉店直前のそごう柏店前は、この人だかり。

 皆、閉店の瞬間を見届けようと、集まってきていました。

 次の写真は閉店日の、薄暮時に撮った写真です。

f:id:tabibitoshuu:20200127082843j:plain

f:id:tabibitoshuu:20200127082827j:plain

 店の前では、建物を見上げて、写真を撮る人も多く写っていますね。

 煌びやかにネオンサインが光っています。

 しかし、もう、この建物に光が点ることはありません。

 建物自体は、現在もまだ残っていますが、いま三井不動産がこの建物の地権者を説得して、買収を続けています。

 土地と建物の約7割の権利を持っていた7&Iも、残りの3割を保有する46人の地権者のうち44人は三井に売却したとの記事が2年前に出ていましたが、その後進展が無いようですので、最後の段階で苦戦しているみたいです。

 しかし、残りの二人の地権者も、閉店したことで、収入が無いまま多額の固定資産税を払い続けている上、全体から見ればごく一部の権利だけしかないのに我儘を通し続けても、何も得るものは無く、このまま持ち続けることはできないでしょうから、いずれ買収が完了すれば、建物は取り壊しになり、新しい建物(おそらくタワーマンションが入った複合施設)が建つことになるでしょう。

 

 次の写真は、2018年2月末日で閉店した西武船橋店。 

f:id:tabibitoshuu:20200127083116j:plain

 この煌びやかなネオンや明かりも、もう見ることはできない景色です。

 写真を撮ったのは、閉店前最後の日曜日。

 こちらも東武鉄道東武船橋駅ビルを建てた時に、東武百貨店が入店したことで、それまで地域一番店だった西武船橋店が劣勢になり、そごう柏店の後を追うように閉店となりました。

 閉店前の売上高を比較すると、どちらも駅とくっついていて、立地の差はないものの、東武百貨店船橋店は年間約400億円の売上高ですが、西武百貨店船橋店は、約167億円と差がついてしまい、晩年は赤字垂れ流しだったそうです。

 西武船橋は、サラリーマン時代に時々利用していましたが、店内はガラガラで、赤字店ですから設備投資もされていなく、古さは否めなかったです。

 

f:id:tabibitoshuu:20200127083135j:plain

f:id:tabibitoshuu:20200127083125j:plain

 西武船橋店は、立体駐車場にロフトが入っていましたが、同時に閉店となりました。

 こちらの跡地は、立地が非常に良く、閉店直前にもすぐ隣にJR東日本が新しいビルを建てて、商業施設&ホテルが開業したばかりですから、閉店後は7&Iが再開発するとのことでしたが、その後方針が変更になり、7&Iは再開発はせずに売却し、複合施設が入ったタワーマンションが建つ計画とのことです。
 

2020年1月第4週の相場(コロナ肺炎・ネットワン・メルカリ等)

 

 今週は、新型コロナウィルスによる肺炎患者の急増に翻弄された相場でした。

 中華圏では金曜日から春節旧正月)が始まり、世界中に中華圏の旅行者が溢れるので、この長期休暇で新型コロナウィルスによる肺炎が、どの程度世界中に広がるのかに注意を払わないといけないですね。

 この肺炎、潜伏期間が最大2週間程度とやや長いのが特徴で、そのため、どのくらいの潜在的な罹患者がいるのか、全容が全く判明していない部分が最大の問題なのでしょう。

 春節が過ぎて、患者の拡散がある程度収まれば、不安感も収束方向に向かうのではないでしょうか?

 ただ、日本株は中国景気の影響が非常に大きく、コロナウィルス騒動がこれ以上広がると、個人消費のピークとなる春節に悪影響を与え、中国経済を下押しする要因となるのは避けられないことから、影響の少ないアメリカ株と異なり、暫く下落基調になるのは致し方のない状況です。

 しかし新型コロナウィルス関連で、特に中国関連株や旅行・空運株は、かなり下がりましたので、病気の拡散状況を見ながら、更に大きく下がったところでタイミングよく入れば、それなりに利幅を取れるのではないでしょうか?

 

✩相場関連で今週一番のニュースは、東芝の子会社である東芝ITサービスにおける不正会計問題(架空取引)が、ネットワンシステムズと日鉄ソリューションズ(NSSOL)に飛び火したことでしょう。

 この報道で特に、不正の主犯とみられる、ネットワンの株価が大暴落しました。

 ネットワンとNSSOLは、昨年12月13日に「国税当局から架空取引の指摘を受け、調査委員会を設置した」と発表しており、その時も株価が急落していましたが、当時も具体的な内容を一切語ろうとはせず、今回の新しい報道があっても、両社共に不正の概略すら発表しない姿勢を続けるという、極めて悪い対応のままです。

 今回、新たに発覚した東芝子会社の200億円規模の架空取引の詳細も、今のところ不明ですが、報道によると、この200億円は、2019年4月~9月の半年分だけで、それ以外の時期にもあるだろうとのことであり、それも架空売上げの流れは

   ネットワン→(東芝IT・富士電機子会社・みずほ東芝サービス)→NSSOL

で行われていたということだそうです。

 長年の慣習だったと考慮すれば、この架空売り上げ総額が、かなりの金額にのぼる可能性もあり、「実は、相当額の循環取引による不正な売上げ計上が、ネットワンの業績に入っていたのではないか」という疑惑が、より深まる結果に。

