「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

旅の資金は、投資利益で捻出しています。セミリタイア家計簿も。

2020年4月第5週の相場と成績(今週も負けて週間成績3連敗😢)

 

 

 

 今週一週間の相場は、新型肺炎に対する各種制限解除への期待で欧米市場が堅調だったので、日本株も全体的に堅調でした。

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 ただ、気づくとNASDAQ指数は、4月30日の終値が約8900ポイント。

 最高値を取った2月19日が9800ポイントで、3月の安値が6860ポイント。

 NASDAQには、アマゾンやネットフリスクといったコロナの影響で逆に上がり続けている時価総額の超巨大な銘柄も多くありますので、NYダウ等と比較して指数が上がりやすいのは当然です。

 しかしアメリカの場合、特にFRBによる超大盤振る舞いの「大バブル金融緩和政策」の影響も大きく、溢れすぎたマネーが株式市場に大量に流入し、短期間での急速な戻しの上昇力となっているのでしょう。

 でも、ちょっと上げ過ぎな感じもしますね。

 欧米では、行動制限を厳しくし過ぎた反動で、人々が規制に耐えられなくなっています。

 「我慢・我慢」と言っても、人間は欲望で生きている動物ですから、長い期間の我慢は無理なのです。

 そのために、欧米各国は規制を緩和せざるを得なくなっており、感染者が少し減っただけの現状でも、見切り発車で行動制限の緩和に追い込まれています。

 ただ、ワクチンも特効薬も無いままの行動制限の緩和は、「再び感染拡大が発生しますよ」と言っているも同然なので、爆発的な感染再拡大が始まってしまえば、その時に、再度株式相場の急落が起きるでしょうね。

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 今週の個人的な成績ですが、先週持越し分については

 4月24日(金)

  買い持越し:モノタロウ・ダブルインバース
  空売持越し:東京製鐵・東洋機械

でした。

 4月27日(月)

  利確:モノタロウ・ダブルインバース・東洋機械・アンリツ

  損切:東京製鐵

  デイ買い:アンリツ

  買い持越し:アンリツ

  空売持越し:無し

 4月28日(火)

  利確:アンリツ信越化学

  損切:ダブルインバース

  デイ買い:信越化学・ダブルインバース

  買い持越し:信越化学

  空売持越し:無し

 4月30日(木)

  利確:信越化学・東京製鐵

  損切:双日

  デイ空売:双日・東京製鐵

  買い持越し:M&Aキャピタル・Jパワー・JSP・南海

  空売持越し:リケンテクノス・東京製鐵

 5月1日(金)

  利確:リケンテクノス・ビックカメラ・南海・三井物産

  損切:M&A・Jパワー・JSP・東京製鐵

  デイ空売:三井物産

  買い持越し:ジョイ本田・協和キリン・Jパワー

  空売持越し:無し 

株主優待用長期保有:日本スキー場開発

 

 

 今週は、木曜日までは勝っていたのですが...😢

 前半は、保有金額の大きかった信越化学の小幅上昇の恩恵でプラスでしたが、木曜日の新たな仕込みが大失敗に...

 木曜日に決算発表をしたM&AキャピタルもJパワーも、決算の数字はかなり良かったと思うんですけど...

 結局、全体相場の大幅反落も重なって、2銘柄共に10%近い急落となったことで、大きく負けてしまい、木曜日までの勝ちがすべて消えて、3週連続のマイナスで終わりました。

 Jパワーが、次期予想を出した決算発表の後に10%級の急落をするのは、間々あることなのですが、第4四半期の黒字転換を期待して買ってみたものの、今回も黒字転換を好感するよりも、次期予想のインパクトの無さに、いつもの急落となってしまいました。

 

 しかし、原油ETF・ETNは、本当にひどい商品ですね。

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 WTIは14ドル台で、先週買った某原油ETFの価格は900円台前半。

 そして、今日のWTIは約19ドルなのに、この某原油ETFは560円台。

 ここまで連動しないというのも...酷いです...

 運営側の判断で運用が、月の途中から価格の異なる6月物とか7月物等の、期日が先の先物に移っていく結果、相場の上昇に連動しないという結果となるのですが、このような商品は、手数料の入る胴元以外は儲からない、素人は完全に手出し無用の商品だということがよくわかりました。

 

ようやく、マスクをゲットしました^^

 

 夫婦ともに花粉症なので、ある程度マスクの事前ストックがあった我が家ですが、段々と少なくなってきて、徐々に心もとなくなってきていました。

 

 そこでまめに、近所のスギ薬局等を訪れていたところ、ある日の夕方のレジ横に、マスクがさりげなく置かれているのを発見(^^♪

 すかさず買いました。

 それがこちら。

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 スギHDのオリジナルブランドのマスクで、7枚入り358円?程度でした。

 製造は中国となっています。

 各ドラッグストアーで最近は、開店前の行列の発生を防ぐために、アトランダムな売り方をするようになってきていますので、マスクを買いたいのであれば、空いている時間でマメに店を覗くことが良いのだと思います。

 

 他にも、アイリスオーヤマが直販サイトで毎日一定量販売しているマスクを、投資の合間を見ながら、しつこくアクセスし続けたところ、ようやく買うことが出来ました。 

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 粘ればゲットできるという噂だったので、会員登録後、いままで途中で挫折して、何回もあきらめていたアイリスオーヤマのマスク。

