「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

旅の資金は、投資利益で捻出しています。セミリタイア家計簿も。

もう見れない景色(千葉 柏・船橋にて)

 

 今回は、ちょっとマイナーで、それも古い感じの話になります。

 千葉・柏の柏駅前には、シンボルとして柏そごうがありました。

 今から約50年前の昭和の時代、大火事があったことを契機に、建設省のモデル都市として柏駅前の再開発がなされたのですが、その時に進出したのがそごうと高島屋です。

 当初は、そごうの方が床面積が大きく、しかも繁華街側にあったので、高島屋は劣勢でしたが、東武鉄道が貨物線を廃止して、その跡地に東武柏駅ビルを建てた際、この新しい駅ビルに高島屋が入ったことで、そごうと高島屋の力関係が逆転し、高島屋は旗艦8店舗の一つに数えられるほど(高島屋柏店と柏高島屋ステーションモールの合計年間売上高は530億円)になりましたが、逆にそごうは衰退の一歩(年間売上高100億円)を辿っていきました。

(当時、東武柏駅ビル建設を巡って、市長選の争点になったほどでした)

 バブル崩壊の影響で経営不振に陥ったそごうは、1.8兆円を超える負債を抱えて倒産し、西武百貨店経営統合して「そごう・西武」となって、再建に成功したことで、最終的には7&IHDの傘下に入ることになりました。

 しかしながら、7&Iには、百貨店を運営するノウハウが無く、百貨店業界の中でも負け組の代表格として、業績は低迷しつづけたまま、地方赤字店は閉店の方針が決まったことで、柏そごうも閉店が決まりました。

 旅人も、閉店間際まで、毎週のように買い物で訪れていましたが、残念ながら巨大な建物に比して客は非常に少なく、「いずれ閉店してしまうだろうなあ」と思っていました。

 そして、2016年9月末日がその閉店日だったのですが、旅人も柏のシンボルの閉店に寂しさを覚え、その様子を見に行きました。

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 閉店直前のそごう柏店前は、この人だかり。

 皆、閉店の瞬間を見届けようと、集まってきていました。

 次の写真は閉店日の、薄暮時に撮った写真です。

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 店の前では、建物を見上げて、写真を撮る人も多く写っていますね。

 煌びやかにネオンサインが光っています。

 しかし、もう、この建物に光が点ることはありません。

 建物自体は、現在もまだ残っていますが、いま三井不動産がこの建物の地権者を説得して、買収を続けています。

 土地と建物の約7割の権利を持っていた7&Iも、残りの3割を保有する46人の地権者のうち44人は三井に売却したとの記事が2年前に出ていましたが、その後進展が無いようですので、最後の段階で苦戦しているみたいです。

 しかし、残りの二人の地権者も、閉店したことで、収入が無いまま多額の固定資産税を払い続けている上、全体から見ればごく一部の権利だけしかないのに我儘を通し続けても、何も得るものは無く、このまま持ち続けることはできないでしょうから、いずれ買収が完了すれば、建物は取り壊しになり、新しい建物(おそらくタワーマンションが入った複合施設)が建つことになるでしょう。

 

 次の写真は、2018年2月末日で閉店した西武船橋店。 

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 この煌びやかなネオンや明かりも、もう見ることはできない景色です。

 写真を撮ったのは、閉店前最後の日曜日。

 こちらも東武鉄道東武船橋駅ビルを建てた時に、東武百貨店が入店したことで、それまで地域一番店だった西武船橋店が劣勢になり、そごう柏店の後を追うように閉店となりました。

 閉店前の売上高を比較すると、どちらも駅とくっついていて、立地の差はないものの、東武百貨店船橋店は年間約400億円の売上高ですが、西武百貨店船橋店は、約167億円と差がついてしまい、晩年は赤字垂れ流しだったそうです。

 西武船橋は、サラリーマン時代に時々利用していましたが、店内はガラガラで、赤字店ですから設備投資もされていなく、古さは否めなかったです。

 

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 西武船橋店は、立体駐車場にロフトが入っていましたが、同時に閉店となりました。

 こちらの跡地は、立地が非常に良く、閉店直前にもすぐ隣にJR東日本が新しいビルを建てて、商業施設&ホテルが開業したばかりですから、閉店後は7&Iが再開発するとのことでしたが、その後方針が変更になり、7&Iは再開発はせずに売却し、複合施設が入ったタワーマンションが建つ計画とのことです。
 

2020年1月第4週の相場(コロナ肺炎・ネットワン・メルカリ等)

 

 今週は、新型コロナウィルスによる肺炎患者の急増に翻弄された相場でした。

 中華圏では金曜日から春節旧正月)が始まり、世界中に中華圏の旅行者が溢れるので、この長期休暇で新型コロナウィルスによる肺炎が、どの程度世界中に広がるのかに注意を払わないといけないですね。

 この肺炎、潜伏期間が最大2週間程度とやや長いのが特徴で、そのため、どのくらいの潜在的な罹患者がいるのか、全容が全く判明していない部分が最大の問題なのでしょう。

 春節が過ぎて、患者の拡散がある程度収まれば、不安感も収束方向に向かうのではないでしょうか?

 ただ、日本株は中国景気の影響が非常に大きく、コロナウィルス騒動がこれ以上広がると、個人消費のピークとなる春節に悪影響を与え、中国経済を下押しする要因となるのは避けられないことから、影響の少ないアメリカ株と異なり、暫く下落基調になるのは致し方のない状況です。

 しかし新型コロナウィルス関連で、特に中国関連株や旅行・空運株は、かなり下がりましたので、病気の拡散状況を見ながら、更に大きく下がったところでタイミングよく入れば、それなりに利幅を取れるのではないでしょうか?

 

✩相場関連で今週一番のニュースは、東芝の子会社である東芝ITサービスにおける不正会計問題(架空取引)が、ネットワンシステムズと日鉄ソリューションズ(NSSOL)に飛び火したことでしょう。

 この報道で特に、不正の主犯とみられる、ネットワンの株価が大暴落しました。

 ネットワンとNSSOLは、昨年12月13日に「国税当局から架空取引の指摘を受け、調査委員会を設置した」と発表しており、その時も株価が急落していましたが、当時も具体的な内容を一切語ろうとはせず、今回の新しい報道があっても、両社共に不正の概略すら発表しない姿勢を続けるという、極めて悪い対応のままです。

 今回、新たに発覚した東芝子会社の200億円規模の架空取引の詳細も、今のところ不明ですが、報道によると、この200億円は、2019年4月~9月の半年分だけで、それ以外の時期にもあるだろうとのことであり、それも架空売上げの流れは

   ネットワン→(東芝IT・富士電機子会社・みずほ東芝サービス)→NSSOL

で行われていたということだそうです。

 長年の慣習だったと考慮すれば、この架空売り上げ総額が、かなりの金額にのぼる可能性もあり、「実は、相当額の循環取引による不正な売上げ計上が、ネットワンの業績に入っていたのではないか」という疑惑が、より深まる結果に。

 ネットワンは、一連の不正の主犯格とみられていることと、同社の利益規模を考えると、この架空売上げによる利益かさ上げの影響がかなり大きいだろうと見られることから、東芝やNSSOLと異なり、株価が下げ続けているわけです。

 ネットワンは先日、2月13日に決算発表予定日を延期したばかりですが、ここにきて一連の厳しい報道の内容に、国税当局の指摘部分だけに絞った会社側に都合の良い情報だけ開示し、それを基に適宜調査を終わらせようとしていた調査委員会の弁護士先生方も、本腰を入れてキチンとやらざるを得ず、再延期は避けられないでしょう。

 最近、東芝神戸製鋼三菱自工を始め、東洋ゴムにKYB等、日本の大企業による不正会計や製品データの改竄等という、組織的な不正が相次いでいますが、これは

    行き過ぎた業績至上主義の蔓延

が原因なのでしょうね。

 

三菱自工と言えば今週、ディーゼルエンジンの排ガス検査不正疑惑でドイツ当局の捜査のメスが入ったということで、再び株価が急落しました。

(スズキも、オランダ当局から同様の指摘を受けて株価が下がっています)