 ネットワンは、一連の不正の主犯格とみられていることと、同社の利益規模を考えると、この架空売上げによる利益かさ上げの影響がかなり大きいだろうと見られることから、東芝やNSSOLと異なり、株価が下げ続けているわけです。

 ネットワンは先日、2月13日に決算発表予定日を延期したばかりですが、ここにきて一連の厳しい報道の内容に、国税当局の指摘部分だけに絞った会社側に都合の良い情報だけ開示し、それを基に適宜調査を終わらせようとしていた調査委員会の弁護士先生方も、本腰を入れてキチンとやらざるを得ず、再延期は避けられないでしょう。

 最近、東芝神戸製鋼三菱自工を始め、東洋ゴムにKYB等、日本の大企業による不正会計や製品データの改竄等という、組織的な不正が相次いでいますが、これは

    行き過ぎた業績至上主義の蔓延

が原因なのでしょうね。

 

三菱自工と言えば今週、ディーゼルエンジンの排ガス検査不正疑惑でドイツ当局の捜査のメスが入ったということで、再び株価が急落しました。

(スズキも、オランダ当局から同様の指摘を受けて株価が下がっています)

 三菱自工は4年前にも、燃費データ改ざんで、巨額の特損を計上し、株価も大暴落しましたが、再び新たな疑惑が出たということは、元々の企業体質に問題があり過ぎるということでしょう。

(そういえばスズキも、国内向けの検査不正がありましたよね)

 ネットワンは、7年前にも悪質な脱税や架空取引が発覚した企業ですし、このように不正に手を染めて、かつて大きな批判を浴びた経験があっても、再びそれを繰り返す企業というのは、会社全体にそのようなことを許してしまう土壌があって、それを正すことは非常に困難であるということの裏返しが、今回の再度の不祥事発覚なのでしょうね。

 

✩木曜日に、メルカリがオリガミを買収を発表したことも今週の話題でしたが、赤字企業のメルカリが、赤字企業のオリガミ(25億の赤字)を巨額買収(非公表ですが、オリガミの資本金が50億円超・純資産が30億円超なので、買収額は100億円以上、200億円級かもしれません)したことに対して、当然のことながら市場からは厳しい評価が下され、メルカリの株価は急落となりました。

 オリガミはスマホ決済の老舗ですが、大手企業の参入に押されて黒字化の目途が立たないまま、競争の激化で赤字が急拡大し、大苦戦していましたから、オリガミ創業者や出資企業による今回の売却の判断、創業者にとってはイチから育てた企業を売るのは苦渋でしょうが、今しかない良い決断だったと思います。

 ZOZOの伸びが止まり、種々の施策を打つもうまくいかず、限界を感じて保有株を売却して退任した前澤氏と同様の判断ですね。

 メルカリは、本業の国内部門は黒字ですが、海外部門とペイメント事業が大赤字で、黒字化の見通しが全く立っていません。

 スマホ決済のペイメント事業は、現在のところ、各社入り乱れていますが、国内の事業者で生き残れるのはSB・ヤフー系のPayPay(ヤフーによるLINE買収で、LINEペイもペイペイに統合される)と巨大な楽天経済圏をバックとする楽天ペイだけなのではないでしょうか?

 海外勢を見ると、アップルペイ・グーグルペイ・アリペイ(中国・アリババ系)と超強豪揃いのこの業界ですから、メルペイはオリガミを吸収しても、弱者連合にすぎず、かなり厳しいと思います。

 メルカリと言えば、上場までかなりの紆余曲折(犯罪対策でイチャモンが付いて、上場が度々延期となっていた)はありましたが、当時、日本随一のユニコーン企業(潜在的時価総額が10億ドル以上の未上場企業)と言われ、鳴り物入りのIPOだったものの、結局株価は上場初日の6000円をピークに、その後大きく上がることは無く、低迷したまま。

 そして、本業の赤字解消の見通しが立っていないところに、ペイメント事業にまで手を出して赤字を膨らませていることで、現在、市場からはかなり厳しい評価を付けられているのですが、これは致し方ないことですね。

 旅人も上場初日に5000円台後半で手を出してしまい、かなり痛い目に遭った記憶が残っています(苦笑)。

 

 個人的にこの1週間は、買いも空売りもことごとく外れて、ほぼ負けてばかりという、最悪の日々の5日間でした。

 

 

 

もう見れない景色(函館駅にて...)

 

 撮り貯めた写真を振り返ると、その中にもう見れなくなってしまった景色を写したものも沢山あります。

 そうした「もう見れない景色」を、写真で見ながら振り返ってみようと思います。

 今回は、函館駅で撮影した写真からですが、

f:id:tabibitoshuu:20200122121325j:plain

f:id:tabibitoshuu:20200122121304j:plain

 こちらの列車、寝台特急北斗星、もう見れない景色です。

 十年以上前に、北海道旅行で北斗星を利用した際、撮影したものですが、既に廃止されて約5年。

 この写真に写っているディーゼル機関車(DD51)も全て廃車となり、現存しません。

 北斗星は、青函トンネル開業と共に設定された列車ですが、バブル景気時代でもあったことから、非常に人気の列車でした。

 最盛期は1日3往復の定期運行がなされていましたが、1往復は新型のカシオペアに置き換えとなり、その後、北海道新幹線の工事に伴い減便となって、晩年は1日1往復の運行でした。

f:id:tabibitoshuu:20200122121338j:plain

 こちらの写真には、仁王立ちしている駅員さんが写っていますが、これは、連結作業を見るために、北斗星の乗客が多数降車するので、そのお客さん達が乗り遅れないよう、様子を見ているものです。

f:id:tabibitoshuu:20200122122241j:plain

 連結作業は、こんな感じです。

 多くの人がカメラ片手に、連結作業を見守る風景。

 この連結作業は、函館駅の開設以来、定番行事でしたが、もうこの作業を見ることは出来ません。

 