 

 この日も、午後1時の販売前に、サイトにログインし、マスクの販売コーナーまで進んおいて、午後1時以降、しつこくアクセスし続けると、カートの画面に(ここまでで約30分かかりました)。

 カートに入ったら、あとは粘りと根性で、更に1時間以上かけて、何度もアクセスし続けると、クレジットカード番号の入力画面に迄到達。

 そして、午後2時45分頃に注文確認のメールが届き、買うことが出来ました。

 都合、1時間45分も掛かったので、時間が無いとなかなか厳しいですが、粘れば買うことができると思います。

投資生活を振り返ると…その4(2006年、ライブドア事件等)

 

 

 リーマンショック前の株式市場で、最大の出来事は「ライブドア事件」ではないでしょうか?

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 2006年は、1月から波乱の幕開けとなりました。

 年が明けて間もない2006年1月16日の夜、証券取引法違反容疑で当時ライブドア社の本社があった六本木ヒルズや、幹部の自宅に東京地検の捜索が入りました。

 地検から、この捜索情報のリークを受けていたマスコミが、ライブドアの本社が入っていた六本木ヒルズの玄関前に事前に並んでおり、この捜索開始の様子の映像以降、マスコミの報道は、しばらくこの件一色となりました。

 そして、1月23日に堀江社長以下4名の役員が逮捕されるという事態に。

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 この事件は、特に株式市場に対して非常に大きな影響を与えました。

 ライブドア社は当時マザーズに上場していましたが、時価総額も大きく、またライブドアが買収した上場企業も6社あり、捜査のメスが入ったということで、17日の寄り付きから、ライブドア関連7社には売りが殺到し、ストップ安売り気配となりました。

 また、この日の昼休み中にマネックス証券が「ライブドア及び関連株の信用掛け目ゼロ(ライブドア株の担保価値をゼロと見なす措置)」を発表したことで、パニックが起きてしまいました。

 この措置により、急な追証が発生してしまったので、全ての銘柄に大きな売り圧力が掛かり、前場は大きな影響は出ていなかったのに、後場に崩れて相場全体が大幅安となってしまったのです。

 ですから、「マネックスショック」とも言われています。

 翌日の18日には、連続ストップ安の影響で追証発生の影響が大きくなり、当時の東証の1日あたりの処理件数450万件に迫ってしまいました。

 そのため、後場終了15分前に「全銘柄売買停止」措置が取られるという異常な事態に陥ったのです。

 またライブドア株は、株式分割を繰り返していたので発行株数が多く、値が付いた後は、出来高が急増し、450万件の処理能力を超える可能性が高くなりました。

 そのため、19日から24日まで、処理件数がオーバーしないようにするため東証は、後場の開始時刻を30分遅らせる臨時措置を導入せざるを得なくなり、のちにシステムの大幅な増強を実施する事態になりました。

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ライブドア株のチャート(事件前後)

 上のチャートのように、事件着手前は700円前後だった株価は、連続ストップ安のあと、100円台で値が付きました。

 そして最終的には、証券取引等監視委員会の告発により、ライブドア及びライブドアマーケティング株の上場廃止が決定され、両社は4月14日に上場廃止となったのです。

 

 ちなみに、次の写真は、旅人が権利を取ったことで未だに所有している、事件直前のライブドアの定時株主総会終了結果の書類です。

 何度もライブドア株を取引きしていましたが、事件着手時には運良く売却済みでした。

 この書類を見ると、平成18年(2006年)1月10日付ですので、事件着手6日前ですね。

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 当時、本当に勢いのある企業で、堀江社長は株の世界で、いつも話題の中心でした。

 

 ライブドア事件の特徴としては、倒産した企業では無く、被害が出ていないのに、経済的な事件で罪に問われたことです。

 今までのこの種の事件は、大概が倒産に至る過程で、何とか倒産を免れようと、粉飾決算有価証券報告書への虚偽記載等が実施され、大赤字や債務超過を誤魔化そうと会社側がする訳です。

 そうした不正行為により、判断を誤って融資や投資をしてしまい、最終的に大きな損失を被った人たちが、不正を告発することで、事件になるというのが基本的な流れでした。

 ところが、ライブドアの場合は業績が右肩上がりで、実害というものは何も発生していなかったのに、事件として着手したことが極めて異例なのです。

 また、このライブドア事件に関して、フジ・Sグループ(特に「大手新聞社S」)が、ライブドアの噂レベルの不正情報の記事(例えば、「~~だと言われている」「関係筋からによると~~のようだ」という様な、裏を取らない憶測記事)を新聞紙上やネット上に濫発し、その後結局、これらの記事の内容の多くが虚偽であったと特定されたことで、同社の報道の在り方が問題視されましたが、このような行為をしたこと自体、ライブドア潰しにフジ・Sグループが積極的に関与していた事実の証明であると言えるでしょう。

 

 結局、株価が暴落したことに対し、株主代表訴訟が起こされた結果、判決で補償がなされることとなり、ライブドアはフジTVから分捕った千数百億のお金で、この補償を行うという結果になりました。

 黒字企業で余資も豊富だったからこそ、裁判で決まった投資家等への補償や補填を全部実施できたのであり、この点も異例なことでした。

 