 三菱自工は4年前にも、燃費データ改ざんで、巨額の特損を計上し、株価も大暴落しましたが、再び新たな疑惑が出たということは、元々の企業体質に問題があり過ぎるということでしょう。

(そういえばスズキも、国内向けの検査不正がありましたよね)

 ネットワンは、7年前にも悪質な脱税や架空取引が発覚した企業ですし、このように不正に手を染めて、かつて大きな批判を浴びた経験があっても、再びそれを繰り返す企業というのは、会社全体にそのようなことを許してしまう土壌があって、それを正すことは非常に困難であるということの裏返しが、今回の再度の不祥事発覚なのでしょうね。

 

✩木曜日に、メルカリがオリガミを買収を発表したことも今週の話題でしたが、赤字企業のメルカリが、赤字企業のオリガミ(25億の赤字)を巨額買収(非公表ですが、オリガミの資本金が50億円超・純資産が30億円超なので、買収額は100億円以上、200億円級かもしれません)したことに対して、当然のことながら市場からは厳しい評価が下され、メルカリの株価は急落となりました。

 オリガミはスマホ決済の老舗ですが、大手企業の参入に押されて黒字化の目途が立たないまま、競争の激化で赤字が急拡大し、大苦戦していましたから、オリガミ創業者や出資企業による今回の売却の判断、創業者にとってはイチから育てた企業を売るのは苦渋でしょうが、今しかない良い決断だったと思います。

 ZOZOの伸びが止まり、種々の施策を打つもうまくいかず、限界を感じて保有株を売却して退任した前澤氏と同様の判断ですね。

 メルカリは、本業の国内部門は黒字ですが、海外部門とペイメント事業が大赤字で、黒字化の見通しが全く立っていません。

 スマホ決済のペイメント事業は、現在のところ、各社入り乱れていますが、国内の事業者で生き残れるのはSB・ヤフー系のPayPay(ヤフーによるLINE買収で、LINEペイもペイペイに統合される)と巨大な楽天経済圏をバックとする楽天ペイだけなのではないでしょうか?

 海外勢を見ると、アップルペイ・グーグルペイ・アリペイ(中国・アリババ系)と超強豪揃いのこの業界ですから、メルペイはオリガミを吸収しても、弱者連合にすぎず、かなり厳しいと思います。

 メルカリと言えば、上場までかなりの紆余曲折(犯罪対策でイチャモンが付いて、上場が度々延期となっていた)はありましたが、当時、日本随一のユニコーン企業(潜在的時価総額が10億ドル以上の未上場企業)と言われ、鳴り物入りのIPOだったものの、結局株価は上場初日の6000円をピークに、その後大きく上がることは無く、低迷したまま。

 そして、本業の赤字解消の見通しが立っていないところに、ペイメント事業にまで手を出して赤字を膨らませていることで、現在、市場からはかなり厳しい評価を付けられているのですが、これは致し方ないことですね。

 旅人も上場初日に5000円台後半で手を出してしまい、かなり痛い目に遭った記憶が残っています(苦笑)。

 

 個人的にこの1週間は、買いも空売りもことごとく外れて、ほぼ負けてばかりという、最悪の日々の5日間でした。

 

 

 

もう見れない景色(函館駅にて...)

 

 撮り貯めた写真を振り返ると、その中にもう見れなくなってしまった景色を写したものも沢山あります。

 そうした「もう見れない景色」を、写真で見ながら振り返ってみようと思います。

 今回は、函館駅で撮影した写真からですが、

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 こちらの列車、寝台特急北斗星、もう見れない景色です。

 十年以上前に、北海道旅行で北斗星を利用した際、撮影したものですが、既に廃止されて約5年。

 この写真に写っているディーゼル機関車(DD51)も全て廃車となり、現存しません。

 北斗星は、青函トンネル開業と共に設定された列車ですが、バブル景気時代でもあったことから、非常に人気の列車でした。

 最盛期は1日3往復の定期運行がなされていましたが、1往復は新型のカシオペアに置き換えとなり、その後、北海道新幹線の工事に伴い減便となって、晩年は1日1往復の運行でした。

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 こちらの写真には、仁王立ちしている駅員さんが写っていますが、これは、連結作業を見るために、北斗星の乗客が多数降車するので、そのお客さん達が乗り遅れないよう、様子を見ているものです。

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 連結作業は、こんな感じです。

 多くの人がカメラ片手に、連結作業を見守る風景。

 この連結作業は、函館駅の開設以来、定番行事でしたが、もうこの作業を見ることは出来ません。

 

 別の年にカシオペアに乗車して北海道を旅した時にも、函館駅で撮影をしました。

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 こちらも、北斗星と同じように連結作業をしている様子を撮影。

 カシオペア北斗星以上の人気列車ですし、この時のカシオペア号は大雨の影響で、高崎線上越線羽越線経由の大廻りで函館に到着したことから、到着時間が通常(午前5時ころ)よりも2時間ほど遅れて(午前7時前)おり、時間が遅くなったことで、多くの撮影者が居ました。

 カシオペア自体は、ツアー専用の臨時列車として現在も運行が為されていますので、乗ることもできますが、料金が跳ね上がってしまい、また、豪華列車「四季島」の営業開始以後、北海道内への乗り入れが完全に無くなっていますので、函館駅で見ることはできない風景となってしまいました。

 

 

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 そして、最後の写真は、青森と函館を結んでいた特急白鳥です。

 こちらはJR東日本の車両(485系)で、JR北海道の車両はスーパー白鳥(上から3番目の写真に写っている緑色の列車・789系)として運行されていました。

 この車両は、国鉄時代に製造された車両ですが、大幅リニューアルされていたので、車内はそれほど古い感じはありません。

 ただ、JR北海道の新型車(青函トンネル内最高140キロ運転)に比べて、古いので速度が出ない(最高120キロ)ことから、所要時間が10分程度余計に掛かっていました。

 こちらの車両も、北海道新幹線開業と共に廃止となり、その後老朽化により廃車となったことから、もう見ることは出来ません。

 この写真の撮影時は、梅雨末期の大雨で大幅に遅れていたので、皆が何となく急いでいる様子が、写真越しでも見えているような気がします(気のせいかもしれませんが(笑))。

 旅人が乗車した当時の「白鳥・スーパー白鳥」は、函館~八戸間の運転で、東北新幹線がまだ八戸にまでしか開通していない時。

 大雨の影響で遅れていたことから、旅人が予定していた帰京の新幹線には間に合わず乗り遅れたので、後続の新幹線で、見知らぬ人と相席となって帰ったことを今でも覚えています。

 このように、写真を見ると、普段は忘れている撮影当時のことも色々と思い出しますよね?

 特に、北斗星や白鳥の写真を撮った当時はガラケー時代で、まだスマホというものが無く、写真はコンデジを持って歩いて撮っていましたが、今ではスマホで綺麗な写真がいつでも撮れるようになったので、撮りたい時に撮れる、良い時代になりました。

 ですから、今後もドンドン写真を撮って、思い出を保存しておきたいと思います。

 

今日の相場は、TOBが大きな話題に

 

 先週の金曜日の引け後に東芝機械が、

   旧村上ファンド系によるTOB実施の事前通知を受けた

と発表したことに続いて、本日の昼前のIRで、

   前田建設工業と前田道路の対立が表面化(敵対的TOB実施の発表)

したことで、TOBが非常に話題になった一日でした。

 

 まず、東芝機械の17日に開示したIRは、

   「20日に旧村上系が発表するTOBの事前通告があった」

という、その情報を発表すべきか否か、まだ微妙な段階であるにもかかわらず、先に対抗策も含めて発表してしまったことが、こうした関係を発表する上での決まり事?に反するフライングっぽい扱いとなり、その後、このIRは見れなくなっています。

 この件については、粉飾決算で経営危機に陥った東芝という親会社が、東芝機械株の大半を手放してしまったのと同時に、旧村上ファンド系による継続的な売買が始まったことで、以前から危機感を持っていた東芝機械の経営陣。