 別の年にカシオペアに乗車して北海道を旅した時にも、函館駅で撮影をしました。

f:id:tabibitoshuu:20200122122422j:plain

f:id:tabibitoshuu:20200122122448j:plain

 こちらも、北斗星と同じように連結作業をしている様子を撮影。

 カシオペア北斗星以上の人気列車ですし、この時のカシオペア号は大雨の影響で、高崎線上越線羽越線経由の大廻りで函館に到着したことから、到着時間が通常(午前5時ころ)よりも2時間ほど遅れて(午前7時前)おり、時間が遅くなったことで、多くの撮影者が居ました。

 カシオペア自体は、ツアー専用の臨時列車として現在も運行が為されていますので、乗ることもできますが、料金が跳ね上がってしまい、また、豪華列車「四季島」の営業開始以後、北海道内への乗り入れが完全に無くなっていますので、函館駅で見ることはできない風景となってしまいました。

 

 

f:id:tabibitoshuu:20200122121153j:plain

 そして、最後の写真は、青森と函館を結んでいた特急白鳥です。

 こちらはJR東日本の車両(485系)で、JR北海道の車両はスーパー白鳥(上から3番目の写真に写っている緑色の列車・789系)として運行されていました。

 この車両は、国鉄時代に製造された車両ですが、大幅リニューアルされていたので、車内はそれほど古い感じはありません。

 ただ、JR北海道の新型車(青函トンネル内最高140キロ運転)に比べて、古いので速度が出ない(最高120キロ)ことから、所要時間が10分程度余計に掛かっていました。

 こちらの車両も、北海道新幹線開業と共に廃止となり、その後老朽化により廃車となったことから、もう見ることは出来ません。

 この写真の撮影時は、梅雨末期の大雨で大幅に遅れていたので、皆が何となく急いでいる様子が、写真越しでも見えているような気がします(気のせいかもしれませんが(笑))。

 旅人が乗車した当時の「白鳥・スーパー白鳥」は、函館~八戸間の運転で、東北新幹線がまだ八戸にまでしか開通していない時。

 大雨の影響で遅れていたことから、旅人が予定していた帰京の新幹線には間に合わず乗り遅れたので、後続の新幹線で、見知らぬ人と相席となって帰ったことを今でも覚えています。

 このように、写真を見ると、普段は忘れている撮影当時のことも色々と思い出しますよね?

 特に、北斗星や白鳥の写真を撮った当時はガラケー時代で、まだスマホというものが無く、写真はコンデジを持って歩いて撮っていましたが、今ではスマホで綺麗な写真がいつでも撮れるようになったので、撮りたい時に撮れる、良い時代になりました。

 ですから、今後もドンドン写真を撮って、思い出を保存しておきたいと思います。

 

今日の相場は、TOBが大きな話題に

 

 先週の金曜日の引け後に東芝機械が、

   旧村上ファンド系によるTOB実施の事前通知を受けた

と発表したことに続いて、本日の昼前のIRで、

   前田建設工業と前田道路の対立が表面化(敵対的TOB実施の発表)

したことで、TOBが非常に話題になった一日でした。

 

 まず、東芝機械の17日に開示したIRは、

   「20日に旧村上系が発表するTOBの事前通告があった」

という、その情報を発表すべきか否か、まだ微妙な段階であるにもかかわらず、先に対抗策も含めて発表してしまったことが、こうした関係を発表する上での決まり事?に反するフライングっぽい扱いとなり、その後、このIRは見れなくなっています。

 この件については、粉飾決算で経営危機に陥った東芝という親会社が、東芝機械株の大半を手放してしまったのと同時に、旧村上ファンド系による継続的な売買が始まったことで、以前から危機感を持っていた東芝機械の経営陣。

 ファンド側から色々な要望もあったのでしょうが、それに応えなかったところ、ついに旧村上ファンド系から、TOB実施の事前通告というものが来てしまい、これに猛反発した経営陣が、先に対抗策を発表してしまっただけなのでしょう。

 でも本来は、相手側のTOB実施の正式発表と同時に発表すべき「意見表明と対抗策のIR」。

 なのに、事前通告の段階で、対抗策を発表してしまったというのは、極めて異例の事態であることから、この出来事に対して旧村上ファンド系からの抗議があって、このIRの事実上撤回に追い込まれたと見るべきでしょう。

 ただ、発表してしまってから、IRの閲覧不能措置まで、時間があったことから、既に新聞の記事にもなってしまっており、この件を含めて、本当に実施されれば大揉めすることが確実なTOBです。

 