 ライブドア上場7社のその後の行方ですが、1社は倒産しましたが、それ以外は今も生き延びています。

 生き延びているとはいえ、この事件を期に経営不振となり、他社に買収された企業も多く、株式市場で話題になるような企業では無くなりました。

 また、非上場の企業も多く傘下に収めていましたが、その中でも特に有名な企業だった会計ソフト「弥生」社の平松社長が、経営陣逮捕後のライブドアの後処理をしたことで、今でもライブドアは潰れずに、他社(ネイバー社の日本法人LINE)傘下で名称も企業も生き残っています。

 

  最近で言えば、東芝が同じような構図の不正に手を染めており、発覚したことで大きな実損を被った方も沢山出ましたが、三悪人と言われた歴代3人の社長は誰も逮捕されていませんし、そもそも東芝の不正は事件にすらなっていません。

 確かに罪は罪です。

 まだ企業として小さかった時に、決算を粉飾したのは事実なのでしょう。

 しかし、「ライブドア」だけが、実害無しで、特別に事件として立件された理由については、「金があれば何でもできる」という新しいスタイルで非常に目立っていた人たち(堀江氏だけではなく、この頃の新興企業や投資ファンドの経営者たち)に対し、非常に眉をひそめていた守旧派や保守派、権力層は多かったことが背景にあります。

 そこに2005年、フジTVから巨額の金を分捕ったことで、同社Gの背後に跋扈している思想的な超保守勢力の怒りと恨みを買ってしまったことで、政界を通じて捜査当局に「ライブドアと堀江を潰せ」と非常に大きな圧力が掛かったことが、事件になった最大の要因とみるべきでしょう。

 日本では特に多い「出る杭は叩く」の典型例ですね。


 この事件ですが、世間を大騒ぎさせ、経営陣を逮捕したものの、当初は小さな罪しか立件できない状況となり、完全に行き詰まりました。

 想定を超える株価暴落の発生等で、経済や世論に大きな影響を与えてしまったことに激しいショックを受けていた検察上層部。

 「小さな罪でしか立件できないのなら、検察はやり過ぎだ」という世間の批判を恐れて大焦り状態に。

 そこで、この当時もう一人の目立っていた人物、ニッポン放送株絡みでライブドアとの関係があった、村上ファンドの村上代表を立件することで、行き詰まりを打開しようという流れになり、最終的には村上代表が逮捕され、村上ファンドまでもが解散することになりました。

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 そして、村上代表が逮捕されたことで、前年に始まった阪神電鉄株買い占めも、大きな進展を見せることとなります。

 

 当初、京阪電鉄の株を売りつけようと交渉していた村上ファンド側ですが、京阪の資金力では村上ファンドが求める買い付け価格には到底及ばないことで、交渉は行き詰ります。

 阪神経営陣も京阪との統合を目指しましたが、交渉が暗礁に乗り上げたことで、阪急HDに救済を求めます。

 阪急側も、阪神の持つ資産に魅力を感じ、資金面での不安はありましたが、各方面からの支援を受けてホワイトナイトとして登場し、阪神電鉄株に対するTOB(1株930円)を発表しました。

 しかし、村上ファンドと阪急との交渉も、株の買い取り価格に開きがあり、交渉は暗礁に乗り上げましたが、阪急側はそのままTOBを強行して、統合を目指すこととなりました。

 そこにちょうど村上代表の逮捕が重なったので、村上ファンド側も急遽TOBに応じる姿勢に転じ、現在の阪急・阪神HDが誕生することになったのです。

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  このように、2006年前半の日本市場は、非常に大きな出来事がありましたが、世界に目を向けると空前の新興国BRICS)ブームで、資源や海運、鉄鋼等のオールド業種がもてはやされて急騰し続けており、世界の相場は堅調に推移していたので、「ライブドアショック」という日本地域限定の株安ショックの影響はごく短期間で終わり、結果的にはまずまず安定で終わった1年間でした。

 ただし、この安定の中には、次の世界的な経済危機である通称「リーマンショック」に繋がる芽が出始めていたのです。

 

 

 

2020年4月第4週の相場と成績(WTI原油先物大暴落ショックの週・負けました😢)

 

今週の日本株

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 20日(月)

 先週金曜日にNY株は大幅高だったものの、日経平均も金曜日に上げ過ぎた反動で、終日弱いまま推移して終了。

 21日(火)

 WTI原油先物が史上最大の大暴落をしたことで、NY株も大幅安だったことから、安く始まる。昼前に金委員長重体説が流れ、地政学リスクから円高も進んでしまい、日銀買いが入るも日本株は大きく売られ、大幅安で終了。

 22日(水)

 WTI5月物はプラスで終わったものの、今度は6月物が大暴落し、NY株も大幅安だったことで、安く始まる。後場日銀買いが入るも、原油価格が午前中のプラスを維持できず、マイナス圏に転落したことから小幅安で終了。 

 23日(木)

 アメリカ上院で追加の経済対策法案が可決したとこや、原油価格の下げ止まりで、NY株が大幅反発したことで、小高く始まるも、昼にかけてやや弱含む。後場は引けにかけて買いが膨らみ、この日の高値で終了。

 24日(金)