 ファンド側から色々な要望もあったのでしょうが、それに応えなかったところ、ついに旧村上ファンド系から、TOB実施の事前通告というものが来てしまい、これに猛反発した経営陣が、先に対抗策を発表してしまっただけなのでしょう。

 でも本来は、相手側のTOB実施の正式発表と同時に発表すべき「意見表明と対抗策のIR」。

 なのに、事前通告の段階で、対抗策を発表してしまったというのは、極めて異例の事態であることから、この出来事に対して旧村上ファンド系からの抗議があって、このIRの事実上撤回に追い込まれたと見るべきでしょう。

 ただ、発表してしまってから、IRの閲覧不能措置まで、時間があったことから、既に新聞の記事にもなってしまっており、この件を含めて、本当に実施されれば大揉めすることが確実なTOBです。

 

 前田道路と前田建設工業の対立は、本日の午前11時5分、前田道路が突然、

   提携の解消と前田建設工業保有する前田道路株の全株買取りの提案をした

というIRを発表したことから表面化しました。

 そして、午前11時半に前田建設工業が、前田道路株に対するTOB(1株3950円)を発表したことで、両社が激しく対立している事実が明らかになったのです。

 前田建設工業からみて、前田道路は子会社にあたるものの、24.68%の保有割合しかないので、持分法適用会社でしかなく、それに前田道路自体が旧名は高野組という名称の、前田建設とは無関係な企業が源流であり、提携後に「前田」の名称に変更したという経緯であることから、事実上独立した別会社であり、前田建設の傘下にある子会社とは言い切れない状況だったのです。

 ただし、道路業界は談合やカルテルのオンパレード業界で、たびたび公正取引員会の立入り調査があり、最終的に課徴金を課せられるような事態も続いていて、こうした面で前田道路もコンプライアンスに欠けている部分があることから、前田建設工業側としても、時代の流れに乗れずに取り残された道路業界にある子会社に対して、企業統治を強化するために、昨今の親子上場解消の流れに乗って、前田道路株の5割所有での子会社化を提案したようです。

 ただ、これに猛反発した前田道路側が断固拒否したことから、このようなIR・TOB合戦になったのだと思います。

 こちらの結末は、どうなるかわかりませんが、TOBの価格もかなり高く、資金力のある前田建設工業なので、他社の横槍が入らない限り、26%弱の取得を目指すだけのTOBですから、成立する可能性が極めて高いのだと思います。

 しかし、午前11時5分に発表された前田道路のIRにチャンスを感じ取って、買い参戦した方々の見る目の素晴らしさに脱帽です。

(午前11時10分に売買停止措置となって、再開後はストップ高買い気配ですから、実質約5分間のチャンス、そして前田道路自体マイナー銘柄で注目度はゼロ、前田道路のIRを読んだだけでは、提携解消のどちらかと言えばネガティブガイダンスですし、不穏な空気ぐらいしか感じ取れないですからね)

 そういうことで、旅人としては、前田道路に連れ高した道路大手他社に、少しだけ空売りを入れるくらいのことしかできませんでした。

 

追伸記事

 結局、東芝機械に対するTOBは、21日午前9時6分頃に日経の速報で「1株3456円・44%分迄の買い付け」という、具体的な内容が流れました。

 17日の東芝機械側によるフライング発表(もちろんこれは旧村上系に対する嫌がらせです)の影響で、20日に株価が3700円台にまで急騰してしまい、21日朝も寄り付き後、日経速報が出る直前に中途半端なTOB実施情報が流れた影響で、一時的に4000円超まで更に急騰したことから、最後の急騰時に買いで手を出した方は痛い目に遭ってしまう結果に。

 旅人も、東芝機械について、20日に少しだけ買いで手を出しましたが、村上系といえば個人的に、十数年前の阪神電鉄株大騒動の時に空売りを入れてしまい、非常に痛い目(あと少しで資産マイナスという、資産の7割を溶かした超大負け)に遭い、悪い思い出しかないので、持ち越しは避けました。

 前田道路のTOBで、20日に連れ高した某大手道路株の空売りも、「敵対的TOBの次の展開や親子上場解消への期待」といった心理を利用した踏み上げを食らって、失敗に終わりました。

 他の銘柄でも負け、21日はトレード全敗で、今年初の「しっかり?マイナスの日」という、散々な結果でした😢。

 まあ、こういう日もあります、気持ちを切り替えて明日へ。

新潟・舞子スノーリゾート

 

 「舞子」と言えば、関西の人だと、

    神戸にある兵庫県立舞子公園やJR舞子駅

を思い浮かべると思いますし、全国的にも「神戸の舞子」の方が有名ですが、関東のスキーヤースノボーダーが「舞子」と言った場合には

    新潟県南魚沼市にある舞子スノーリゾート

のことを示します。

 旅人のスキーのホームグラウンドは、この舞子スキー場なので、今日はその写真紹介記事です。

 

 こちらのスキー場、昔は「石打後楽園スキー場」という名前で、60年前に開設され、冬はスキー場、春から秋はゴルフ場、そしてホテルも併設されていました。

 だいぶ前にゴルフ場は廃止になりましたが、スキー場とホテルは現在も引き継がれて運営されています。

 開発元は、旧名にある通り、東京のレジャー企業である「後楽園」。

 ちなみに後楽園(株式会社後楽園スタヂアム)は、後楽園球場→東京ドームとなったことから、会社の名称も変わり、現在は株式会社東京ドームです。

 バブルの時代に、石打後楽園スキー場の拡張が計画され、隣接地を大規模開発したことで、新しいゲレンデがオープンし、名称も「舞子高原後楽園スキー場」に変更となりました。

 ですからこの時から、関東で「舞子」と言えば、舞子(高原)後楽園スキー場を指し示すようになったのです。

 この新しい「舞子ゲレンデ(現在は長峰・奥添地エリアという名称です)」は、当時としては極めて画期的な日帰りスキーセンター(仮眠施設・温泉施設・ゴンドラステーション・リフト券売り場・レンタルショップ売店・飲食店・更衣室等が全て一つの建物に兼ね備えられていて、当時このような施設のあるスキー場は、ホテル併設のスキー場を除くと他には無かった)が設置されたことと、関越道・塩沢石打インターから車で5分以内と、アクセス面でも非常に恵まれていたので、折からのスキーブームもあり、多くのスキーヤーが押しかける人気スキー場になりました。

    当時の関越トンネルや湯沢周辺の国道17号の渋滞が酷かったので、アクセス面でのアドバンテージは大きかったですね。

 それまでの石打後楽園スキー場は、かなり地味なスキー場(インターからは車で2分と舞子ゲレンデより近いですが)でしたから、当時のリゾート開発ブームに乗ったスキー場の大幅拡張は、大成功したようにみえました。

 ところが、バブル崩壊と、スキーブームの沈静化で、巨額の開発費に見合う収支を得ることは出来ませんでした。

 そして、後楽園グループ(東京ドーム)自体も、バブル期に手掛けた多くのリゾート開発で、多額の借金を背負ってしまい、慢性的な経営不振に陥ったことから、最終的には本業の東京都文京区にある東京ドームシティと、熱海後楽園ホテル・札幌後楽園ホテル等一部の施設を除いて、各リゾートや貸金業と言った子会社群のほぼ全てを破格の安値で売却して一括損失処理し、一時的に巨額の赤字(736億円)を計上することにはなりましたが、その後経営の立て直しに成功しています。

 そういう経緯で、舞子後楽園スキー場も経営母体が外資系に代わったので、舞子リゾートに名称変更となりました。

 その後、リーマンショック発生で、舞子スキー場を買い取ったリゾート運営企業の親会社モルガン・スタンレーも経営危機に陥り、結局直ぐに手放すことになって、現在は国内でスマイルホテルを始め多くのホテルやスキー場を展開する「ホスピタリティパートナーズG」が所有・運営しており、現在の「舞子スノーリゾート」に再々度名称変更されています。

 