 前田道路と前田建設工業の対立は、本日の午前11時5分、前田道路が突然、

   提携の解消と前田建設工業保有する前田道路株の全株買取りの提案をした

というIRを発表したことから表面化しました。

 そして、午前11時半に前田建設工業が、前田道路株に対するTOB(1株3950円)を発表したことで、両社が激しく対立している事実が明らかになったのです。

 前田建設工業からみて、前田道路は子会社にあたるものの、24.68%の保有割合しかないので、持分法適用会社でしかなく、それに前田道路自体が旧名は高野組という名称の、前田建設とは無関係な企業が源流であり、提携後に「前田」の名称に変更したという経緯であることから、事実上独立した別会社であり、前田建設の傘下にある子会社とは言い切れない状況だったのです。

 ただし、道路業界は談合やカルテルのオンパレード業界で、たびたび公正取引員会の立入り調査があり、最終的に課徴金を課せられるような事態も続いていて、こうした面で前田道路もコンプライアンスに欠けている部分があることから、前田建設工業側としても、時代の流れに乗れずに取り残された道路業界にある子会社に対して、企業統治を強化するために、昨今の親子上場解消の流れに乗って、前田道路株の5割所有での子会社化を提案したようです。

 ただ、これに猛反発した前田道路側が断固拒否したことから、このようなIR・TOB合戦になったのだと思います。

 こちらの結末は、どうなるかわかりませんが、TOBの価格もかなり高く、資金力のある前田建設工業なので、他社の横槍が入らない限り、26%弱の取得を目指すだけのTOBですから、成立する可能性が極めて高いのだと思います。

 しかし、午前11時5分に発表された前田道路のIRにチャンスを感じ取って、買い参戦した方々の見る目の素晴らしさに脱帽です。

(午前11時10分に売買停止措置となって、再開後はストップ高買い気配ですから、実質約5分間のチャンス、そして前田道路自体マイナー銘柄で注目度はゼロ、前田道路のIRを読んだだけでは、提携解消のどちらかと言えばネガティブガイダンスですし、不穏な空気ぐらいしか感じ取れないですからね)

 そういうことで、旅人としては、前田道路に連れ高した道路大手他社に、少しだけ空売りを入れるくらいのことしかできませんでした。

 

追伸記事

 結局、東芝機械に対するTOBは、21日午前9時6分頃に日経の速報で「1株3456円・44%分迄の買い付け」という、具体的な内容が流れました。

 17日の東芝機械側によるフライング発表(もちろんこれは旧村上系に対する嫌がらせです)の影響で、20日に株価が3700円台にまで急騰してしまい、21日朝も寄り付き後、日経速報が出る直前に中途半端なTOB実施情報が流れた影響で、一時的に4000円超まで更に急騰したことから、最後の急騰時に買いで手を出した方は痛い目に遭ってしまう結果に。

 旅人も、東芝機械について、20日に少しだけ買いで手を出しましたが、村上系といえば個人的に、十数年前の阪神電鉄株大騒動の時に空売りを入れてしまい、非常に痛い目(あと少しで資産マイナスという、資産の7割を溶かした超大負け)に遭い、悪い思い出しかないので、持ち越しは避けました。

 前田道路のTOBで、20日に連れ高した某大手道路株の空売りも、「敵対的TOBの次の展開や親子上場解消への期待」といった心理を利用した踏み上げを食らって、失敗に終わりました。

 他の銘柄でも負け、21日はトレード全敗で、今年初の「しっかり?マイナスの日」という、散々な結果でした😢。

 まあ、こういう日もあります、気持ちを切り替えて明日へ。

新潟・舞子スノーリゾート

 

 「舞子」と言えば、関西の人だと、

    神戸にある兵庫県立舞子公園やJR舞子駅

を思い浮かべると思いますし、全国的にも「神戸の舞子」の方が有名ですが、関東のスキーヤースノボーダーが「舞子」と言った場合には

    新潟県南魚沼市にある舞子スノーリゾート

のことを示します。

 旅人のスキーのホームグラウンドは、この舞子スキー場なので、今日はその写真紹介記事です。

 

 こちらのスキー場、昔は「石打後楽園スキー場」という名前で、60年前に開設され、冬はスキー場、春から秋はゴルフ場、そしてホテルも併設されていました。

 だいぶ前にゴルフ場は廃止になりましたが、スキー場とホテルは現在も引き継がれて運営されています。

 開発元は、旧名にある通り、東京のレジャー企業である「後楽園」。

 ちなみに後楽園(株式会社後楽園スタヂアム)は、後楽園球場→東京ドームとなったことから、会社の名称も変わり、現在は株式会社東京ドームです。

 バブルの時代に、石打後楽園スキー場の拡張が計画され、隣接地を大規模開発したことで、新しいゲレンデがオープンし、名称も「舞子高原後楽園スキー場」に変更となりました。

 ですからこの時から、関東で「舞子」と言えば、舞子(高原)後楽園スキー場を指し示すようになったのです。

 この新しい「舞子ゲレンデ(現在は長峰・奥添地エリアという名称です)」は、当時としては極めて画期的な日帰りスキーセンター(仮眠施設・温泉施設・ゴンドラステーション・リフト券売り場・レンタルショップ売店・飲食店・更衣室等が全て一つの建物に兼ね備えられていて、当時このような施設のあるスキー場は、ホテル併設のスキー場を除くと他には無かった)が設置されたことと、関越道・塩沢石打インターから車で5分以内と、アクセス面でも非常に恵まれていたので、折からのスキーブームもあり、多くのスキーヤーが押しかける人気スキー場になりました。