 新型肺炎で期待されていたギリアド・サイエンシズのレムデシビルの治験結果が、「有効性無し」とのWHOの仮文書が誤って流出したことで、大幅高だったNY株が小幅高止まりで終わったことから、日本株は小幅安スタートに。後場日銀買いが入ったことで下げ幅を縮小するも、週末要因もあり、小幅安で終了。

 

    

 今週は、原油相場に振り回された一週間でした。

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 特殊な要因も重なり、史上初のマイナス価格で終わった月曜日のWTIの大波乱から、月・火と株式市場も大幅安でしたが、すかさずT大統領の口先介入や、OPEC諸国の減産拡大発言が入ったことで、原油価格は一旦落ち着き、株式市場もある程度戻りました。  

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 この原油危機は物理的な要因が大きい理由ですから、次は5月21日の6月物の取引期限に向けて、原油の需給バランスがどうなるか次第で、再び同様の危機が来るのか、それとも来ないで終わるのかが決まるということになります。

 

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 日本の新型コロナ肺炎の状況は、緊急事態宣言で大幅な規制を掛けてから2週間以上、都知事の非常事態宣言から3週間以上経ったものの、感染者数は横ばい推移に留まり、大きな変化は見られなかった一週間でした。

 

 

 今週の個人的な成績ですが、先週持越し分については

 4月17日(金)

  買い持越し:オリックス・ロンシール

  空売持越し:無し

でした。

 4月20日(月)

  利確:ロンシール

  損切:オリックストヨタ

  デイ買い:トヨタ

  買い持越し:WTI原油ETF

  空売持越し:無し

 4月21日(火)

  利確:無し

  損切:WTI原油ETFトヨタヤマハ発動

  デイ買い:トヨタヤマハ発動

  買い持越し:無し

  空売持越し:ネオス

 4月22日(水)

  利確:ネオス・トヨタ・東洋製缶

  損切:無し

  デイ買い:トヨタ・東洋製缶

  買い持越し:東洋製缶・日本製鉄

  空売持越し:無し

 4月23日(木)

  利確:東洋製缶

  損切:日本製鉄

  デイ買い:

  買い持越し:オリックス

  空売持越し:オムロン三菱鉛筆・東京製鐵

 4月24日(金)

  利確:三菱重工・東京製鐵

  損切:オリックスオムロン

  デイ買い:三菱重工

  買い持越し:モノタロウ・ダブルインバース

  空売持越し:東京製鐵・東洋機械

株主優待用長期保有:日本スキー場開発・ビックカメラ

 

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 今週は、今年で最も負けた一週間でした。

 特に、月曜日の引け際の注文を、「国際帝石・出光・コスモエネの空売り」→「WTI原油ETFの買い」に急遽切り替えてしまったことが、致命的な大きな判断ミスに。

 月曜日は、原油が急落しそうな雰囲気だった(マイナスになるとは思ってもいませんでしたが)のに、原油関連銘柄の株価が下がっていなかったので、原油関連銘柄の「空売り」注文を「引成り」で入れていたのですが、大引け間際に、突然の変な閃きで、注文を取り消して、逆に「買い」で張ってしまったことが痛かったです。

 

 このように、大きな判断を誤ってしまった週は、その後、何をやってもダメなのですよね😢

 火曜日のデイトレも、昼前に「金正恩重体?説」が大きく報道されて、後場崩れた影響が大きく、痛い目に遭ってしまい、もはや週間では負けを取り返せる見込みが無くなったので、その後取引を大きく縮小することにしました。

 

 相場の世界で突然不調になることは、よくあることですが、個人だと、そこをどう脱出するかが、勝ち続けられるかのポイントなのだと思います。

 不調になる(読みが外れる)ということは、「自己の思考・判断」と「相場の流れ」が相反するようになったからこそ発生するのであり、外れれば、当然勝てなくなるわけですが、長年培った自己の思考回路を急に大きく変えるというのは、非常に難しいことですからね。

 こうなった場合、暫く相場から離れるのが、一番の特効薬なのかもしれないと思っています。

 来週の月・火の2日間は、所用もあることから、相場から離れることにします。

 

 ※注意

 今週、初めて手を出してしまった原油ETFですが、詳しく調べると、普通の株とは全く異なり、投資信託に近いヤバい商品なので、手を出さない方が賢明です。

 原油価格が下がるときは連動して下げるけど、上がるときは完全には連動しないという、複雑な価格形成が為されており、投資信託と同様に、元締め(野村等)だけが儲かる商品ということです。 

WTIだけではなく、北海ブレンド・ドバイ原油も急落

 

 昨日に引き続き、極端な原油安が止まらないですね。

 今回の原油安は、「アメリカ産原油の貯蔵場所が間もなく無くなる」という物理的な理由が原因の大暴落ですから、コロナ肺炎での原油需要低迷が続く間は、止めようがないということにもなります。

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 逆に、WTIのマイナス価格に買いでチャレンジして、「原油の現物+現金」で引き取った投機筋が、代替え貯蔵施設となる、タンカーの調達を進めていることで、タンカー関連株が大幅高ですね。

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 原油価格の急落に伴い原油ETFも、大暴落。

 特に今日の下げは物凄いですね。

 野村系の原油ETFは低位価格のETFなので、昨日の価格に対する値幅制限の変動率が大きいことから、かろうじて値が付いています(-40%)が、それ以外は寄り付きからストップ安張り付きです。

