「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

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日立による日立金属株売却情報、再々々リークの問題点

 

 

 前々から、事あるごとに言われていた、日立製作所保有する日立金属株売却の話ですが、20日の午後に再びリークがされました。

 そのためこの日の後場、日立金属株は、急騰しました。

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 過去を見ると、日立製作所の子会社株売却絡みの情報を出すのは、大概が日経系です。

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 今回は日経ビジネス

 

 日立は、日立国際電気クラリオン、日立化成と子会社群の株を次々入札にかけて、高値での売却に成功してきました。

 その最大の理由は、入札実施のだいぶ前に、日経系から情報がリークされることにより、TOB期待で株価が高騰するからなのです。

 日立国際電気などは、株価が上がり過ぎて、落札者(外資系ファンド)によるTOBが上手くいかず、何度もTOB価格や条件が修正されたぐらいですからね。

 

 上場子会社株を売却する際に、情報が何度も流れてしまう日立製作所の姿勢には、かなり問題があると思います。

 しかし、違法とは言えず、グレーゾーンなのも事実。

 今迄の数々の状況からすると日立は、子会社株を売却する際に、入札価格を少しでも高くするために、事前に情報を漏らしている?疑いがあると思います。

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 今回、近々入札開始?情報の出た日立金属株。

 数年前から言われていた売却案件なので、実際に近いうちに入札が始まるのでしょう。

 ただし日立金属は、業績が急下降中で、高値での売却は難しい案件です。

 3~4年前の業績絶好調時に入札を掛けていれば、3000円~3500円、若しくはそれ以上の高値で売却できたと思うのですが、売却の順番を間違え、タイミングを誤ったとしか言いようがない現状。

 

 昨年、高値での売却に成功した日立化成も、既に業績が右肩下がりで、入札はイマイチな状況だったのです。

 しかし、昭和電工黒鉛電極バブルに踊って空前の好業績だったことと、昭和電工自体に基本的な収益力の弱さがあるため、「日立化成を手に入れるこのチャンスを失いたくない」と、適正価格(3500円程度と言われていた)をはるかに上回る、ビックリするような高値(4630円)で落札したことが、入札大成功の要因なのです。

 

 今回の日立金属については、業績不振とコロナの影響もあり、かなり厳しい状況なので、再び日経系に情報をリーク?したのでしょう。

(日立金属については、今回で4回目?のリークで、そのたびに株価が上がるので、業績大不振にも関わらず現在でも、そこそこの高株価を維持しているのです)