    当時の関越トンネルや湯沢周辺の国道17号の渋滞が酷かったので、アクセス面でのアドバンテージは大きかったですね。

 それまでの石打後楽園スキー場は、かなり地味なスキー場(インターからは車で2分と舞子ゲレンデより近いですが)でしたから、当時のリゾート開発ブームに乗ったスキー場の大幅拡張は、大成功したようにみえました。

 ところが、バブル崩壊と、スキーブームの沈静化で、巨額の開発費に見合う収支を得ることは出来ませんでした。

 そして、後楽園グループ(東京ドーム)自体も、バブル期に手掛けた多くのリゾート開発で、多額の借金を背負ってしまい、慢性的な経営不振に陥ったことから、最終的には本業の東京都文京区にある東京ドームシティと、熱海後楽園ホテル・札幌後楽園ホテル等一部の施設を除いて、各リゾートや貸金業と言った子会社群のほぼ全てを破格の安値で売却して一括損失処理し、一時的に巨額の赤字(736億円)を計上することにはなりましたが、その後経営の立て直しに成功しています。

 そういう経緯で、舞子後楽園スキー場も経営母体が外資系に代わったので、舞子リゾートに名称変更となりました。

 その後、リーマンショック発生で、舞子スキー場を買い取ったリゾート運営企業の親会社モルガン・スタンレーも経営危機に陥り、結局直ぐに手放すことになって、現在は国内でスマイルホテルを始め多くのホテルやスキー場を展開する「ホスピタリティパートナーズG」が所有・運営しており、現在の「舞子スノーリゾート」に再々度名称変更されています。

 

 今年は記録的な小雪で、舞子スキー場も現在、舞子エリア(旧後楽園ゲレンデ・石打後楽園スキー場の部分)はほぼ積雪ゼロで、ホテル前とゴンドラで上がった先の上部ゲレンデしか滑れない状況です。

 1月も半ばを過ぎて、こんなに雪が無いなんてことは、開設以来初めてのことだと思います。

 それだけ、気候の温暖化が急速に進んでいるということなのかもしれません。

 普段であれば、1月には150~300センチの積雪があるスキー場ですからね。 

f:id:tabibitoshuu:20200117170342j:plain

 いつもであれば、舞子ゴンドラ頂上駅からは、このような景色が見られます。

 正面の山は、飯土山。

 飯土山の反対側の斜面は岩原スキー場となっています。

 写真の中央には、ドーム状の建物がありますが、これはレストランです。

 写真正面のコースを滑ってくると、ドームレストランは、 

f:id:tabibitoshuu:20200117170138j:plain

 こういう感じで見えます。

 この写真の時は雪がかなり多い時で、ドームレストランの入り口も、雪で半分うずもれています。

f:id:tabibitoshuu:20200117170305j:plain

 こちらの写真も、ドームレストラン前のほぼ同じ場所でコースの端から撮ったものです。

 この日は、天気が良く、遠くの雪山が綺麗に見えていますね。 

f:id:tabibitoshuu:20200117170737j:plain

 こちらは、舞子エリア(旧後楽園ゲレンデ)の中央にある「舞子高原ホテル」です。

 元は舞子後楽園ホテルであったこちらも、外資系時代には、スキーシーズンのみの運営に変更されていましたが、スマイルホテル系になってからは、GW・夏休み・紅葉シーズン等も開くようになりました。

 シーズンオフだと、1泊2食付きで一人1万円以下と、激安で出ている時もあるこのホテルですが、ホテル内の造りは見た目以上に結構豪華なので、オフにはお徳に泊まれるホテルでもあります。

 もちろん大浴場は温泉です。

 ホテルの少し上のゲレンデからの景色は、

f:id:tabibitoshuu:20200117170857j:plain

 このような感じです。

 写真で、向こう側の山の斜面に見えるスキー場は、老舗の石打スキー場です。

f:id:tabibitoshuu:20200117170542j:plain

 こちらも舞子側から見た、ナイターの石打スキー場ですが、ゲレンデがキラキラと輝いていますね^^

f:id:tabibitoshuu:20200122120019j:plain

 こちらも石打スキー場のナイター営業の様子です。

 この時は、雪がかなり降った後で、より幻想的な感じがします。

 

 そして、ホテルのすぐ横には、もう一つの直営宿泊施設である、

f:id:tabibitoshuu:20200117170818j:plain

 「舞子高原ロッヂ」があります。

 こちらはロッヂなので、ホテルに比べると造りは簡素ですが、その分安く泊まれます。

 スキー・スノボの時のランチ時、ホテル内の飲食エリアはいつもかなり混んでいますが、ロッヂは比較的空いています。

 そして、スキー場内には所々に、

f:id:tabibitoshuu:20200117165932j:plain

 こういうものも雪で作ってあるので、探して発見してみるのも面白いですね。

 残念ながら、今シーズンは極端な小雪で、写真のような景色や体験をすることは今のところ出来ませんし、旅人としても今シーズンはほぼ諦めていますが、その代わり次シーズンは、旅人としても長めの期間、舞子に滑りに行く予定を計画しています。

 最後は、スキーに行った時に食べたご飯の写真で締めようと思います。

 と言っても紹介するのは、スキー場内ではなく、塩沢石打インターの直ぐ近くに「魚野の里」という、日帰りバスツアーが良く立ち寄る、有名なお土産物店・飲食店があるのですが、同じ敷地内に「NATURA」というスイーツ店もあり、ここはスイーツだけではなく、ピッツァ等も食べられるので、そこで食べたランチの写真です。

f:id:tabibitoshuu:20200117165741j:plain

 特にこのローストビーフ丼、スゴくないですか?