 今年は記録的な小雪で、舞子スキー場も現在、舞子エリア(旧後楽園ゲレンデ・石打後楽園スキー場の部分)はほぼ積雪ゼロで、ホテル前とゴンドラで上がった先の上部ゲレンデしか滑れない状況です。

 1月も半ばを過ぎて、こんなに雪が無いなんてことは、開設以来初めてのことだと思います。

 それだけ、気候の温暖化が急速に進んでいるということなのかもしれません。

 普段であれば、1月には150~300センチの積雪があるスキー場ですからね。 

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 いつもであれば、舞子ゴンドラ頂上駅からは、このような景色が見られます。

 正面の山は、飯土山。

 飯土山の反対側の斜面は岩原スキー場となっています。

 写真の中央には、ドーム状の建物がありますが、これはレストランです。

 写真正面のコースを滑ってくると、ドームレストランは、 

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 こういう感じで見えます。

 この写真の時は雪がかなり多い時で、ドームレストランの入り口も、雪で半分うずもれています。

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 こちらの写真も、ドームレストラン前のほぼ同じ場所でコースの端から撮ったものです。

 この日は、天気が良く、遠くの雪山が綺麗に見えていますね。 

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 こちらは、舞子エリア(旧後楽園ゲレンデ)の中央にある「舞子高原ホテル」です。

 元は舞子後楽園ホテルであったこちらも、外資系時代には、スキーシーズンのみの運営に変更されていましたが、スマイルホテル系になってからは、GW・夏休み・紅葉シーズン等も開くようになりました。

 シーズンオフだと、1泊2食付きで一人1万円以下と、激安で出ている時もあるこのホテルですが、ホテル内の造りは見た目以上に結構豪華なので、オフにはお徳に泊まれるホテルでもあります。

 もちろん大浴場は温泉です。

 ホテルの少し上のゲレンデからの景色は、

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 このような感じです。

 写真で、向こう側の山の斜面に見えるスキー場は、老舗の石打スキー場です。

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 こちらも舞子側から見た、ナイターの石打スキー場ですが、ゲレンデがキラキラと輝いていますね^^

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 こちらも石打スキー場のナイター営業の様子です。

 この時は、雪がかなり降った後で、より幻想的な感じがします。

 

 そして、ホテルのすぐ横には、もう一つの直営宿泊施設である、

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 「舞子高原ロッヂ」があります。

 こちらはロッヂなので、ホテルに比べると造りは簡素ですが、その分安く泊まれます。

 スキー・スノボの時のランチ時、ホテル内の飲食エリアはいつもかなり混んでいますが、ロッヂは比較的空いています。

 そして、スキー場内には所々に、

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 こういうものも雪で作ってあるので、探して発見してみるのも面白いですね。

 残念ながら、今シーズンは極端な小雪で、写真のような景色や体験をすることは今のところ出来ませんし、旅人としても今シーズンはほぼ諦めていますが、その代わり次シーズンは、旅人としても長めの期間、舞子に滑りに行く予定を計画しています。

 最後は、スキーに行った時に食べたご飯の写真で締めようと思います。

 と言っても紹介するのは、スキー場内ではなく、塩沢石打インターの直ぐ近くに「魚野の里」という、日帰りバスツアーが良く立ち寄る、有名なお土産物店・飲食店があるのですが、同じ敷地内に「NATURA」というスイーツ店もあり、ここはスイーツだけではなく、ピッツァ等も食べられるので、そこで食べたランチの写真です。

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 特にこのローストビーフ丼、スゴくないですか?

 お肉たっぷりで、食べ応えがありました^^

 (期間限定なので、無い時もあります)

 この写真を見ていたら、お腹が空いてきてしまいました。

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 こちらのお店には、このような人形も置いてあります。

 写真用ですね^^

 それでは、また。

    もう少し雪が降ることを願う旅人でした。

「Paidy」という新FSを利用した詐欺に注意。(巻き添えでメルカリ株急落)

 

 ここ数日、メルカリ株を使って日計り取引をしていた旅人。

 メルカリ株は、個人に根強い人気があり、1日で結構値幅が出るので、デイトレードで利益が取れる可能性のある株の一つです。

 ところが、今朝ニュースを見ていたら、「メルカリを使った新しい詐欺が発覚したので注意してください」という内容が流れていたので、驚きましたΣ(・□・;)

 気になったので、この詐欺について詳しく調べたところ、メルカリは、詐欺師の悪用の舞台になっていただけで、最大の原因は、「Paidy」という新しいFS(ファイナンシャルサービス)の、本人確認が甘すぎるシステムだったのです。

 まさにタイムリーな内容ですが、今日は気になったこの件について書きたいと思います。

 

 まず、「Paidy」とは、なんぞやというところから始まりますよね?

 旅人的には、初めて聞いたこの単語。

 名前からして、新しい決済方法なのかなと思いましたが、その通りでした。

 「メールアドレスと、携帯電話番号の登録だけで簡単に買い物できる、新サービス」というのが、Paidyの売りです。

 2014年のサービス開始で、最大のポイントは、加盟店側の支払う手数料がクレジットカードに比べてだいぶ安いこと、そのため導入する企業もかなり増えているようです。

 今では、スマホを用いた色々な決済手段が出てきたので、大枠でくくればその中の一つ、(ただしクレカが要らない部分が異色)という感じですね。

 会員登録は必要無し。

 ネットで買い物をする時には、スマホの画面でPaidy支払いを選択した後、メールアドレスと携帯電話番号を送信し、返信で来たSMSに記載のコードを入力すれば、買い物は完了。

 実際のお金の支払いはクレカ同様に、1か月分の利用金額が纏まって自動的に翌月に繰り延べされ、PaidyからメールとSMSで送られてきた請求金額を、コンビニ又は金融機関で振り込む「Paidy翌月払い」と言われる支払方法となっています。

 

 このPaidyを運営している企業((株)Paidy)の狙いは

 〇 各携帯電話会社のスマホ(携帯)契約に依拠した本人確認とセキュリティに加え、決済手段もコンビニ・金融機関の既存システムを利用しているため、運営する側のコストが抑えられて、加盟店側の支払う手数料を安くできる

 〇 支払いは、クレカ同様に1か月毎の纏め払いなので、慢性金欠の若年層やクレカを作れない信用度の低い顧客の常時決済手段となれる

の2点でしょうね。

 既存のFS運営企業側が顧客に出来なかった信用リスクのある層に目を付け、その層の利便性だけを追求したFSモデルということです。

 どんなに怠惰だったり慢性金欠な人であっても、スマホ(携帯)代だけは必ず支払うという部分に着目したビジネスモデルとも言えます。

 ただし、ハイリスクなFSですから、貸し倒れ対策はかなり取っているということでしょう。

 確かにこのサービス、クレジットカードの登録や口座の登録も要らないし、住所や氏名等の登録さえも一切無しで買い物出来るので、運営側から見て信用度の低い顧客層からは、大人気のようですね。

 しかし、これって、逆に言えば、

   便利さだけを優先し、本人確認が大甘なのでは?

と思いませんか?