 あまりの下げ具合に思わず月曜日に手を出してしまいましたが、危険を感じてその日の夜のうちに処分せず、今日まで持っていたならば、今年の勝ちの大半が消えてしまっていたということに。

 あまりよく知らない企業の株に対し、安易に手を出すと痛い目に遭うことも多いですが、商品系のETFも同じだということですね。

 

 野村證券SBI証券等が原油ETF・ETN等に対し、注意喚起を発表しています。

 そういえば、2018年2月には突然のNY株急落に、VIX指数の極端な大変動が発生して、ショート系VIXETNで大損する人が続出し、即日繰上償還(上場廃止)となっていましたね。(特にこの時の野村の商品は、1日で96%の大暴落でした)

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 ただ、この原油の暴落に対して、選挙が近いT大統領が、非常に焦りを感じているので、直ぐに何らかの口先介入をするでしょうし、OPECプラスやアメリカの州政府が減産をさせようという動きも出てきていますから、6月物の取引期日直近までは、意外と堅調に推移するのかもしれません。

 

 今回の大暴落で一部のヘッジファンドは、非常に大きな痛手を被ったと言われています。

 そのため、損失の穴埋めに利益の出ている株の売却をせざるを得なくなっているということですし、商品系で最大の取引額の原油市場の大暴落は、いずれ相場全体に大きな影響を与えるでしょうね。

 

 

 

WTI原油先物価格、史上初のマイナスに💦(やれらました...)

 

 昨日の午前中には、WTI価格が1バレル18ドル→14ドル台に急落し、その後15ドル台で推移していましたが...

 昨晩、日付が変わる前に10ドル割れとなり、明け方には一時、ー40ドル(マイナスですよ)を付けるという、記録的大暴落に...

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 WTIだけが歴史的大暴落となった理由ですが、これはアメリカの原油貯蔵施設が間もなく満杯になり、原油を買っても貯蔵できない(貯蔵場所を探し、輸送するだけでも、ものすごいコストが掛かる)という現実的な危機が、このようなパニック売りを呼んでしまったとのことです。

 北海ブレンドや、ドバイ原油といったWTI以外の他の原油も、下げてはいるものの、北海やドバイは、いざとなっても積み出し場所が港や海上なので、直ぐにタンカー等に貯蔵できるから、勿論こういう下げにはなっていません。

 

 WTIはウェスト・テキサス・インターミディエイトの略で、アメリカ南部産原油の総称ですが、原油価格の国際指標として、その重要性が認識され取引されています。

 日本の株式市場でも、WTI価格に連動した商品が上場していますね。

 

 今回は、WTI特有の事情が原因のイレギュラーなパニック売りが原因ですが、ただでさえコスト高(1バレル40~45ドルを切ると採算割れ)のアメリカのシェールオイル業者は、コロナ危機以降の原油急落で、破産の危機に陥っています。

 そのため、T大統領は口先介入と仲介を積極的に実施し、急遽開かれたOPECプラスで減産を決めましたが、肝心な最大の産油国アメリカが大幅減産しないことから、今回のような事態を招いたのでしょう。

 T大統領の、「他国に減産させ、自国はしない」という、「いいとこどり作戦」が裏目に出たということです。

 そして、マイナス価格という出来事により、シェール業者は直ぐにでも大幅減産しない限り、しばらくの間、原油価格20ドル割れが定着してしまい、近いうちに破産が相次ぐという事態に追い込まれそうな状況です。

 そうなると、一部で危惧されている、コロナ危機→金融危機への発展可能性も、かなり高まるかもしれません。

 

 元々、リーマン危機後に始まった緩和バブルによる世界的な超低金利政策の影響で、世界中借金まみれ(世界の債務残高はリーマン前の1.7倍)に陥っていたところに、今回のコロナ危機の発生で、更なる大規模金融緩和が行われ、債務も加速度的に増加していますから、何かのキッカケで一度金融危機に火が点くと、非常に大きな危機に陥ってしまう危険性があるのだということを、念頭に置く必要性があるでしょう。

 

 「あり得ないことが起きる可能性がある」ということは、2月からの「コロナ危機」や昨晩の「WTIショック」を見れば自明ですよね?

 原油価格がマイナスになるなんて、本来あり得ないことですが、一部で噂されていたとはいえ、今回現実に起きてしまったわけです。

 新たなブラックスワンの誕生という、歴史的な出来事の発生でした。

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 個人的にも、昨日株式市場に上場しているWTIの商品が急落していたので、「流石にこれ以上は下がらないだろう」と、初めて手を出してみましたが、NY市場が開いても下げ止まらずヤバそうなので、夜間市場で投げ売りしました。

 「詳しく知らないものには、安易に手を出すのは危ない」ということは重々承知していましたが、「1バレル10ドルは割れないだろう」と安易に考えて手を出してしまい、火傷という結果に...

 10ドルどころか、昨日の5月物の清算値は「マイナス37ドル」ですからね...