 お肉たっぷりで、食べ応えがありました^^

 (期間限定なので、無い時もあります)

 この写真を見ていたら、お腹が空いてきてしまいました。

f:id:tabibitoshuu:20200117165720j:plain

 こちらのお店には、このような人形も置いてあります。

 写真用ですね^^

 それでは、また。

    もう少し雪が降ることを願う旅人でした。

「Paidy」という新FSを利用した詐欺に注意。(巻き添えでメルカリ株急落)

 

 ここ数日、メルカリ株を使って日計り取引をしていた旅人。

 メルカリ株は、個人に根強い人気があり、1日で結構値幅が出るので、デイトレードで利益が取れる可能性のある株の一つです。

 ところが、今朝ニュースを見ていたら、「メルカリを使った新しい詐欺が発覚したので注意してください」という内容が流れていたので、驚きましたΣ(・□・;)

 気になったので、この詐欺について詳しく調べたところ、メルカリは、詐欺師の悪用の舞台になっていただけで、最大の原因は、「Paidy」という新しいFS(ファイナンシャルサービス)の、本人確認が甘すぎるシステムだったのです。

 まさにタイムリーな内容ですが、今日は気になったこの件について書きたいと思います。

 

 まず、「Paidy」とは、なんぞやというところから始まりますよね?

 旅人的には、初めて聞いたこの単語。

 名前からして、新しい決済方法なのかなと思いましたが、その通りでした。

 「メールアドレスと、携帯電話番号の登録だけで簡単に買い物できる、新サービス」というのが、Paidyの売りです。

 2014年のサービス開始で、最大のポイントは、加盟店側の支払う手数料がクレジットカードに比べてだいぶ安いこと、そのため導入する企業もかなり増えているようです。

 今では、スマホを用いた色々な決済手段が出てきたので、大枠でくくればその中の一つ、(ただしクレカが要らない部分が異色)という感じですね。

 会員登録は必要無し。

 ネットで買い物をする時には、スマホの画面でPaidy支払いを選択した後、メールアドレスと携帯電話番号を送信し、返信で来たSMSに記載のコードを入力すれば、買い物は完了。

 実際のお金の支払いはクレカ同様に、1か月分の利用金額が纏まって自動的に翌月に繰り延べされ、PaidyからメールとSMSで送られてきた請求金額を、コンビニ又は金融機関で振り込む「Paidy翌月払い」と言われる支払方法となっています。

 

 このPaidyを運営している企業((株)Paidy)の狙いは

 〇 各携帯電話会社のスマホ(携帯)契約に依拠した本人確認とセキュリティに加え、決済手段もコンビニ・金融機関の既存システムを利用しているため、運営する側のコストが抑えられて、加盟店側の支払う手数料を安くできる

 〇 支払いは、クレカ同様に1か月毎の纏め払いなので、慢性金欠の若年層やクレカを作れない信用度の低い顧客の常時決済手段となれる

の2点でしょうね。

 既存のFS運営企業側が顧客に出来なかった信用リスクのある層に目を付け、その層の利便性だけを追求したFSモデルということです。

 どんなに怠惰だったり慢性金欠な人であっても、スマホ(携帯)代だけは必ず支払うという部分に着目したビジネスモデルとも言えます。

 ただし、ハイリスクなFSですから、貸し倒れ対策はかなり取っているということでしょう。

 確かにこのサービス、クレジットカードの登録や口座の登録も要らないし、住所や氏名等の登録さえも一切無しで買い物出来るので、運営側から見て信用度の低い顧客層からは、大人気のようですね。

 しかし、これって、逆に言えば、

   便利さだけを優先し、本人確認が大甘なのでは?

と思いませんか?

 結局、スマホ(携帯)の契約が唯一の本人確認手段となっているサービスですから、他人のスマホや裏世界に流通しているスマホさえ手に入れれば、買い物してトンずら出来てしまうということです。

 そして支払いも、クレカ同様に

  1か月分を纏めて翌月に振り込む方式

なので、実際に買ってから、支払うまでに最大1か月のタイムラグが生じてしまうところも、犯行の発覚を遅らせることができ、犯罪者に付け込まれるポイントです。

 手軽さを売りにするのは良いとしても、お金という大事なものを扱うにもかかわらず、スマホ頼みの本人確認システムで、その上、支払いのタイムラグ迄あるのでは、いずれその弱点を犯罪組織に狙われて、絶好のカモとなるのは、自明の理だったのかもしれません。

 

 次に、この企業について見てみましょう。

 資本金59.3億円。

 金融サービスということだけあって、ベンチャー企業ですが、資本金はかなりの金額となっています。

 経営陣は、HPに出ていますが、

f:id:tabibitoshuu:20200115111505p:plain



 主要な3名は、こちらの方々です。

 (顔を消したら何だか雰囲気が悪くなってしまいました💦)

 内外の大手金融機関出身の方が多いようです。

 外国人と日本人の混合する経営陣となっています。

 他の役員の方もHPに載っていますが、いずれも錚々たる肩書の方々ですね。

f:id:tabibitoshuu:20200115111457p:plain

 そして、こちらが主な出資企業。

 著名な内外の大企業がずらっと並びます。

 IPOしたら、少し面白そうな企業ですね。

 これらの出資先企業も、

   決済手段の一つとして、唾を付けておこう

   新規株式公開時の出資者利益

という狙いでの出資でしょう。

 

 そして今回の、詐欺師(犯罪組織)の手口は、以下の通りです。

 まず、犯罪組織は、裏ルートで手に入れた他人名義のスマホ・携帯を準備します。

 こういうスマホ・携帯は、振り込め詐欺グループ等も使っていますが、世の中、お金に困っていたり、小金を手に入れたいと、自己名義のスマホを闇ルートに流す人が沢山いるので、調達には困りません。

 そして、メルカリを利用して商品を出品します。

 犯罪組織が出品している品物は、今のところ新品の電化製品が多いようですが、相場よりだいぶ安く出ているので、メルカリ利用者は飛びつきますよね?