 結局、スマホ(携帯)の契約が唯一の本人確認手段となっているサービスですから、他人のスマホや裏世界に流通しているスマホさえ手に入れれば、買い物してトンずら出来てしまうということです。

 そして支払いも、クレカ同様に

  1か月分を纏めて翌月に振り込む方式

なので、実際に買ってから、支払うまでに最大1か月のタイムラグが生じてしまうところも、犯行の発覚を遅らせることができ、犯罪者に付け込まれるポイントです。

 手軽さを売りにするのは良いとしても、お金という大事なものを扱うにもかかわらず、スマホ頼みの本人確認システムで、その上、支払いのタイムラグ迄あるのでは、いずれその弱点を犯罪組織に狙われて、絶好のカモとなるのは、自明の理だったのかもしれません。

 

 次に、この企業について見てみましょう。

 資本金59.3億円。

 金融サービスということだけあって、ベンチャー企業ですが、資本金はかなりの金額となっています。

 経営陣は、HPに出ていますが、

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 主要な3名は、こちらの方々です。

 (顔を消したら何だか雰囲気が悪くなってしまいました💦)

 内外の大手金融機関出身の方が多いようです。

 外国人と日本人の混合する経営陣となっています。

 他の役員の方もHPに載っていますが、いずれも錚々たる肩書の方々ですね。

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 そして、こちらが主な出資企業。

 著名な内外の大企業がずらっと並びます。

 IPOしたら、少し面白そうな企業ですね。

 これらの出資先企業も、

   決済手段の一つとして、唾を付けておこう

   新規株式公開時の出資者利益

という狙いでの出資でしょう。

 

 そして今回の、詐欺師(犯罪組織)の手口は、以下の通りです。

 まず、犯罪組織は、裏ルートで手に入れた他人名義のスマホ・携帯を準備します。

 こういうスマホ・携帯は、振り込め詐欺グループ等も使っていますが、世の中、お金に困っていたり、小金を手に入れたいと、自己名義のスマホを闇ルートに流す人が沢山いるので、調達には困りません。

 そして、メルカリを利用して商品を出品します。

 犯罪組織が出品している品物は、今のところ新品の電化製品が多いようですが、相場よりだいぶ安く出ているので、メルカリ利用者は飛びつきますよね?

 落札(購入)すると、もちろん実際に商品が送られてきますが、出品者からではなく、ビックカメラヤマダ電機、アマゾンというPaidyが使える業者から直接送られてくるそうです。

 この時点で、「あれっ、ちょっとオカシイ」と思いますよね?

 普通ならプライバシー配送で、基本的には個人からの送付のはず。

 ところが、アマゾン等の業者から直接配送で来るわけですから。

 ここで受け取り拒否をせず、受け取って決済してしまうと万事休す。

 本来は出品者から送られてくるはずのものが、業者から送られてくるということは、出品者がこれらの業者からPaidyを使って商品を購入していて、それも落札者名義で買っているということなのです。

 この部分が、今回の詐欺の最大のポイントで、Paidyだと、スマホがあれば良いだけなので、本人確認が無いに等しいですから、メルカリから得た購入者情報に基づき、落札者名義で商品を購入できてしまうということです。

 それに購入者側からすると、被害を避けようとしても、出品者がPaidyを利用しているかどうかについて、調べようがないですからね。

 当然のことながら落札者は、商品が届けば、「取引完了」と、メルカリを通して出品者に約束の代金を支払ってしまいます。

 この手口の犯罪組織の出品者は、一定数出品して、メルカリから金を貰った後、トンずら。

 用済みのスマホも処分してしまいます。

 そうなると後日、Paidyから商品購入代金の請求が落札者に来てしまうのです。

 HPで謳われている、Paidyのシステムだと、本来は、スマホ(携帯)の所有者に請求が行くはずですが、連絡が取れなくなった場合、販売業者から配送先情報を入手し、請求書が行くシステムになっているようです。

 (この部分について、Paidy側は今のところ、回答を拒否しているようです)

 元々、信用度の低い顧客層に照準を絞ったビジネスモデルなので、延滞や貸し倒れリスク対策として、Paidyがお金を取りっぱぐれないようにシステム設計されているわけですね。

 でも、今回の被害が出ているメルカリの場合、販売業者から商品を受け取った人は、既にメルカリを通して代金を支払ったはずなので、Paidyを利用した購入者ではありません。

 しかし、実際にはその代金が詐欺師にネコババされていて、業者に購入代金が支払われていない以上、Paidyを利用したことすらないのに、企業間で勝手に個人情報が回遊され、請求書が来てしまい、支払いを求められるというわけです。

 被害者からすると、二重払いという最悪の事態に。

 

 今回の、メルカリの取引システムを悪用したPaidy絡みの大規模な詐欺行為の発覚で、Paidyという決済システムの大きな欠陥が世間に周知されたわけですから、抜本的な対策を取らない限り、今後、犯罪組織に狙われ続け、いずれPaidyは苦境に陥るでしょうね。

 新しい金融サービス(FS)を始める企業は、システムが犯罪に利用されることを初めから考慮して構築しなければならず、あらゆる対策に莫大なコストが掛かるので、豊潤な資金力を持つ大企業が絡んでいないと最終的に成功しないビジネスモデルなのですが、Paidyは既存のシステムに乗っかり、低コストでの事業確立を目指したビジネスモデルなので、犯罪対策等、コストのかかる部分に金をかけておらず、見込みが甘かったということです。

 Paidyの経営陣、肩書は立派ですが、立派だということは、表の世界の王道を順調に歩んできたということですから、裏の世界に対する知識が不足しているということにもなります。

 そして、裏世界のことを知らない人たちが構築した金融システムというのは、狙われると実は極めて脆弱なのです。

 昨年のセブンペイや、その前年のコインチェックも、「不正対策の経費をケチったり、経営陣の知識不足」等から、必要なセキュリティを構築しないまま運用をした結果、システムの脆弱性を突かれて犯罪組織にネコババコインチェックは仮想通貨バブルで稼いだ利益500億円弱のほぼ全てを犯罪組織(北朝鮮?)に奪われた)されてしまい、信用が失墜し、最終的には消えゆく結果となりました。

 Paidyも、昨夜(14日)にIRを出していますが、とっくに被害が出て報告もされているのに、マスコミの取材が入って14日中に記事になると知って、慌てて出したIRであり、危機対応が遅れていると言わざるを得ません。

(14日の時点で、ビックカメラヤマダ電機・アマゾンは詐欺事件の大量発生でPaidyの利用を中止しています)

 そしてこのIRを読むと

  「警察に被害届を出しました」

  「不正利用者には損害賠償を請求する方針です」

なんて書いてありますが、これを見ただけでも、

  Paidyの経営陣って、本当に大丈夫?

  犯罪やそれに関連する法律に対する知識不足が甚だしいのでは?

と思ってしまいます。 

 今回の件、警察が捜査しても、捕まるのは犯罪組織が使った携帯を闇に流した名義人だけ(罪名も携帯電話不正防止法違反)で、詐欺に悪用した犯罪組織には全く辿り着くことはできないでしょう。

 その理由は、Paidyの本人確認があまりにもスマホ頼みの大甘で、Paidyが持っている決済情報等で判明するのは、携帯名義人だけだからです。

 

 Paidyは、今回の件で対応を誤れば、信用を失って、あっという間に消えたセブンペイの二の舞となる可能性もあります。

 そして今まさに、メルカリでPaidy詐欺被害に遭った利用者だけではなく、メルカリ株を保有している投資家にも迷惑を掛けているのです。

 Paidyは、ここが正念場。

 大きな損失発生を恐れて、本人確認の大幅な見直しをせずに、ずるずるこのままサービスを続けて被害を出し続けるのか、根本的にシステムを刷新してやり直すのか、大きな決断の時。

 

 しかし、犯罪組織は、新しい詐欺手法を次から次に、本当によく考えつきますね。

 昨年旅人も、クレカの情報流出被害だけでなく、配送される予定の荷物を待っていた時に偶然佐川を装ったSMSが来て、これにアクセスしてしまい、佐川急便の偽HPを使ったフィッシング被害に遭いそうにもなりましたが、こうした被害の発生を防ぐには、個人個人が常に気を付けないといけない時代なのでしょうね。

(今回の記事内容について、旅人は、運良く前日にメルカリ株を売却済みで保有しておらず、損もしていませんし、Paidyも使っていない・被害にも遭っていないですから、あくまで中立的な立場で書いたものです💦)

  

 

 

 

 

 

今年も2週間が経ちました

 

 オリンピックイヤーの2020年も、はや2週間。

 月日が経つのは、あっという間ですね。

 相場の世界では、日本の年末年始休暇中に、予想外のアメリカとイランの対立激化で、波乱の幕開けとなりましたが、これがたった3日間で終わったことも、全く予想外の展開でした。

 極端な短期間で対立が沈静化した原因は、アメリカへの報復攻撃後、反撃を警戒し過ぎたイラン軍が、誤射して民間航空機を撃墜してしまったことと、その事実の隠ぺい工作に対する大批判が重なり、イラン指導部が苦境に陥って、対立どころではなくなってしまったことです。 

 就任以来、イランとの対立激化を仕掛け続けたA国プレジデントのT氏も、ウクライナ国際航空の民間機撃墜という最悪の事態発生に対する批判の矛先が、下手をすれば、対立激化を仕掛けた張本人であるT氏に向かう可能性もかなり高いことから、これ以上対立の炎を燃え上がらせるのは得策ではないと、一気にトーンダウンして、知らんぷりしようとしている裏事情も、急速な沈静化の大きな要因です。

 このように情勢が短期間で目まぐるしく激変したことから、今後しばらくの間、対立激化の懸念は、ほぼ無くなったと考えられます。

 ですから、あの3日間の乱高下は、無かったものと考えて取引していくべきでしょうね。

 この2週間の相場絡みでの個人的な出来事は、一時的に円高が108円割れにまで進んだタイミングで、USドル建て旅行商品の残額支払いを実施したことぐらいでした。

 

 話は変わりますが、今日一番の話題は、良品計画(7453)株のストップ安張付きでしょうか?