 こんなことあるんですね。

 WTIの株式市場上場ETFは、既に6月物に連動しているので、ゼロになるわけではありませんが、影響は大きいわけです。

 これも勉強代と思って、諦めるしかなさそうです。

 

トルコ・スルタンアフメトモスク(ブルーモスク)とトプカプ宮殿【イスタンブール・世界遺産】

 

 世界遺産イスタンブール歴史地域。

 千数百年続いたローマ帝国の最後の支配領域は、現在のイスタンブール周辺のみでしたが、非常に堅固で要害の地であることから、滅びそうで滅びないまま、長い期間「ローマ帝国」の末裔を称する小国として生き延びていました。

 しかし1453年、ついにオスマン=トルコ帝国に攻略されて滅亡しました。

 

 イスタンブールの旧名は「コンスタンティノープル」でした。

 ローマ帝国の領域が広くなり過ぎて、一人の皇帝では支配が出来なくなり、二人の皇帝(正帝と副帝を二人ずつ置く分割統治制)による「二帝制」を取った時に、東側のローマ皇帝コンスタンティヌス1世」が紀元330年に首都として建設した町なので、この皇帝の名前が付いたのです。

 

 オスマントルコ帝国が攻略後、第十四代スルタンのアメフト1世がこの町に作った最大級のモスクが、通称「ブルーモスク」です。

 世界で一番美しいモスクと言われています。

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 本当に大きいので、写真に入り切りません。

 6本のミナレット(写真に写っている鉛筆のように尖った塔)がある、世界で唯一のモスクです。 

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 こちらは、何とかギリギリ6本のミナレットが写真に入りました。

 

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 中に入ると、

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 本当に荘厳です。

 ステンドグラスとオリジナルの絵柄が入ったタイルの組み合わせが本当に見事です。

 17世紀のオスマントルコ帝国の強大さが良くわかります。

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 宗教の場ですので、静かに...zzz

 

 ブルーモスクの次は、直ぐ近くにあるトプカプ宮殿へ。

 オスマントルコ帝国のスルタン(皇帝)が居とした宮殿です。

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 これは、トプカプ宮殿の門。

 ここをくぐると、宮殿内に。

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 門の入り口には、兵士さんが立っています。

 中は、本当に豪華です。

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 宮殿内の高い、見晴らしの良い場所からは、

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 このように、ボスポラス海峡が間近に見えます。

 イスタンブール市街を東西に分けるボスポラス海峡

 対岸はアジア、こちら側はヨーロッパとなります。

 

 宮殿ですから、後宮もあります。

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 後宮=「ハレム」

 日本(の江戸幕府)で言えば、「大奥」ですね。

 

 宮殿内はブルーモスク同様に、至る所に張られたタイルが見事です。

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 実はこの時、旅人はビデオを回していて、写真は旅妻が撮ったのですが、パソコンの故障でロストした写真が多数あり、特にトプカプ宮殿の写真は、あまり良い写真が残っていませんでした。

 ビデオのファイルは残っているので、後日、ビデオの編集をして、少しここに貼ることにします。

 

 トプカプ宮殿、本当に見ごたえがありました。

 何といっても、当時の大国だったオスマントルコ帝国のスルタンの居所ですからね。

 特に、壁や天井の至る所に貼られたオリジナルのタイルが見事でした。

 

 コロナ肺炎が収束し、海外旅行が出来るようになったら、ここ数年のトルコリラは歴史的安値ですし、お得に行けるので、また行きたいですね^^

 

 

 




 

2020年4月第3週の相場と成績(公明党の反乱で、突然の「一律10万給付と緊急事態宣言全国拡大へ」となった週)

 

今週の日本株

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 13日(月)

 先週金曜日、海外市場の大半が休みで、投資家不在の中、日銀買いで日経平均が切り返して上がり過ぎた反動から小幅安で推移も、後場は日銀買いに対して売りがぶつけられ、急落。

 14日(火)

 NY株は小幅安だったものの、前日下げ過ぎの反動で小幅高スタート。

 アメリカの経済活動早期再開を大統領が目論んでいるという報道がもてはやされ、引けにかけて大幅高となり終了。

 15日(水)

 原油減産が決定したにもかかわらず、前日夜の原油が大きく下げたことや、アメリカで決算発表が始まったものの、内容が悪い企業も多く、ハイテク株は高く、それ以外は安くという流れが固まりつつあることから、小安く推移。後場日銀買いが入るも、終盤に売りがかさみ、小安く終了。 

 16日(木)

 アメリカの経済指標が悪く、NY株が下げたことから、安く始まる。後場日銀買いが入ったことや、全国民10万円給付案に変更との情報が出たことで、やや買い戻され、小幅安で終了。

 17日(金)

 NY株は小幅高で終了したものの、その後アメリカ大統領の移動制限緩和方針発表で、NY株先物が大幅高となたことから、大幅高スタートに。その後、先物空売りの買い戻しが誘発され、大きく上昇するも、中盤はやや押し戻されるが、そのまま大幅高で終了。

 

    

 今週は、火曜日と金曜日が大幅上昇、それ以外の日は軟調という週でした。

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 16日にT大統領が、11月の選挙対策と支持基盤の保守層からの「経済優先・移動制限撤廃しろ」という強烈な突き上げを食らっていたことから、段階的な移動制限解除を発表するというギャンブルに打って出たことで、感染者の少ない一部の州(共和党知事の州が多い)は、近いうちに制限を一部解除することになるのでしょう。