 落札(購入)すると、もちろん実際に商品が送られてきますが、出品者からではなく、ビックカメラヤマダ電機、アマゾンというPaidyが使える業者から直接送られてくるそうです。

 この時点で、「あれっ、ちょっとオカシイ」と思いますよね?

 普通ならプライバシー配送で、基本的には個人からの送付のはず。

 ところが、アマゾン等の業者から直接配送で来るわけですから。

 ここで受け取り拒否をせず、受け取って決済してしまうと万事休す。

 本来は出品者から送られてくるはずのものが、業者から送られてくるということは、出品者がこれらの業者からPaidyを使って商品を購入していて、それも落札者名義で買っているということなのです。

 この部分が、今回の詐欺の最大のポイントで、Paidyだと、スマホがあれば良いだけなので、本人確認が無いに等しいですから、メルカリから得た購入者情報に基づき、落札者名義で商品を購入できてしまうということです。

 それに購入者側からすると、被害を避けようとしても、出品者がPaidyを利用しているかどうかについて、調べようがないですからね。

 当然のことながら落札者は、商品が届けば、「取引完了」と、メルカリを通して出品者に約束の代金を支払ってしまいます。

 この手口の犯罪組織の出品者は、一定数出品して、メルカリから金を貰った後、トンずら。

 用済みのスマホも処分してしまいます。

 そうなると後日、Paidyから商品購入代金の請求が落札者に来てしまうのです。

 HPで謳われている、Paidyのシステムだと、本来は、スマホ(携帯)の所有者に請求が行くはずですが、連絡が取れなくなった場合、販売業者から配送先情報を入手し、請求書が行くシステムになっているようです。

 (この部分について、Paidy側は今のところ、回答を拒否しているようです)

 元々、信用度の低い顧客層に照準を絞ったビジネスモデルなので、延滞や貸し倒れリスク対策として、Paidyがお金を取りっぱぐれないようにシステム設計されているわけですね。

 でも、今回の被害が出ているメルカリの場合、販売業者から商品を受け取った人は、既にメルカリを通して代金を支払ったはずなので、Paidyを利用した購入者ではありません。

 しかし、実際にはその代金が詐欺師にネコババされていて、業者に購入代金が支払われていない以上、Paidyを利用したことすらないのに、企業間で勝手に個人情報が回遊され、請求書が来てしまい、支払いを求められるというわけです。

 被害者からすると、二重払いという最悪の事態に。

 

 今回の、メルカリの取引システムを悪用したPaidy絡みの大規模な詐欺行為の発覚で、Paidyという決済システムの大きな欠陥が世間に周知されたわけですから、抜本的な対策を取らない限り、今後、犯罪組織に狙われ続け、いずれPaidyは苦境に陥るでしょうね。

 新しい金融サービス(FS)を始める企業は、システムが犯罪に利用されることを初めから考慮して構築しなければならず、あらゆる対策に莫大なコストが掛かるので、豊潤な資金力を持つ大企業が絡んでいないと最終的に成功しないビジネスモデルなのですが、Paidyは既存のシステムに乗っかり、低コストでの事業確立を目指したビジネスモデルなので、犯罪対策等、コストのかかる部分に金をかけておらず、見込みが甘かったということです。

 Paidyの経営陣、肩書は立派ですが、立派だということは、表の世界の王道を順調に歩んできたということですから、裏の世界に対する知識が不足しているということにもなります。

 そして、裏世界のことを知らない人たちが構築した金融システムというのは、狙われると実は極めて脆弱なのです。

 昨年のセブンペイや、その前年のコインチェックも、「不正対策の経費をケチったり、経営陣の知識不足」等から、必要なセキュリティを構築しないまま運用をした結果、システムの脆弱性を突かれて犯罪組織にネコババコインチェックは仮想通貨バブルで稼いだ利益500億円弱のほぼ全てを犯罪組織(北朝鮮?)に奪われた)されてしまい、信用が失墜し、最終的には消えゆく結果となりました。

 Paidyも、昨夜(14日)にIRを出していますが、とっくに被害が出て報告もされているのに、マスコミの取材が入って14日中に記事になると知って、慌てて出したIRであり、危機対応が遅れていると言わざるを得ません。

(14日の時点で、ビックカメラヤマダ電機・アマゾンは詐欺事件の大量発生でPaidyの利用を中止しています)

 そしてこのIRを読むと

  「警察に被害届を出しました」

  「不正利用者には損害賠償を請求する方針です」

なんて書いてありますが、これを見ただけでも、

  Paidyの経営陣って、本当に大丈夫?

  犯罪やそれに関連する法律に対する知識不足が甚だしいのでは?