 小売株の勝ち組と言われ、万円単位の高株価を長らく維持(昨年8月に株式を10分割しましたので、高株価銘柄では無くなりましたが)してきた良品計画も、1年半くらい前から業績の伸びの鈍化が顕著で、株価は決算発表をするたびに急落するようになりましたが、今回の発表直後である今日は、ついにストップ安気配で張り付いたまま(一瞬だけ取引成立)、取引終了となりました。

 良品計画クラスの売買代金規模がある銘柄が、堅調な相場環境に反して、ストップ安のまま終わるというのは、非常に珍しい出来事です。

 これは、株式の大規模な分割で、1単位当たりの株価が下がったので取引しやすくなったことに加え、消費増税特需の発生等もあって堅調な国内事業の月次成績を好感し、ここ最近株価が大きく上がっていたところに、会社側が発表していた好調な国内事業の状況と相反して、先週金曜日発表の第3四半期決算で、通期業績の下方修正をしてきたことが、完全に想定外の出来事であり、不意打ち状態に陥ったのが要因でしょう。

 ただ、良品計画の国内売り上げは、既に飽和状況で頭打ち状態にあり、海外展開の加速で伸びを維持していたわけですから、その海外の伸びが鈍化すると、高株価が維持できなくなることは、最近の値動きからも、ある程度事前に予想されていたことです。

 それに加え、昨年も決算発表のたびに10%超級の下げを連発していたのですから、決算発表を跨いでの買い持ち越しは、絶対に避けておかなければならないことだったのかもしれません。

 良品計画株が、2018年6月に高値を付けてから昨年8月末に分割をするまでの1年以上もの間、株価が下げ続けていた最大の要因は、中国の景気減速に伴う、中国事業の伸び鈍化であり、今回も東南アジアを含めた海外事業の不振が下方修正の原因です。

 ただ、急落するとリバウンドもしやすい株ですので、明日は要注目かもしれません。

 個人的には良品計画株、相性の悪い銘柄なので、今日に引き続き明日も、多分見ているだけで参戦しないと思います。

 

北海道旅(小樽・余市等)【trip to hokkaido (otaru&yoichi etc)】

 

 今回の記事は、冬の終わりである3月に行った北海道旅の写真を使ってのものです。

 3月の北海道ですと、本来はまだ冬のはずですが、最近の暖冬傾向もあり、旅人達が訪れた昨年(2019年)も、あまり雪は積もっていませんでした。

 東日本や西日本における今シーズンの暖冬は、昨シーズン以上にひどく、成人の日がある1月11日~13日の3連休も、滑走不能のスキー場だらけで、本当にどうしようもない状態であり、さらにその上、今後も暫く纏まった雪が降る予想も出ていない状況です。

 ですから、このままいくと、今冬のウインターレジャー関連は、前代未聞の全滅状態になりそうな雰囲気で、既に各地で観光産業を始め、深刻な影響が出ている模様です。

 ここまで雪が極端に少ない状態のまま、冬が終わり、更に空梅雨だった場合には、夏に危機的な水不足が発生する可能性も高くなり、今冬の極端な小雪は、実はかなりヤバいことなのです。

 まして今年はオリンピックイヤーで、夏場に非常に多くの観光客の来日があることから、万が一水不足が発生すると、ホテルやレストラン等が大混乱に陥る可能性もありますからね。

 

 話はちょっと逸れてしまいました。

 まず、定番の観光地「小樽」。

 小樽で寿司というのは、ごくごく定番な選択ですが、実は旅人「酢飯」が大の苦手なので、寿司が食べられないのです(苦笑)。

 年齢と共に、生魚は普通に食べられるようになったのですが、酢飯だけは全くダメで、寿司だけは未だにどうしても食べれません。

 そういうわけで、小樽では魚系ではなく、全く違う店でランチをとることにしました。

 そこで選んだのが、小樽で最も有名な洋菓子店「Letao」(ルタオ)が経営するレストラン。

 小樽運河近くの観光街の中にあります。(ルタオ本店の近く)

 ここで、ケーキセットとパスタランチセットを注文。

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 この写真が旅人達の注文品。

 これが、予想を超える美味。

 特にこのパスタ、超旨かったです。

 ケーキ類が美味しいのは、有名洋菓子店なので当たり前なのでしょうが、普通の料理も、これだけ美味しいとは、「ルタオでランチ」、正解の選択だったと思います。

    今後の小樽観光では、「ルタオでランチ」にします(笑)

 その後は、定番の小樽運河

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 や、先ほど食べたルタオもある、市街地を散策。

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 このような、古い建物もそのまま再利用したお店(ほとんどがお土産物屋さんです)が多いですね。

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 こちらは、同じ通りのルタオ本店前付近。

 寒いのに、観光客で人が多いです。

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 こちらは「お父さん預かります」のオモシロ看板があるお店です。

 この看板、イイですね(笑)

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 こちらは、北海道で大人気お土産の、北菓楼小樽本店・六花亭小樽運河店前付近で、このあたりが一番観光客が多い場所です。

 写真に写っている人の大半が外国人観光客で、小樽では当たり前の風景となりました。

 旅人が、初めて小樽を訪れたのは25年位前のことですが、その頃外国人観光客はほとんどいませんでしたし、今では大正時代風の建物が立ち並び、綺麗になった写真の観光市街地周辺も、当時はまだ雑多な感じで、坂を少し登った小樽駅に近い市街地には、廃止になった国鉄手宮線の線路が残っている状態でしたが、今ではその線路跡も整備され、全体的に日本人観光客の方が少ないという状況です。

 小樽に来るたびに、こうした徐々に変わりゆく光景を見ると、時代の流れと、隔世の感を何となく覚えます。

 

 その後、小樽から近く、最近人気の余市に移動。

 以前の余市ならば、観光客は殆どいない場所でしたが、現在の余市と言えば、

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 ニッカです。

 某N〇Kの朝ドラで、ニッカの創業者竹鶴夫妻を扱ったドラマ「まっさん」が人気となり、余市のニッカも今では大人気観光地になりました。

 また、このドラマがキッカケで、ジャポニーゼウィスキーの人気も火が付き、今や、かつての値段が信じられないほどの高値となっています。

 まっさんが放映されていた頃、たまたま、ビックカメラ(子会社のコジマも含めて株主優待券をしょっちゅう取っており、お世話になっているので、よく利用しています)で、竹鶴のウン十年物を安く買ったことがあったのですが、「あの時もっと沢山買っておけば、今頃は...(平均で3倍に値上がりです)」と、非常に後悔しています(笑) 

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 こちらの余市蒸留所、思っていた以上に非常に広大です。

    旅人が育った千葉・柏の増尾にもニッカの工場(旧東京工場・現在は柏工場に名称が変わりました)があり、子供の頃見学に行ったことがありますが、ここは竹鶴夫妻の創業の地の余市ですから、規模が違います。