 でも、部分的にでも解除されると、強烈な制限が掛かっている州の人達の中から、制限への閉そく感を嫌がって、秘かに、解除された州に移動する人が出てくるでしょう。

 人々は、閉塞感から解放されても最初は感染を警戒するでしょうが、暫く経つと、感染のことは忘れて行動するようになってしまいます。

 現在のような強烈な制限下で暮らすのは、監獄に入っているのとほぼ一緒ですから、そうした状況に長く居続けた後、制限の弱い場所に移動すれば、開放感に浸るようになってしまいますからね。

 そして、この病気の怖いところは、感染力の強さと潜伏期間が長いことです。

 アメリカでは、未把握の者を含めれば、既に最低でも100万人程度の感染者が居るわけです。

 制限が解除された州への移動者の中には、多くの無症状感染者が含まれます。

 それに元々各州には、無症状感染者も多くいるのです。

 するとおそらく5月中旬頃から、規制を緩めた共和党の支持基盤である州で、新たな感染が拡大してしまい、再び移動制限を掛けざるを得なくなるという悪循環に陥るだろうと予想しています。

 

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 日本では、水曜日に突如公明党が「制限付きの30万円給付」に対し、強硬な反対姿勢を見せ、何でもゴリ押しの官邸に対し、「10万円一律給付に変更しないならば、連立を離脱し、野党案に賛成する」と最後通牒を突きつけた上、木曜日の与党の補正予算協議をも欠席しました。

 これには大いに焦った官邸側が、急遽、一律10万円給付案を丸呑みしました。

 ただ、「制限付き30万円給付」で一度決定したものを、公明党の反対で翻したという経緯については、それをそのまま世論に公表できないので、「緊急事態宣言を全国に拡大し、それを理由に制限無しの一律給付に変更した」という理屈付けを、政治的な動機から突然決めてしまい、急遽、緊急事態宣言の諮問委員会を開いて、一応の体裁を整えることとなったのです。

 だから、昨日一日で、非常にゴタゴタしたわけです。

 

 個人的意見ですが、一律給付の方が不公平を根に持ってしまう日本人の気質に合うと思います。

 「金持ちにも給付するのか?」という意見もあるでしょうが、税金をたくさん納めているのは金持ちですし、そうした方たちの大半も今回のコロナショックで、色々な面で損失や不便を抱えているのでしょうから、一律で構わないでしょう。

 「全員って、子供たちにも配るの?」とも思いますが、この給付は赤字国債の発行によるもので、将来のツケとなるのですから、将来この負の遺産を背負うことになる子供世代を含めて給付するのも、致し方ないことだと考えます。

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 今週の個人的な成績ですが、先週持越し分については

 4月10日(金)

  買い持越し:キリン堂・ホギメディ・パイプドHD・オンワード

  空売持越し:無し

でした。

 4月13日(月)

  利確:キリン堂・ホギメディ・国際帝石・ファーマライ・津田駒

  損切:オンワード・パイプドHD・JFE

  デイ買い:JFE・国際帝石・ファーマライ

  買い持越し:コーナン

  空売持越し:津田駒

 4月14日(火)

  利確:コーナン・津田駒・イオンFS

  損切:ベクトル・北の達人

  デイ買い:イオンFS

  買い持越し:北の達人・ベクトル

  空売持越し:無し

 4月15日(水)

  利確:トヨタ・日本製鉄・ダブルインバース

  損切:北の達人・イオンFS

  デイ買い:日本製鉄・トヨタ

  買い持越し:デンカ・ダブルインバース

  空売持越し:無し

 4月16日(木)

  利確:ダブルインバース・デンカ

  損切:東洋製缶・トヨタ三菱重工

  デイ買い:東洋製缶・トヨタ三菱重工

  買い持越し:東洋製缶・イオンFS・ビックカメラ(追加買い)

  空売持越し:無し

 4月17日(金)

  利確:東洋製缶・イオンFS・ビックカメラ

  損切:オリックス

  デイ買い:オリックス

  買い持越し:オリックス・ロンシール

  空売持越し:無し

株主優待用長期保有:日本スキー場開発・ビックカメラ

 

 今週は、先週金曜日の引け際に迷いながら急遽買ったパイプドHD(オンワードもですが...)が20%近く急落し、完全に裏目に出てしまった上、北の達人も外したのが響いて、週間成績は小幅マイナスで終わりました。 

 北の達人は、最近の決算発表後は下がる傾向のある銘柄なのですが、大半の企業同様にコロナ肺炎の為、今期予想を出さないだろうと読んで買ったものの、第4四半期は素晴らしい決算内容でしたが、今期大幅減益予想を出されてしまい、万事休す。

 

 それ以外では、リーマンショック時の安値と比較してだいぶ安くなっている「JFE・日本製鉄・イオンFS・東洋製缶・コニカミノルタ」等を打診買いしたのですが、結果は、不人気かつ業績面で低迷している銘柄ですので、イマイチでした。

 昨日・一昨日の海外企業の決算を見ると、引き続き業績拡大が期待されるEUVや5G関連銘柄に手を出す方が、当面は良いのかもしれませんね。

 

トルコ・エフェソス遺跡【世界遺産】

 

 昨日、JALから、「予約中の(世界一周)航空券のうち、一部路線の全面運休が決定したのでどうしましょうか?」と連絡があり、正式にキャンセルするということになりました。

 現在の状況では、ほぼ行けないだろうと思っていたものの、一縷の望みを託して、航空券の予約だけはそのままにしていたのですが...