と思ってしまいます。 

 今回の件、警察が捜査しても、捕まるのは犯罪組織が使った携帯を闇に流した名義人だけ(罪名も携帯電話不正防止法違反)で、詐欺に悪用した犯罪組織には全く辿り着くことはできないでしょう。

 その理由は、Paidyの本人確認があまりにもスマホ頼みの大甘で、Paidyが持っている決済情報等で判明するのは、携帯名義人だけだからです。

 

 Paidyは、今回の件で対応を誤れば、信用を失って、あっという間に消えたセブンペイの二の舞となる可能性もあります。

 そして今まさに、メルカリでPaidy詐欺被害に遭った利用者だけではなく、メルカリ株を保有している投資家にも迷惑を掛けているのです。

 Paidyは、ここが正念場。

 大きな損失発生を恐れて、本人確認の大幅な見直しをせずに、ずるずるこのままサービスを続けて被害を出し続けるのか、根本的にシステムを刷新してやり直すのか、大きな決断の時。

 

 しかし、犯罪組織は、新しい詐欺手法を次から次に、本当によく考えつきますね。

 昨年旅人も、クレカの情報流出被害だけでなく、配送される予定の荷物を待っていた時に偶然佐川を装ったSMSが来て、これにアクセスしてしまい、佐川急便の偽HPを使ったフィッシング被害に遭いそうにもなりましたが、こうした被害の発生を防ぐには、個人個人が常に気を付けないといけない時代なのでしょうね。

(今回の記事内容について、旅人は、運良く前日にメルカリ株を売却済みで保有しておらず、損もしていませんし、Paidyも使っていない・被害にも遭っていないですから、あくまで中立的な立場で書いたものです💦)

  

 

 

 

 

 

今年も2週間が経ちました

 

 オリンピックイヤーの2020年も、はや2週間。

 月日が経つのは、あっという間ですね。

 相場の世界では、日本の年末年始休暇中に、予想外のアメリカとイランの対立激化で、波乱の幕開けとなりましたが、これがたった3日間で終わったことも、全く予想外の展開でした。

 極端な短期間で対立が沈静化した原因は、アメリカへの報復攻撃後、反撃を警戒し過ぎたイラン軍が、誤射して民間航空機を撃墜してしまったことと、その事実の隠ぺい工作に対する大批判が重なり、イラン指導部が苦境に陥って、対立どころではなくなってしまったことです。 

 就任以来、イランとの対立激化を仕掛け続けたA国プレジデントのT氏も、ウクライナ国際航空の民間機撃墜という最悪の事態発生に対する批判の矛先が、下手をすれば、対立激化を仕掛けた張本人であるT氏に向かう可能性もかなり高いことから、これ以上対立の炎を燃え上がらせるのは得策ではないと、一気にトーンダウンして、知らんぷりしようとしている裏事情も、急速な沈静化の大きな要因です。

 このように情勢が短期間で目まぐるしく激変したことから、今後しばらくの間、対立激化の懸念は、ほぼ無くなったと考えられます。

 ですから、あの3日間の乱高下は、無かったものと考えて取引していくべきでしょうね。

 この2週間の相場絡みでの個人的な出来事は、一時的に円高が108円割れにまで進んだタイミングで、USドル建て旅行商品の残額支払いを実施したことぐらいでした。

 

 話は変わりますが、今日一番の話題は、良品計画(7453)株のストップ安張付きでしょうか?

 小売株の勝ち組と言われ、万円単位の高株価を長らく維持(昨年8月に株式を10分割しましたので、高株価銘柄では無くなりましたが)してきた良品計画も、1年半くらい前から業績の伸びの鈍化が顕著で、株価は決算発表をするたびに急落するようになりましたが、今回の発表直後である今日は、ついにストップ安気配で張り付いたまま(一瞬だけ取引成立)、取引終了となりました。

 良品計画クラスの売買代金規模がある銘柄が、堅調な相場環境に反して、ストップ安のまま終わるというのは、非常に珍しい出来事です。

 これは、株式の大規模な分割で、1単位当たりの株価が下がったので取引しやすくなったことに加え、消費増税特需の発生等もあって堅調な国内事業の月次成績を好感し、ここ最近株価が大きく上がっていたところに、会社側が発表していた好調な国内事業の状況と相反して、先週金曜日発表の第3四半期決算で、通期業績の下方修正をしてきたことが、完全に想定外の出来事であり、不意打ち状態に陥ったのが要因でしょう。

 ただ、良品計画の国内売り上げは、既に飽和状況で頭打ち状態にあり、海外展開の加速で伸びを維持していたわけですから、その海外の伸びが鈍化すると、高株価が維持できなくなることは、最近の値動きからも、ある程度事前に予想されていたことです。

 それに加え、昨年も決算発表のたびに10%超級の下げを連発していたのですから、決算発表を跨いでの買い持ち越しは、絶対に避けておかなければならないことだったのかもしれません。

 良品計画株が、2018年6月に高値を付けてから昨年8月末に分割をするまでの1年以上もの間、株価が下げ続けていた最大の要因は、中国の景気減速に伴う、中国事業の伸び鈍化であり、今回も東南アジアを含めた海外事業の不振が下方修正の原因です。

 ただ、急落するとリバウンドもしやすい株ですので、明日は要注目かもしれません。

 個人的には良品計画株、相性の悪い銘柄なので、今日に引き続き明日も、多分見ているだけで参戦しないと思います。