 この時の旅人達は、ツアーで参加した旅だったので、集合時間が決まっていて、時間が限られており、足早に見学することになってしまい、「もっと時間が欲しかったなあ」と、かなり残念な気持ちで後ろ髪を引かれる思いのまま、ここを後にしました。

 ですから、こちらの見学は、時間の融通が利く、個人見学で計画した方が、良いと思います。

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 見学コース内には、竹鶴夫妻の旧宅の一部や使っていた調度品等が数多く展示されており、なかなか見ごたえがあります。

 見学時間は、最低でも2時間以上欲しいですね。

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    そういえば、竹鶴の年代物ウィスキーが全廃になるそうです。

    一時的な人気沸騰に終わらず、継続していることで、慢性的な原酒不足状態でしたから、仕方ない措置でしょうね。

    原酒は、十数年前〜三十年前に、未来の需要を予想して仕込んだものですから、まさかこれほどの人気になるとは、マッサンも喜んでいることでしょうね^ ^

 

 余市からは、この日の宿泊先である札幌に向かいました。

 その前に、苫小牧にあるノーザンホースパークにも立ち寄り。

 ノーザンホースパークは、競馬界の巨人「社台グループ」が運営する観光施設です。

 引退した競走馬等の展示もしております。

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 登別温泉から近いので、道南ツアーだと、最近は組み込まれていることも多い場所ですね。

 この時は、1時間もないという短い滞在時間でしたが、

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 放牧されている馬を間近で見て癒されたり、

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 このようなポニーのショーもあって、思っていたよりも面白い観光施設だと感じました。

    特に、活躍出来ず引退した競走馬は、ひどい扱い(最悪の場合お肉)をされてしまう馬も多く、このような施設があることで、そうした馬が少しでも減ればと思う、旅人でした。

 そして、夜は札幌のホテルにチェックイン後、旅妻が食べたがっていたスープカレーを食べにすすきのへ。

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 ネットで検索して、口コミの高めのお店に入りました。

 出てきたスープカレーはこんな感じです。

 旅人的には満足でしたが、辛い物大好きな旅妻にとっては、ちょっとマイルドな味過ぎたようで、不満そうでした(笑)。

 観光地の食べ物ですから、万人受けするように、辛すぎない設定になっているのは致し方ないことですよね?

    だから、旅人はそのように説明して、旅妻をなぐさめました(爆笑)

 お店の名前は、忘れてしまいましたが、思い出したら、追記しておきます。

 最後に、旅妻の希望で、旅妻が今まで行ったことが無かった、こちらの建物に^^

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 それは、時計台です。

 夜の時計台、なかなかきれいです。

 この時は訪問時間が遅く、閉館時間となってしまったので、中には入れませんでしたが、旅人的には結構好きな建物です。

 日本三大ガッカリ観光名所(他は、高知・はりまや橋、長崎・オランダ坂)として、取り上げられることも多いのですが、この時計台について旅人的には、そこまでガッカリだとは思いません。

 はりまや橋は、超ガッカリだと思いますけど...(高知の方ごめんなさい)。

 それでは、旅人でした。

 









 

冬の裏磐梯(♨&🍽)旅

 

 冬は、寒い場所だと、普段よりも宿が安く出ていることがありますよね?

 旅人も、どこかお得に出ている宿は無いかと、目を皿のようにして探している時があります。

 そういう訳で、普段よりもかなり安く出ていた福島・裏磐梯にある「猫魔離宮裏磐梯レイクリゾート)」を予約して、行ってきた時の記事です。

 

 いくら宿を安く予約しても、交通費が掛かってしまっては元も子もないので、青春18キップを使って、都内から福島県磐越西線猪苗代駅まで各駅停車で行く計画を立てました。

 この旅で、まず最初に立ち寄ったのは、新白河駅

 なぜ、新白河駅かというと、ここで今まで食べたことのない「白河ラーメン」を食べてみようという計画です。

 白河ラーメン一番人気の店は、車でないと行けないので、駅近くの店で探したところ、「せきた」「かづ枝食堂」という2店のお店が新白河駅前にあることを知り、行ってみることに...

 まず、口コミ評価の高い方の「かづ枝食堂」を覗いてみると...ガーン。

 店の外まで、並んでいました。

 白河は田舎町だし、白河のラーメン店は結構あるので、冬ならば並ばずに入れるだろうと考えていたのが甘かったです(苦笑)

 電車の関係で、あまり時間が無かったので、このお店で食べるのは諦めて、直ぐ近くの「手打ち中華 せきた」さんに向かって転進。

 「せきた」さんは、並んではいなかったものの、店内はほぼ満席。

 お客の大半は、場外馬券売り場が目的のおっちゃん・あんちゃんばかりです。

 そうそう、新白河にはJRAのウインズ新白河があったんですよね。

 お店に入り、ちょうど二人分空いていたカウンター席に座り、「チャーシュー麺」を注文。

 暫く待つと、出てきました^^

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 いやあ、昔風のオーソドックスな醤油ラーメンですが、見た目の通り、食べてみるとあっさりしていて旨い。

 チャーシューも大きくて、チャーシュー好きの旅人にとって、最高の一品。

 注文の品が先に出てきた旅妻も、隣で無心に食べています。

 中年になると、胃もたれしにくいラーメンを求めるようになるんですよね(笑)

 並ばない店でしたのに、期待以上の味に、2人とも、大満足で店を後にしました。

 このお店でも、十分な美味しさでしたから、有名なお店だと、もっと美味しいのでしょうね。

 新白河駅から、郡山駅で乗り換えて、猪苗代駅に。

 猪苗代駅からは、磐梯山が見えます。

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 写真の磐梯山の裾野に見えるスキー場は、猪苗代スキー場。

 表磐梯にあります。

 目的のホテル「猫魔離宮」は、この写真に写っている磐梯山の裏側の裏磐梯にあります。

 ホテルの送迎バスに乗って、約30分。

 旅人夫妻以外、送迎バスの利用者はおらず、何だか申し訳ない気分で、バスに揺られていました。

 そして、ホテルに到着。

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 このドーンと豪華な造りのエントランスが「迎賓館 猫魔離宮」です。

 同じ敷地内に、裏磐梯レイクリゾート「五色の森」本館も建っており、建物は猫魔離宮とも繋がっていますが、こちらは別館で、グレードが少し高くなっています。

 ロビーは、

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 こんな感じです。

 流石、バブルの遺物と言われる豪華な造り。

 特に、ロビーの吹き抜けの天井がめちゃくちゃ高さがあって、半端ない感じがします。

 こちらのホテルは、旧名が「裏磐梯猫魔ホテル」で、「東北の政商」と言われた福島交通グループの総帥小針歴二・美雄父子がバブル期に建設した豪華ホテルです。

 バブル崩壊後、当然のことながら、巨額の建設費を使って建てたこのホテルがペイするはずもなく、倒産して、所有者が変わり、運営主体も変遷しています。

 つい、先日までは星野リゾートが運営していましたが、通販会社のベルーナ傘下になったことで、星野リゾートからベルーナ子会社グランベルホテルの運営に。

 旅人は、星野リゾート時代に来たことがあり、運営が変わってから料金が値下がったので、全体的に良くなったのか悪くなったのか、その確認の意味合いもある、この時の宿泊でした。

 夜ご飯は格安プランなので、「五色の森」側のレストランでブッフェとなります。

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 このとおり、相変わらずの超テンコ盛り(笑)

 写真で見ると、まあ、本当にすごい量ですね。

 星野リゾート時代に比べると、ブッフェの食材は安いものに変わりましたが、その分宿泊料金も安くなっているので、文句は言えません。

 味は、ごく普通ですが、1泊2食付きで12000円位でしたので、品数や質は、十分なのだと思います。

 勿論、ホテルの大浴場は温泉です。

 大規模ホテルなので、五色の森側にある大浴場だけではなく、猫魔離宮側にも大浴場があります。

 一応、猫魔離宮側の温泉は、猫魔離宮宿泊者オンリーということになっていますが、厳しいチェックがあるわけでは無いので、五色の森の宿泊者も入りに来ていました。

 猫魔離宮側の夜のロビーは、非常に静かで、食事を終えた後は、こちらでコーヒーを飲みながら、ゆったりとした時間を過ごしました。 

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 翌日は、再び送迎バスで猪苗代駅まで送ってもらい、そこから、郡山駅を経由して、各駅電車を乗り継いで、都内迄帰ります。