 

 新型肺炎で重苦しい日々が続きますが、そうした日々が終わった後のことを考えることにしましょう。

 

 今回は、トルコの世界遺産である「エフェソス」の記事です。

 

 まずは、この写真から。

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 これは、エフェソスでの写真ではありませんが、向かっている途中、トルコの小さな観光地で見かけたニャンコちゃん達です。

 カメラを向けられているのが分かっているのか、大人しくポーズを取ってくれているようです。

 どこの国でも、かわいいですね^^

 

 エフェソス遺跡は台地の上にあるので、まずは、ゴンドラに乗ります。

 ゴンドラを降りて少し進むと、

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 このように、遺跡全体が見渡せる入り口に。

 古代の昔、この地が栄えていた時には、街の中心だった場所です。

 両側には、

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 昔の建物の跡が、崩れていたものは組み直して復元され、沢山残っています。

 

 そして、最奥部に着くと、

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セルシウス図書館の跡地

 ひときわ大きな建物の跡に出くわします。

 これは、ローマ帝国の三大図書館の一つ、セルシウス図書館の跡です。

 2000年以上経つのに、これだけの大きい石組みのものが壊れずに残っているのが奇跡ですね。

 近づいてみると、

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 細部にまで彫刻が為されており、当時の繁栄ぶりが目に浮かぶます。

 非常に立派な図書館だったのでしょうね。

 

 セルシウス図書館跡を横に折れて、更に進むと、

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 劇場の跡があります。

 当時は、5万人が収容できる、ローマ帝国内でも最大級の劇場の一つだったそうです。

 

 2015年に世界遺産に登録されたエフェソス。

 旅人が訪れた時は、まだ世界遺産ではありませんでしたが、旅人が巡ったトルコに残るローマ帝国の遺跡の中では、最も見ごたえがあると感じました。

 

 今では丘の上にあるエフェソス遺跡ですが、ここが繁栄していた当時は、港湾都市だったそうです。

 現在は、海から離れているので信じられませんが(・□・)

 ただ、この地は土砂の堆積が激しい場所であり、8世紀頃には、港湾都市としての機能を完全に失って、寂れてしまったことで、逆に現代まで大きく壊されることなく、遺跡が残ったのでしょう。

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 こちらは訪問当時、まだ復元されていなかったエフェソス遺跡の部分です。

 御覧の通り、遺跡の石置き場になっていました。

 ただ、世界遺産に指定されてからは、復元も進んでいるのでしょうから、ここの景色も今では大きく変わっているのかもしれません。

トルコ・パムッカレ【世界遺産】

 

 今は、旅行も控えなければならない情勢ですが、ここの基本は旅のブログなので、たまには過去の旅行記事を書くことにします。 

 どこにも行けないので、テンションは上がりませんが...

 

 今回記事にするのは、トルコで非常に人気のある観光地である「パムッカレ」です。

 1988年に世界遺産にも登録されています。

 下はパムッカレの写真

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 ですが、これは残念ながらネット上にある写真で、写真家が撮った特別なものです。

 実際にこの写真の通りならば、石灰岩と温泉水とで作り出された、白と青のコントラストが見事な、非常に綺麗な景色で、見てみたいですよね?

 

 でも、実際に行ってみると... f:id:tabibitoshuu:20200412160807j:plain

 現実は、こんな感じです💦。

 実は、温泉水の噴出量が少なくなっているので、普段はごく一部の石灰岩の棚田にしか温泉水が入っていません。

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 この写真だと、少しは最初の綺麗な写真の雰囲気は出ているかもしれません。

 温泉水が張られている所は、このように裸足で入ることが出来て(というより、靴を脱がないと入れません)、周囲の開けた景色を眺めながら、足湯気分に浸れるという、何となく少し優雅なひと時が味わえます。 

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 パムッカレの石灰岩の棚田の下部には、この写真の中央部にも写っていますが「テルマル」という温泉施設があります。

 

 元々この一帯は、ローマ帝国時代の温泉保養地だったことで栄えていたそうですが、何度か地震に襲われ、1354年の大地震で廃墟となってしまったとのことです。

 

 パムッカレの上部には、ヒエラポリスの遺跡があり、両方合わせて複合遺産として世界遺産に登録されています。

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ヒエラポリスの遺跡

 土色の荒涼とした大地が続く中に、突如現れる白色の景色。

 「あっ、あそこがパムッカレか」と近づくとすぐわかるほどの場所です。

 ただ、パムッカレについては、この記事の一番上の写真のような、素晴らしい景色が見れなくなってしまっているので、「ガッカリだった」という意見も多いようですが、温泉水の噴出量が減っていることと、かつて温泉のように入れた時代に、観光客が増えすぎて、石灰岩に藻が生えてしまったということですから、「白」の自然の景観を維持するために、制限が掛かっていることは致し方ないと思います。

 

 トルコには、ローマ帝国より前の時代~オスマン=トルコ帝国時代までの、2000年以上に渡る長い歴史の間に、人々が作り出した遺産が数多く残っています。

 トルコ旅行では、そうした人類の歴史の遺産を周遊することが多いですから、その中でパムッカレのような自然遺産がちょっとしたアクセントになっているのかなと感じました。