 この旅をした2018年12月当時には、夕方に黒磯駅発上野行きの快速列車があった(2019年3月のダイヤ改正で廃止になりました)ので、その列車のグリーン車に乗って帰る予定としたことから、黒磯駅で2時間近く過ごすことになりました。

 最近、那須高原の入り口である黒磯駅周辺は、ちょっとしたおしゃれスポットに変貌してきており、雑誌で特集なども組まれることもあるそうです。

 そして駅前には、那須高原では超有名なパン屋さん「KANEL BREAD」もありますから、まずはこちらに立ち寄り、パンを購入。

 その後、お腹もすいていたので、ネットで調べて見つけた「カフェ・ド・グランポワ」さんにお邪魔してみました。

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 こちらのカフェ、黒磯駅から歩いて5分くらいのところにあり、元々は銀行だった建物を改装して、カフェレストランとして運営しています。

 店内は、

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 こんな感じで、何だかおしゃれですよね。

 そして、旅人は、

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 ピザセット(写真には写っていませんが、サラダもありました)を注文し、旅妻は、

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 オムライスを注文しました。

 このオムライスが、こちらのお店の人気メニューとのことです。

 写真で見た感じのとおり、ピザもオムライスも美味しかったです。

 ふらっと立ち寄った、黒磯駅周辺がおしゃれスポットになっていることを旅人は知らなかったのですが、新しい発見が出来て満足の小旅行でした。

 しかし、冬の猪苗代も、白河も、黒磯も凍えるような寒さでしたので、もし今後、行かれる方は、防寒対策を万全にして下さい。



 

今シーズンの初滑りに行ってきました

 

 昨日は、知り合いの誘いで、今シーズンの初滑りに行ってきました。

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 今年は記録的な小雪で、全コース滑走可のスキー場が少ないため、人工降雪機を備えている栃木県・塩原の「ハンターマウンテン塩原(略称ハンタマ、旅人の若かりし頃はハンターだったような気が^^)」に行くことに。

 写真の通り、朝は晴れていました。

 周囲の山々も綺麗に見えますね^^

 リフトで一番上まで上がると、見渡す景色に爽快な気分が味わえました。

 来た甲斐があったという実感の瞬間です🌤

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 雪質も、ハンタマにしては、まずまず。

 人工雪はどうしても固く、日が当たると溶けやすいので、寒暖の差で凍ってしまい、結局のところ最終的には、アイスバーンになってしまいます。

 このハンターマウンテンも、お隣のマウントジーンズも、標高が高い場所で人工降雪機を使っており、アイスバーンで有名?なスキー場。

 雪の状態がイマイチ以下の時に滑ると、「シュー、シュー」という滑走音ではなく、「ガリガリガリガリ」という音が鳴ります(苦笑)。

 

 旅人がこのハンターマウンテン塩原に滑りに行ったのは、実に約15年ぶり。

 久しぶりに来てみると、昔の新しいイメージが記憶に残っていたこともあり、思っていた以上に、全体的な設備の老朽化が目立ちます。

 初めて来た時は、「ハンターマウンテンスキーボウル塩原」という名称の時で、出来てから間が無かったこともあり、何だかおしゃれで最先端を行っている感じのスキー場でしたが、既に開設されてから30年以上が経っていますので、そういう感じが残っているはずは無いですよね?

 スキー道具一式を、普段滑りに行く新潟・南魚沼に置きっぱなしにしているので、今回はレンタルとなりましたが、ハンタマの設備の古さをみて、レンタルも若しかしたらボロいのではないかと...心配に。

 しかも、ハンタマのレンタル、高い(5000円、Σ(・□・;))。

 そして、借りてみたところ、やはり古い...。

(特にブーツとストックが古すぎ、ストックは無名メーカー製で、このメーカーは倒産していたと思います)

 この値段で、最新級の装備で無いものを貸し出していることに、ガッカリ。

 しかも、リフトが動き始め(午前8時頃)ても、レンタル店は閉まったまま(開店したのは午前8時20分くらいでした)。

 平日とはいえ、リフトが動く前にレンタル店は開店すべきですよね?

 ハンタマは山奥のスキー場。

 周囲に他のレンタル店が全くないので、競争原理が働いていないからこそ、この強気の値段設定で、なおかつ遅い開店時間なのでしょう。

 もっと大きなスキー場であれば、レンタル店も沢山ありますので、一式5000円出せば、最新モデルのレンタルという場合が多いと思います。

 それを少し期待していたので、ブーツはボロボロ、しかも安物で、板もかなり重いものでしたから、本当にガッカリしました。

 そして、やはりこのレンタル装備では、思っていたような滑りは全くできず。

 道具のせいだけにするわけでは無いのですが(旅人が下手ってことです💦)、慣れない道具というのもあって、非常に滑りにくかったです...

 結論として、ハンタマのレンタルは「う~~~~ん」っていう、「~」が沢山付いてしまうような感想でしかなく、借りる場合は、塩原温泉への道沿いに数件ある、他のレンタルショップを利用した方が安いし、良いのかもしれません。

 個人的に、ここでのレンタル、二度目は無いでしょう。( ゚Д゚)キッパリ

 ここで、この日撮影した動画(ハイパーラプス)を入れてておきます。


Hyprelapse (Hunter-Mountain-Shiobara (tochigi prf japan) quattro lift) 【ハンタマ・クワッドリフト】ハイパーラプス動画

 


Hyperlapse (Hunter Mountain Shiobara(tochigi prf) japan (gondora lift))【ハンタマ・ゴンドラからのハイパーラプス動画】

 そして天気は、予報通り下り坂。

 この動画撮影時も、曇天で冴えない映像に。

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 昼前には、晴れ間も全く無くなり、写真や動画のとおりの曇天に。

 そして帰るころには、雪が結構降ってきて...

 凍える体を温める為にも、鬼怒川温泉に移動して、適当に見つけたホテルの日帰り♨に入ってから、帰路へ。 

 なお、温泉に入るころには、あっちこっち筋肉痛が...(今も痛いです)...

 慣れないレンタル装備で滑った影響もあり、いつも以上のひどい筋肉痛に💦

 大浴場に下りるホテルの階段で、手すりにつかまりながらという体たらくになってしまいました(笑)

 

 ここからは、〇△記の内容になります。

 以上の状況でしたので、昨日は久しぶりに相場に全くアクセスせず。

 昨日は全面高で、予想を超える展開だったみたいですが、これは、アメリカ・イランの対立激化で、月曜日に新規の空売りが沢山入ったことに対する、一部投機筋の買い仕掛けでしょう。

 今週金曜日がSQなので、一方向への仕掛けが非常に効きますし、変動も激しくなりやすい地合いですからね。

 そして、今朝、服喪明けのイランが予告通り、イラクにあるアメリカ軍の基地に報復攻撃をしたことで、昨日リバウンドし過ぎた反動も出て、再び一時的に急落。

 午前中には、「大統領のテレビ演説がある」とか「イランはこれ以上攻撃しない」等とのアメリカメディア発の情報が入り乱れて錯綜し、乱高下する場面も。

 午前中の大きめの下げは、被害状況等詳細が一切不明だったこともあって、過剰な反応が出たのだと思います(上海市場が始まり、小幅安程度だったので落ち着きました)。

 今後は、アメリカが先日の予告通り、全面的な報復に出るのか、それともしないのか、その部分のT氏の決断次第で、当面の相場が下げになるのか、それとも直近までの堅調地合いに戻るのかが決まるというところでしょうか?

 世界の相場はアメリカ次第、それもT氏の行動次第という状況は、昨年に引き続き、今年も続きそうだというわけですね。